暗殺者の新人試験:実地編
ちょっとダークな魔法少女っぽい魔術服を纏い
夜の街へと繰り出す。さてさて殺しの序曲の幕開けだぜ!
昨今。話せば分かるのに感情の一方通行。
ヒトの話を聞かない輩が増えている。
勝手に膨らむ怨嗟の塊。それらの流れが矛盾する時
人間の世界でリアルな事件になりかねぬ。
よって。悪魔が負の感情を吸い上げて名も無き怪物として
一体の醜い
楽にしてやるのだ・・・お前も製造業にしてやろうかぁー!!
ふんぬらばー!ホンワカパッパー!鶏レバー・・・!
デビルスキル:
あぁ・・・俺のパワーは落ちたから後は勝手にやってくれって答え。
「ガァァァァァ!!!」
どういうワケかこのマガツガミ君は弱った俺様の方へ襲い掛かる。
全く、人間の悪意と言うのは不思議なモノで
恨んでたり自分を虐げた者では無く、弱そうなヤツを好んで襲うのだ。
俺様にとっては負の感情なんて3時のオヤツなんだが
それを圧縮しまくったコイツは満腹の後に脂っこいモンを喰わされる様なモンで
巨大な猛犬になった霊体が俺に齧りつくと
たちまち胃粘膜の損傷、特に理由のないストレス
引いては俺様の皮膚の爛れにまで到るってモンだぜ!
人間がコイツにやられちまうとたちまち凶悪犯として悪さをしてしまう。
早く始末していただきたい。
世間知らずな土岐ちゃんにはかなり重たい相手になる事は確かだぜ。
すると師宮が土岐ちゃんに何か話しかけてやがる。
「俺の魔力を使わせろ!溜まってるんだ!やらせてくれ!」
場合によらなくても事案だぞこの野郎!
戦闘悪魔は女の子よりも戦いが大好きなのだ。
土岐ちゃんの戦闘スキルは基礎からアドバンスして
一通りこなせるので中級悪魔と連携すれば
すんなり阿吽の呼吸って寸法だ。
まぁ、俺様も思ったより強めのマガツガミを出してしまった為に
連係プレーで倒してもまぁ試験に通るぐらいの霊力めいた経験値を得られる。
「おんどりゃああああ!!!斬っても斬っても金太郎飴だなコイツは!?」
バチバチと火花散らしながら師宮の斬撃が唸る。
巨大な刺身包丁の様な魔剣・ティルヴィングで敵を食い止めてる間に
魔術結界で囲う土岐。印を結び、念じる。
「
化け物には化け物を。人間如きの怨念には悪魔の呪いを・・・
浄化する必要も無い模造品の化け物は塵と消えたが
芥子河原はダメージでお肌の痒みに苦しんでいた。
「ほら、そこの残留思念も拾っとけ。帰れねえぞ?」
「ハイ!・・・色々とありがとうございます!」
こんなドタバタが突然やって来るから、人間の世界も悪くはない。
土岐・ヴェルデューゴ・悠は試験合格の証である成果を上げて
翌朝、魔界に帰って行った。ただし、
衣装代ついでに食われた食料の請求書を彼女の服のタグに着けておいたので
今回はこれが俺の報酬になるって答え。
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