悪魔が観た現代社会の盆踊り

幸い資金は潤沢だが、住居とか住民票を確保するにも

もはや悪魔の魔法・・・デビルスキルを使う他無かった俺。

後は此岸にある役所と言う意味の此役所しやくしょ

現世を忍ぶ仮の姿を演じる為の公文書偽造じみた犯罪的行為を行って

人間を欺くのだ・・・生きていかなければならないんだから仕方あるまい


地獄において悪魔は悪魔業以外の事において

デビルスキルを使用してズルい事をする場合

他人の食べ物を奪う次ぐらいには蔑まれるのだ。

プライベートで使うのは世界の均衡が崩れて仕方がなくなる。


人間だって分かってる筈だ。いつの間にか思ってたのと違くなってたり

昨日までの事実が嘘になって辻褄合わないみたいな話。あれは他の悪魔の仕業だからね。まぁ嘘に作り替えるのを仕事にしてる様なヤツもいるようだが

そんな奴はどうでもいい。嘘に生きる人間はもれなく地獄行きだ。


しかし、こっちに悪魔の知り合いが居ない以上全く持って孤独である。

デビル寂しい感情を催すが、悪魔は涙を流せないのだ。負の感情をも力に変えろって

親父に叩き込まれたけどさ、そんな親にも勘当され、そこそこの収入があった

悪魔業もクビにされる。能力は使える点が唯一の救いだが

ぶっちゃけて言うと体力以外の魔力みたいなモンが大幅にダウンしている。

使った時に人間界での不均衡を起こすとマジで面倒だし、まぁいいや。

そういえば魔界の自動車免許がこっちでも使えた事で色々面倒なかったなって答え。


それにしてもこの世界は人の溜め息に満ち溢れている。溜め息を吐くヤツが嫌いと思っていたが歳を取ると、そういう不満の音を軋ませているのが自分自身にも言える事だと気づく。誰かを憎んでいるとき、それは自分を嫌ってる時なのかもしれない。


俺の目から見れば平和なこの国にも物理的ではない地雷があちこちに散らばっている。そしてそれらは誰かが踏むか問題提起されるまでは除去されないのだ。

生きてる人間の方がデビってる・・・もとい悪魔じみてる時ってあるよね?

よせばいいのにインターネット界隈で不要な事を言って炎上した人は

そういう地雷をふんでさようなら。デビル界隈で言えばそれこそ「魔が差した」

と言うヤツだろうか?そういう人は逆にスマートフォンやパソコンを仕舞って

自然の流れるままに生きていた方が幸せだと思う。

ほら、あのブラッド・ピットが煙草吸いながら喧嘩する映画。

あの中で印象的な台詞が「持ってるモノが自分を束縛する」って言うの。これマジ。


流行を追いかけてコレを買っていないと生活リズムが狂う。壊れる。

そういうのを恐れて流されてると多分ダメ。

あなたは踊ってるのではなく、踊らされているのかもね。

とか言うデビルジョークだ。本気にしないでね

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