第6話

この頃とっても暑くて、出掛けるのは嫌だったんだけど。

どうしてもサイゼリヤのパルマ風スパゲティを食べたくて、歩いて歩いてやっと着いた。

汗が背中にびっしょりだったけど、店内は涼しくて、直ぐにパルマを頼んだ。夏限定の冷たいパンプキンスープも、頼んじゃって。

粉チーズを、用意!

お子様メニューの間違い探しをしながら待つ事数分、早いんですよ!

早いのがいい!

冷たいパンプキンスープは、私の前に置かれて、かぼちゃ色の上に白の生クリームがクルッと一巻き、ハートを思わせる感じに彩られている。

付いているスプーンで、一口。

にゅーっと、とろみががった冷たい、そしてクリーミーな甘さ。

たまらない、毎年飲むけど、本当に毎年美味しい。いや、美味しくなっていってるんだよね!

冷たいスープを、一気に一口一口飲み込んでは、天井の天使と目を合わせ、幸せを噛み締める。

飲み終わったと同時ぐらいに、そのトマトの香りと一緒にパルマ風スパゲティは運ばれて来た。

おや、皿が陶器の器から、木の器に変わっている。

またこれも、温かみがあってますます美味しそうに見える!

はぁ〜やっぱり、暑い中食べに来て良かった!このニンニクの効いたソースと絡む麺と太めのベーコンがたまらん!

うま〜!

幸せな時!キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン♪

何故か頭で学校のチャイムがなった。

やばい、夢だった。

今日から、ネイルの学校に通うのだ!

良かったー、ギリギリ間に合いそうだ!

今日は、バッチリメイクで決めていくつもり!

帰りにサイゼリヤ行こうっ!

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