悪魔のステータス

俺はデビルスキル「焼結バーンメディック」を使う。これは攻撃魔法では無く

熱量を引き寄せ、融合させる。ロックフェスで盛り上がる魔法でもあるのだな。

これを悪魔中学で使えるヤツは文化祭でモテるんだけど

俺はその頃かなりの引っ込み思案だった為、習得すれど使わないまま

デビル思春期を目立たないヤツのまんまで終える事となったんだ。

だいたい、悪魔にとっての治癒スキルだとばかり思ってたから

誰かを熱狂の渦に巻き込むことが出来るのは後から知った事なんだぜ。

難しい話かもしれないが、要は何気ない物事でもその場の熱量と勢いで

その後どうなるかって言うのが匙加減分かれるモンなんだぜ。

「・・・くれないだァー!!!」この掛け声でデビルスキルが発動する事も覚えておくが良い人間どもよ。

もしも人間がデビルスキルを使えたなら使用者か関わる者がヘッドバンギングしながら失神するがな。

溶接する様に俺の腕をくっつける。爆発四散すると後々面倒だが

欠損程度なら、切断された程度ならくっつければ容易に元に戻る。

悪魔を殺すには霊核と言う心臓の部分を魔力で破壊するか

再生が追いつかぬレベルまでバラバラにするのが肝要だ。

この悪魔探偵。計算ずくなのかそれとも天然なのか知らんが

なにぶん雑菌が入らない様に熱消毒しながらくっつける。

肉の焦げる匂いが申し訳ない。しばらく肉を食いたくなくなるだろうな。

と思っていたが・・・


「焼肉食べたくなりますね」とか言ってこの若手悪魔探偵ノリノリである。

ある意味センスがあると言うべきか。人間どもよ!サイコパスには気を付けろ!


「ほんで、お仕事と言うのは・・・」曲者である事が分かった以上、神経質にならねばならぬ。


「まずは、デビルパラメータのチェックですよ!今更ですがお名前は・・・」


芥子河原けしがわらヴェンデッタさとるだぜ。」


「はい。ヴェっさんですね。」早速あだ名で呼ばれる俺。



壁の前に立たされこっちの世界で言うプロジェクターで照らし出される俺。


「まぁ、ちょっとそこに立ってもらって、一回念写しまーす。」


悪魔は写真が嫌いだ。耐えろ。耐えるんだ俺。



ステータス

悪魔:芥子河原けしがわら・ヴェンデッタ・さとる(10万33歳児)

   人間外見年齢:33歳


住所:地獄合衆国軍魔県鬼龍市ぐんまけんきりゅうし444-666

   鉄格子ランズエンド13番地  


職業:魔界深層技術デビルアビスエンジニア


属性:食いしん坊


身長:179cm


体重:72kg


体脂肪率:8%(悪魔超剛筋)


スキル:悪魔免許2級(中級悪魔)


    特化超級心の闇保持者    


    地獄科学薬品使用免許

    

    魔界兵器使用免許

 

    毒物耐性レベルAA+


必殺技:悪魔時空展開デビジョンツリーモーフィング、及び時空破壊デビジョンクラッシャー、地獄の業火


受賞リワード:デビルザリガニ掴み獲り選手権優勝 

       魔界大学プロレス選手権ベストサブミッション賞

       魔界大学ダイナマイトデスマッチ選手権準優勝   

       魔界毒物耐久グランプリベスト4

       魔界暗黒溜め息選手権ぶっちぎり優勝

     

  

備考:生贄は蟹などの甲殻類以外にカニカマで代用可能    

   毒物には強いですが一度病気になった場合は

   対象部位の内臓を破壊してください。   



「・・・要するに凄いって事なんですかね・・・?」


「探偵さんのお仕事次第ってトコかな・・・?」


デビルザリガニを捕まえた想い出ぐらいしか覚えてないけど

まじめに勉強して来たのが幸いしてそれなりに役に立てそうだな・・・

さてさてどんな仕事が待ってるのだろうか?

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