第四章:デビルギルド:悪魔、転職します
悪魔の13話目:不吉な数字回に急展開!
皆はカラスって鳥が頭が良いと思った事がないかな?なんてったって地獄の使者だ。
死んでも死骸が見つからないってのは知ってるヤツも多いかもしれない。
アイツらが魔界や人間界でパソコンが無かった時代のインターネットだったんだ。
もちろんパソコンの方が便利だけどさ、IPアドレスが無くてアシが付かないんで
未だに秘匿通信には最適のデバイスだぜ。って答え。
仕事の容量を得たお寺のテラバイト・・・巧妙なデビルジョークをかませるぐらいには
板に付いてきた頃に、とあるカラスさんが俺に手紙を運んできた。
ちなみにカラスさんからの手紙によると・・・不親切に古文書体だぜ。
俺様は地獄高校の古典とか古文書の単位落としかけるぐらい苦手だったからマジ読めねー。鈍器本ぐらいの厚さのデビル辞典を引っ張り出して解読するぜ。
この日本でもそうだけど古きを重んじマジ卍。不意打ちのデビルラップだぞ。
悪魔と同じぐらいこの現世は気まぐれだから気を付けろ。
スッゲー。俺宛の悪魔の求人票だ。デビルギルドへの案内だって。
デビル流刑受けた俺だがデビル流刑は人間界の悪魔にとっては
かなりのロックンロールな行為。デビル死刑受ける方が上なんだけどさ。
こっちに来てるのはデビル死刑で現世に舞い降り爪を研いでいる上級悪魔か
いわゆる不正なコネクションの密入国者でそのまま資本主義を享受してる様な
地獄から逃げて来た奴ら。後者の落ちぶれた不埒者らを狩れば地獄からマネーが貰えるが現世での破壊活動は後処理が面倒だから今まで殺ってこなかった。
てっきり人間のままで居て大人しくしてろって感じだと思ったし。
(地獄にサラリーマンと言う概念は無いに等しく、大体自由業であるが故に不安定)
このまま人間として生きていくか悪魔ギルドに登録して
数えきれない程の武勲を重ねると魔界の地獄合衆国
それか悪魔が人間の様に情が芽生えて涙を流したら浄化されて天国に連れていかれるらしい。俺様は血の気はある方だが、この世界に来てから泣いたことが無い。
滅多にない事だけど果たしてどれが幸せなのだろうか?
こっちの世界の萎えた男性器が歌ってるようなラブソングの良さを知らない俺には分からんのだな。
居心地と言うのもどちらかに行ったらかなりの縛りで戻れないから
決断するのもかなり躊躇われる所だ。俺にとっては地獄に仏。
そういうことわざがあるようだが閻魔様が趣味のコスプレでやってると言うデビルジョークだ。人間どもよ。そもそも地獄には堕ちる様な真似はするな。
俺がこっちに来た時の様に色々と面食らうぞ!俺様は魔界生まれだからそっちの方が楽しかったし、未だに恋しいんだからねっ!
悪魔業界では白黒付ける事が美徳とされている。カラスの為に開けたままの窓。
そこから見える景色は曇りのない青空だ。俺はそれを綺麗だと思ったぜ。
人間はこの空を目指してるんだな。この青に融けて・・・なんてデビルセンチメンタルに浸る俺。
これが来たって事はあの世に戻れるチャンスだ。あっちの方が住み慣れてる。
人間の世界には人間のしがらみがあるけどさ。お互いの心を傷つけあうとか
悪魔から言わせればそういうトコが陰湿で恐ろしい世界だ。
地獄の方がさっぱりしてるぐらいだぞ。青空をもう一度見上げる。あの向こう側では
何も考えなくて良い。白でも黒でも無い青の世界。もしもあそこまで行けたならおそらく救いのある天国だろうぜ。
だけど俺様は悪魔。涙を流せない悪魔。救われぬが
この世の悪魔のギルドはこの世界からちょっと位相の違う場所。人間界から行ける
異界と思ってくれていいぜ。
手を組み、ある角度で指を四つ重ねると「四(死)重ね」と言うデビルスキルを発動する事が出来るんだけどさ
偶然これをやっちまってなおかつ適性のある人間が幽霊を見たり異界へ行く事例が後を絶たないらしいぜ。
お前ら、指は四つ重ねるな!戻る方法は地獄大学まで行かないと身に着かないぞ。本当に気を付けろ!
しょうもないデビル昔話から一転、俺のダークファンタジー再び。
久々に異界の門に脚を踏み入れる事になる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます