第5話リンのおもい

また僕はリンを探しにちょっと外れに来ていた。そこでやっとリンをみつけたけどさっきの子供たちもそこにはいた。もしやまた何かとおもっていたけどそれは杞憂だったらしくさっきの子供たちはリンにあやまっていた。そしてこれからも一緒に遊ぼうといっていた。

その行動にびっくりした様子のリンだったが目の前で謝られたらさすがにびっくりするし急なことだからな。

まあここからはリンの心しだいだけど僕は仲良くして欲しいなと見守っているとリンも最初はびっくりしていたけどいいよとゆるしていた。」でももうしないでね。」と付け足しはしていたけどそれに子供たちはもうしないと口々にいい「明日また遊ぼうな!」といいさっていった。まあなんとか丸く収まってくれてよかったな。リンの悲しむ顔はやっぱり僕も悲しいからな。と思いながらちょっと時間を空けてリンに近づいた。


「リン村長さんがご飯を用意してくれてるらしいぞ。一緒にいこう。」というとりんはなんだかこっちにこいと合図らしいことをして読んでいた。なんだろうとおもい近づくと


「シンジが何か言ったの?」と何についてはもう言わなくてもわかるどろうという感じでいってきた。ここで誤魔化してもどうせあとでバレるに違いないしなとおもい。


「そうだよ。」


「なんで?なんで私にそんなしてくれるの?家族でもないのに。」とリンは俯きながらに言った。まだこの子は子供だ。確かに僕はこの世界に来てからというのもこの子に頼ってしまっていたこんな小さな子に。それをどうにか返せていったら良いかとおもうだった。


「家族じゃないかもしれないけど僕はリンのことを大切に思ってるしだから悲しい顔を見るのがかなしいんだ。リンにはいつも笑っていてほしいしね。」言ってから続けていう。


「家族じゃないかもしれないけど僕にどんどん頼ってほしいんだ。僕を家族のように頼ってくれていいんだよ。」というと


「家族ってわからない。お父さんとお母さんはもうずっと前に死んでどんなのが家族がわからない。わからないよ。」と涙を流しながらいうリンに僕はすごく軽率なことを言ったんじゃないかとおもった。


「りん。それがわからなかったとしても僕を頼って時に甘えてくれたらだんだんとそれが家族っていう雰囲気になるんじゃないかな。

家族って言ったっていっぱいなるんだからこれがそれっていうことはないと思うんだ。だからリンと僕の二人でその雰囲気を作って構えばそれがそうなんだとおもうよ。」


「シンジは私の家族になってくれるの?家には何もないよ?迷惑だってかけるかもしれないし頼ってしまうことだってあるかもしれないそれでもいいの?」


「もちろんさ。僕はリンに頼って欲しいな。」と言うとリンは僕に抱きつきすすり泣いていた。泣くこともこの子はままならかったんだろうな。ほんとにやっぱりこの子は子供だ。これからいっぱい知っていければいいんだよな。



リンが泣きやんだあとに村長さんのうちに行きご飯を食べさせてもらった。食べ終わった後に家に行き就寝した。


夜中に起きて隣を見たら誰もいなかった。いつもはリンが寝てるはずなんだけど水でも飲みにいったのかな。と僕も寝れなさそうな感じだったからちょっと涼みに外に行くことにした。


「せっかくだからちょっと外れまで散歩しにいってみようかな。」とおもい村の外れまで散歩することにした。

そこにいたのはリンとカンナがいた。声をかけようとしたらリンがしゃべっていた。


「カンナ。今日ね村の子にいつものように嫌がらせを受けた時にあのシンジが助けてくれたんだ。私思ったんだあの時に。お父さんがいたらあんな感じで助けてくれるのかなとか。いない人を考えても意味ないんだけどね。

しかもその後に嫌がらせをしてた子たちに謝られたんだ。シンジが言ってくれたんだって。それにその後もシンジがきて俺を頼ってくれだって。なんか初めてあった時は何にも知らないやつだったのになんかなまいきだね。でもなんか今日のシンジは頼りがいがあったな。ほんとにお父さんみたいだったな・・・」とリンが言って泣きそうな感じでカンナを抱きしめた。やっぱりなかなか甘えてはもらえないだろうけどリンがちょっとでも頼れる存在になりたい。


いつか帰ることになるかもしれない。それでも今の気持ちはリンがもっと大きくなるまで一緒に暮らしてリンの支えになりたいと今の僕は考えるほどにリンが大切におもっていた。


僕はリンに声をかけることもなく家に戻ることにした。



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