第2話 オナガとツバメ

 4月になるとすぐにツバメの姿を見ることが多かった。

去年までは・・。今年は5月も中旬になって初めて出会うことができた。

5月初め、ゴールデンウィークにはオナガの姿も見ることができた。例年は。しかし今年は5月下旬になってやっと出会えた。黒い帽子を被ったその姿に。

 今年は鳥の姿を見る事のできる時期が遅れているように感じる。例年に比べて気温も高めなのにおかしいよね。

この4月に姿を見た鳥はヤマガラやシジュウカラが多かった。例年ならこれら者たちはの姿は3月頃までによく見る。今年もよく出会うことができた。勿論、4月にも見るが新緑がその姿を隠してしまう。1月から3月に見る鳥たちの姿は全般的に例年と変わらないようだった。でも今年の冬は鳥インフルエンザが流行して大変だったとニュースでやっていた。卵の価格上昇は家計には痛いよね。鳥インフルエンザ流行は野鳥にも影響がでているだろう。しかし、ドバトとカラスはどんどん勢力を増しているからこの地区の野鳥たちには影響はなかったのかな。この冬無傷の死んだ鳥の姿は見なかった。鳥が死んでいたという話は1回だけ聞いた。ヤマガラだったようだ。ガラスの窓に衝突したのではないかと思っている。聞いた話からの推測ですけどね。

 また台風で東南アジアではかなりの被害も出たようだ。このようなことが鳥の世界にも影響をおよぼしていることは十分に考えられる。台風の影響は鳥の渡りに大きな影響を与えているだろう。ツバメなどは影響を受けているんではないか。

 コガモは例年通り池でのんびり泳いでいる。カルガモの川で一所懸命に泳いでいた。ハクセキレイも相変わらずだ。コゲラはいつもの林でドラミングをやっていた。シロハラは藪の中をはねっている。ルリビタキも元気そうだ。彼らは東屋でくつろいでいると結構近くまで近づいてくる。野鳥たちの世界は平和そうだ。彼らにはコロナの影響はないのだろうか?まあ、彼らには緊急事態宣言の影響はないだろう。人が少なくなって行動できる範囲が広がったかな。カラスやドバトは人間が零した食べ物が減って困っているのかな?鳩や野良猫に餌を与える人たちもいるようだけど、野生動物に悪影響を与えるし害虫も増えるからまずいよね。特にGが増えるのが困る。クマネズミやドブネズミも増加しているという情報を得ているよ。この近辺ではハクビシンが増えているようでその姿をよく見かける。鳥に話を戻せば鳥インフルエンザが流行したからと言って野鳥たちの行動制限などはできないよね。

 一つ気になることとしては今年はキジの声を聞くことが少なかった。

彼らは春先に繁殖のためにオスがよく鳴いていたのにあまり鳴き声を聞かなかった。

そして今春はその姿を例年見ることができる場所に行ってもなかなか出会えなかった。ここ数年開発されなかった都有地が住宅団地になったりマンションになった影響だろうか。その一方で自然豊かな公園ではコジュケイに間近で会うことができた。

コンパクトカメラやスマホのカメラで十分に写真が撮れる距離まで近づいてきた。周囲の人はその姿に気がついていなかったよう。地面の色に溶け込んでいるから気をつけないと見つけられないよね。公園にはそれなりに人がいたけどコジュケイも気にしないで餌を探しながら歩いていた。私も特に危害を与えなかったのでこちらの行動に気をつけていたようだが急いで逃げる様子もなくゆっくりと林の中に消えていったよ。コジュケイは外来種だから繁殖しすぎるのは困ったものだけどここの生態系の一部に組み込まれているようだ。

 この冬から春も野鳥を通して自然を感じている。あ、ウグイスがまた鳴いた。

オデカケで野鳥と触れ合うのは私の楽しみだ。新型コロナウイルスの影響で外出しにくいという事はあるけど、この楽しみが長く続いたらいいなあ。

でも温暖化などで野鳥を取り巻く環境も変わっていくだろうから何年か後にはあの時はこんなだったなと言うことになっているかも。開発も進んでいるからそれも影響しているしね。ポンポコたちはなんで静かなのだ。人間世界に完全に溶け込んしまったのか?まあ、そうかもね。


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