悪魔ひさびさに変身!マグマのお宝を探せ!

さてさて、出張までして全国進出を目論む悪魔探偵事務所。

今日は魔界マーケットに売れば高く付くレアメタル的なモノを獲得すべく


とある温泉郷に来ているのだが、なんとまぁ、そのお宝は

火山の噴煙口の近くにあるって答え。悪魔探偵事務所総出で来ては見たモノの

熱にとーんでもなく強い魔戒装甲シェディムギアである俺様のサトゥルヌスを用いて

噴火口に接近すると言う字面的には地獄の様な責め苦を受けるのだ。

誰も見ていないので版権に引っかかるギリギリのポーズで変・・・身!


周りの奴らは温泉を満喫しているだろうが俺様は誰に看取られるでも無く

サムズアップをして足元からジュージューに焼かれる。

アーマーを纏えば火山ガスだの多少の溶岩ぶっかけであろうとも

人間の体感温度で換算すれば40度のお湯程度のモノである。

熱に強い装甲じゃなくても俺が選ばれてた気がするゥ!

だけどアーマーが削られてってく感じとかはあるんで

長時間の活動は困難を極めるぜ!


とにかく、魔界の深淵を探索してた俺様の手に掛かればお手の物であるが

あの頃は孤独であるが故に集中できたのだ。

今頃は温泉でお仲間がエンジョイしている事だろう。

俺様は想像力が異常なので女風呂妄想が頭を過る・・・

やっぱり、死ねないな。リビドーが俺のマグマを!

いかんいかん下ネタでは無いか!

アーマーの持ち時間をロスしてしまう俺。


ココでモルフェウスパワーで変形させたドリルを腕に装着!

クソ熱い火口付近に辿り着き、この岩盤が怪しいぜ!と一気に掘り進む俺。

この感触は、来たぜ!例のレアメタルだぜ!


お宝発見も良いが、たまに謎の怪獣だかの卵もあると言うから

あんまり気を抜けない俺。アツアツの鉱物を持ち出して脱出するが

これを山の上から転がして冷却する方が早いんだけど山火事になっちゃうんだよね。

人が居るトコまでこんなもん持ってったら確実にヤベーヤツ扱い。

だから、俺は温泉地まで来てレアメタルが冷めるのを待ちながら

ソロキャンプなんかやっている。結ちゃんからのメールだ。

酒が入って綾さんが大変な事に・・・涼くんよ。女には気を付けろ!



芥子河原けしがわら!探窟技術は衰えておらぬようだな!」


「声でけえよ!師宮しのみや、お前は温泉組で遊んでるんじゃねえのかよ!?」


「お前は寂しがり屋だからな!それに金品を守るのは魔界での俺の役割だ!」


「そして声デケぇから敵にバレて面倒になるんだろうが!帰れ!」


「まぁ待て、旅館から蟹グラタンを貰ってきたのだ。要らぬか?」


「・・・食べるもん・・・」


一晩経ってアツアツのレアメタルも冷え固まり、純度の高い部位を削ぎ落して

どうにか調達。綾さんは二日酔いで戦力外通告だったり

帰りの新幹線でかなり危なかったりしたようだが

まぁいい旅だったぜ。俺様は麓で自力で掘った秘湯に浸かり

人間が入れない温度の源泉を堪能しながら、

あのマグマの感覚を魔界のそれに投影して

夢中になってた頃、悪くなかった思い出を星空に浮かべて

お肌がツルッツルに若返ったのだ。人類よ。温泉は良いぞ!


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