最終記:不思議
朝の5時に仕掛けておいた二つの目覚まし時計が、ぎゃんぎゃん鳴り始めた。二時計を黙らせた俺は、布団の奥深くに埋没した体を無理矢理引き抜いた。台所に行き、湯沸かし器にミネラル水を注いだ。やること(やるべきこと)が山積していた。明日は12月31日である。静かな大晦日を満喫するためにも、今日中に終わらせておく必要があった。
コーヒーを飲んでから、年賀状の宛名を書いた。俺の「それ」は、ポストカードを年賀状風に仕上げたものである。昨年、同様のものを大晦日に投函したら、あら不思議、翌日(新年1日)に友人宅に着信してしまった。どうして、元旦に届いたのかは、未だによくわからないが、今回もそれをやってみようというわけだ。
宛名書きの次は切手貼りである。普通の切手では面白くないので、事前に買っておいた記念切手を貼りつけた。貼る際、切手の裏面に適量の水を、塗るようにして伸ばすわけだが、これがなかなか難しい。俺はこういう細かい作業が苦手なのだ。まあ、得意な作業も分野もないけどさ。俺はエンジニアのせがれだが、その血(素質)を一滴も受け継いでいない。これも不思議な現象である。
発送準備完了。俺は2杯目のコーヒーを飲んだ。その後、愛機を起動させて、ぴよぶっくを呼び出し、ダサクとダブンの編集に没頭した。前者を1頁、後者を2頁書いた。これが、2015年最後の投稿になるだろう。草小説と草随筆、内容や水準はさておき、俺自身、楽しみながら書いたことだけは確かである。自己満足の何物でもないけれど、趣味の範囲ならば、許されるのではあるまいか。楽しくなくなったら、それはもう「趣味(遊び)」とは呼べまい。
日記や掲示板を介して、ぴよユーザーさんたちと会話(意見や情報の交換)ができたことは、まことに面白い経験であり、同時に、俺にとって、貴重な収穫となった。特に柳乃奈緒さん、クッキーさん、斑目くろこさんの御三方には、創作のヒントといっしょに元気と活力をいただいた。ありがとう。最大の感謝を捧げます。穏やかな年の瀬をお迎えください。2016年もよろしくお願いします。〔12月30日〕
♞嬉しいことに、柳乃さんとは現在も交流が続いている。クッキーさんと斑目さんはぴよぶっくを退会され、その後の消息は不明。元気にされてますかね。
闇塚日記〔1〕 闇塚 鍋太郎 @tower1999
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
闇塚日記〔2〕/闇塚 鍋太郎
★6 エッセイ・ノンフィクション 完結済 76話
関連小説
蛮人日記2021/闇塚 鍋太郎
★3 エッセイ・ノンフィクション 完結済 77話
闇塚日記〔4〕/闇塚 鍋太郎
★4 エッセイ・ノンフィクション 完結済 113話
闇塚日記〔3〕/闇塚 鍋太郎
★6 エッセイ・ノンフィクション 完結済 92話
闇塚日記〔2〕/闇塚 鍋太郎
★6 エッセイ・ノンフィクション 完結済 76話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます