第4話村のこどもたち
朝になりまた動物たちの元にいき世話をすることにした。おじさんには毎日は大丈夫だぞと言われてはいたけど一日中することないのは流石に暇なのでまた朝だけちょっと世話をすることにした。ここの動物たちにはだいぶ警戒されなくなってきたとおもう。やっぱり最初のうちは警戒もされていたけどもう一週間となればちょっとづつ仲良くなれてきてるとおもう。
特に馬のサクラにはもう懐かれ度が半端ない感じだった。朝僕が来たら一目散にやってきて撫でろと言わんばかりに頭をもってくる。
まあ正直可愛いもんだとおもっていた。
餌やりが終わり今日はこないだから思っていたリンに何かできないかということを村長に相談しようとかんがえていた。リンの好きなものとかがあったらいいんだけどやっぱりリンのことをよく知る人に相談するのが1番だと思って村長宅についた。
「こんにちはー!」と声をかけるとドアが開き村長が出迎えてくれた。
「まっていたぞ。そらはいれ!」と言われお邪魔することにした。
「こないだから相談していたリンに何かして喜んでもらいたいんですが何かありますか?」
「そうじゃのー。あの子は他の子よりもしっかりしていて欲しいものがあってもそれを表には出さずにこれまで過ごしてきている節がある。そうさせてしまったのはワシらの責任じゃがやはり子供は子供らしく欲しいものは欲しいと言って欲しいとおもっておる。
あの子が今欲しいのはやはり信頼できる人だとワシはおもう。あの子になんでも相談され甘えることができる存在これが一番じゃとおもう。」
「うーん。でもなかなか難しいことですねそれは。」
「そんなことはなかろう。おぬしがそれになればええ。正直お主がやってきてリンは確実に前よりも明るくなった。やはり一緒に暮らしているのとお主が他所から来たというところが大きいんじゃとおもう。お主がそういう存在になってくれたらワシも安心じゃ。まだお主がきて確かにまだ日が浅い。だがワシはお主を信頼しとる。それにリンも村の住人もだんだんと同じのことを認めてきておる。お主は自身をもつがよい。」
という感じで村長に諭されたが正直なんの解決にもなってはいなかった。俺はリンに何をしたら信頼にたる人間になれるのかずっと考えていた。だがなかなかその解決の糸口が見つからないでいた。
僕はとりあえずリンのもとに行くことにした。あの子の近くにいたら解決策が見つかるかもしれないし何よりなにかしてあげるよりも前に力になりたいっていうのもあるから何か手伝えることがあったらやってげたい。
リンを探しながら村を練り歩いていたらなにか小さい子供たちが集まってなにかしているのを見つけた。なにかと行ってみるとそこにはリンがこかされているのを目撃した。
なにが起こっているのかわからなかったがとりあえずやめさせようとする。
「こら。そんなことをしたらダメじゃないか。」というと子供たちはやべっという感じで逃げていった。僕はリンを起こそうとするためにてを差し出した。その手をリンはとり起き上がった。
「なんであんなことに。なにかあったの?」と聞くぼくにリンは
「何もないから気にしないで」という。
確かにたまたま転んじゃったところに駆けつけたのかもしれない。でもそんな感じではなかったようにも感じる。
「リン。僕に相談してくれたら嬉しいな。」と僕はリンに優しく問いかけたがりんは
「なんでもない!」という感じでかけていった。なんでもないわけがないだろう。と思いリンを追いかけるがリンの速さに追いつけるわけもなくどこにいったかわからなくなってしまった。
そんなところにさっきリンをいじめていたかもしれない子供たちがはなしていた。
「あいつ親がいないくせに他の大人にいいところ見せつけていいこのふりをしていてほんとにムカつくな。俺の親もリンみたいにお手伝い頑張りなさいってうるさいし。ほんとにあいつむかつくな。なんとか痛い目に合わせたいけどあんかこないだリンが連れてきた大人が邪魔だな。さっきもあいつが来なかったら逃げずにすんだのに。」と言った感じで話していてほんとに子供の喧嘩だなとおもった。子供の喧嘩に大人が出ていくのは良くないとはおもっていたけどこれは子供だけでは解決できないとおもった。どんどんエスカレートしていくにちがいない。と思いその子たちと話すことにした。
「ちょっとごめんね。」
「わ!またきやがったな。なんだよ!」
「りんのことなんだけどね。勘違いをしているとおもうんだ。」
「いきなりここにやってきたお前に何がわかるっていうんだ。」
「そうだね。僕はこないだまだ来たばかりの新参者だ。でもね人の気持ちはわかるつもりだ。リンはね一人で暮らして行くのに精一杯なんだよ。食事も何もかも自分でしなくちゃならない。それでも村の人の助かることがしたいとお手伝いをしている優しいこなんだ。
確かにリンには親御さんがいないかもしれない。だからリンには甘えるひとがいないってことなんだよ。家にかえってもただいまを言える人がいないっていうのは淋しいことなんだよ。でも君たちには甘える人がいる。ただいまと言える人がいる。それが悪いと言ってるわけではないんだよ。でも少しはリンの気持ちもわかってあげてほしいんだ。でできればリンが困った時には助けてあげて欲しい。
リンには君たちのような同世代の友達がすごく大事なんだよ。だから仲良くして欲しいんだ。」と何をもっともらしく言ってるんだと思いつつもちょっとでもわかって欲しいという気持ちをこめた。
「そうだよな。あいつも寂しかったのか。よし!みんなリンに謝りにいこうぜ!」と一人の子がいってみんなそれに連なってリンのもとにかけていった。
みんなほんとは根は優しい子たちばかりなんだ。ただちょっとまだ子供なだけでそれだけなんだよな。
「いい話を聞かせてもらったよ。」と後ろから言われ振り返ると村長がいた。
「いやお恥ずかしい限りです。さすがに見て見ぬふりはできなかったので。誰かが注意しなければ子供といえどどんどんエスカレートしていくとおもったので。」
「そうじゃな。ほんとは村長であるワシが言わなければならないことを本当にありがとう。」と村長は頭を下げられ恐縮してします。
「やめてくださいよ村長。頭を上げてください。」
「すまぬな。」といい頭を上げられてぼくと村長は今日リンと僕に料理をご馳走してくれるといいあとでリンを呼んできてはくれぬか。といい家にかえっていった。
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