悪魔の部屋:装備調達
異界の門を開いて監視者権限で俺の
ようやく大型アップデートと言った所か。良い機会なんで結ちゃんに使える装備を確認してもらう。
「うわぁー。これどう使うんですか?」
「自動小銃とか、そっちの知識があれば、まぁ人間でも使えるよ。構造は似た様なモンだ。だけど反動とか威力は桁違いだぞ。」
ロシアで作られた人を一番殺してる例の自動小銃って知ってるかな?
アレはあの時代にデビル死刑喰らった悪魔が
人間界での稼ぎの為に売ったシロモノだ。こっちの世界だと人の意思がトリガーになる。
人の意思を銃弾として放ったのなら、それはもう二度と戻ってこない。
どんな結果になろうとも。
「日本の警察官はリボルバーがお好きなんだろ?」
俺がそう言ってる間に、デビルニコフ74小銃、アモンライト15小銃の中身をガパガパ開けて
分解、確認。組み立てまで済ませる結ちゃんの手際のよさったら半端じゃない。
この子、本当にヒラの警官だったんだろうか?
「このバッグだったら見た目小さいが、かなりの装備が入る。」
簡易ストレージに繋がってるデビルバッグに弾薬を詰めた予備弾倉と銃本体に安全装置をかけてスッポリ収納。
遂に戦の用意が整う。後は黄泉還りをした経験のある彼女を餌にする。
「え?私の、匂い。ですか?」
「あぁ。別に変な匂いはするワケじゃないんだが、黄泉還りをした人間は普通の人のそれとはちょっと違うんだな」
「つまり・・・」
「悪いが囮になってもらう。匂いを嗅ぎつければヤツはやってくる。」
「えーと、じゃあ例の六芒星の重なるトコに行けばいいんですね?」
「まぁ相手は自信家の様だが、それが油断にも繋がる。殺るぞ。」
「見つけて、戦うってなったらどうするんです?」
「あっちが時空を歪めて引きずり込んでくる。その中は治外法権。異空間だ。」
「その異空間って人間は大丈夫なんですか?」
物事の流れを掴む事に関してはこの子は頭の回転が速い。
「そこでこれを使う。袖捲って腕を出して。」
「こう、ですか?」
「痛いぞ?」
取り出したるは悪魔血清の注射。今から数時間だけ悪魔になって異空間への耐性を付ける。これで文字通り魔改造された銃も撃てるのだ。
「・・・これで、良いんですね?」
人間の目から爬虫類の様な目に変わる彼女にゾクっとする俺。
「お、おう。感じ変わらないだろうが、目がデビってきてるぜ?」
そこから街を歩いてると、黄泉還りした人間に向けられる冷たい視線を感じる。
「・・・そろそろか」
噂の六芒星が二つ重なる地点に辿り着くと
腕時計が逆に回り始める。それが
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