悪魔の囁き:自分の気持ちに素直になれ
悪魔と人間で共通しているのは達成感だ。それに辿り着くアプローチは違う。
人間に限って言えば気持ちいい事は人それぞれだ。
大きい仕事を成し遂げた時、愛とかそういうのを確認し合う時
課金までしてネットの海からお目当てのガチャを引き当てた時
それぞれにゴールがある。達成感がある。気持ちよさがある。
それでいいんだ。人間は欲望がある時に自我が産まれ、何かに興味が無いと
生命力が維持できない。いつの間にか誰かの為に何かをするのが美徳とされ
自分を見失い、誰にも何にも感じなくなる人が増えている。
申し訳ないがそれはこの世でかなり悲しい事だ。
だけど、若い頃に機会に恵まれてなかったからって諦めなくて良い。
生きていれば趣味が変わる。好きな音楽も変わる。
子供の頃想像してなかった事にトライしているかもしれない。
悪魔は自動車教習所で仕事の為にマニュアル車の免許を取りに行った。
何度もエンストしたよ。この世から坂道が無くなって欲しいとマジで思ってた。
必死こいて卒業した時には絶対オートマ車しか乗らねえからな!
ってぐらいイヤになっていた。それだけに卒検受かった時は
かなりの達成感はあったんだけどね。
今ではクラッチを繋いで車が前に進む時のコツン。って感触が大好きだ。
要するに何が起こるかなんてやってみなけりゃ分からない。
結果を恐れてまるで罰でも受けてる様に縮こまってないか?
他人の目が怖いと思う日があるか?
人と人の間には見えない境界線がある。その線引きさえ分かる様になれば
大体は大人の仲間入りができる。これって、そこそこ金持ってるヤツに限って
デリカシーって概念が欠落してるから分からないもんだ。
それと、言う程自分の事なんか他人がいちいち気にしていないって事を念頭に置け。
他人は普通の顔しながらも今月の支払いとか家族の事情とか明日の予定やらで煮詰まってて
かなり必死に生きている。お前だってそうだろう?
自分に対して必死になれ。そうした時に初めて気持ちよくなれる。
己を信じられない者は誰も信用できない。
これは魔界の幼稚園で最初に教わる事だ。
気持ちよく生きる方法って言ったら
少しぐらい自分勝手なぐらいが丁度いいって事だぜ。
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