第3話村の人と信用

朝起きた僕は村長さんにゆっくり休めたかと聞かれてゆっくり休ませてもらえましたと答えた。

リンはどうも村長さんの家の中にはいないらしくどこに行ったのかとおもっていると村長さんがリンをさがしているのかと聞かれはいとこたえた。


朝起きたリンは朝の支度に出掛けているらしく見に行ってみたらいいといわれ外に探しに行った。村は昨日来た時はまだ夜だったために人が少なかったが今は朝のため賑わっていた。そんな中注目されているのもなんとなくわかりながら村長に聞いたリンのいるところにむかっていた。


「この辺にいるらしいんだけどな。」と思っているとここは砂が広がっている世界とは思えない草木が生い茂っているところだった。


「こんな場所があるんだな。」と思っていると木の上からいきなりなにかが降ってきた。

人影だったのでよく見るとりんとカンナだった。


「あれ?シンジどうしたの?」と聞かれリンをさがしにきたんだよ。と答えるとなんで?と聞かれ何か手伝えることがあったら手伝おうとおもってとこたえる。

こんな小さなリンが何か手伝いをしていて大人の僕が何もしないというのは忍びなかったというところもある。村長には止めてもらった恩もあるし村にいさせてもらうんだから何かしないとな。


リンはなにをしているの?と聞くと朝ごはんのきのみとかを取りに来ているらしい。カンナはリンが取ったきのみが入ったカゴを持ってとんでいた。カゴを持っている姿をみて器用なんだなとおもっているとリンがじゃあシンジもやろう!といってきた。


小一時間ほど集めて結構な量をあつめれた。

こんだけ集めたら大丈夫だ!とリンがいうと戻ろうという。


「こんなに集めてどうするの?」

リンとぼくが集めたきのみは結構な量をがあったのでどうするんだろうと聞いてみたがリンは村長のところで食べるためとお世話になっているお宅へのお裾分けで集めていたらしい。リンは子供ながらに人を思いやれる子なんだなとおもっていた。


木のみを何個かに分けるとそれを近くの家にお裾分けにきていた。扉をあけてリンを出迎える人は笑顔でリンが持ってきた木のみをを預かりみなりんにお菓子みたいなのを渡していた。リンは本当に村の人たちにかわいがられているんだな。なんだかお手伝いをしてお駄賃をもらっている子供のように思えて仕方がなかった。まあ村の人々には僕は結構警戒されているらしくリンに小さな声でなにか嫌がらせされてないかと尋ねてはそんなことないよとこたえて「これもシンジと一緒に集めたんだよ。」と答えるリンに少し安心したような顔をしていた。


やっぱりまだ昨日の今日だし警戒されているな。とおもっていた。村の人たちには村長が僕を村に少しの間だけ住まわせるということを説明してくれてはいたが信用されるまでなかなか道のりはながそうだなとおもっていた。


そんな数日が経ち何もすることがないために木々の木陰でやすんでいるとリンが上から降ってきた。ほんとにこの子は普通に現れることができないのかなとおもっているとリンが「どうしたの?なにかあった?」と心配させてしまっていたようだ。ほんとにやさしいこだな。と思っているとカンナも僕に擦り寄ってきて大丈夫かと言わんばかりによってきた。なんだか小さい子に心配される大人っていうのはなんだかダメだなと思いつつもリンに思っていることを話してみた。


「そんなこと心配しなくていいのに。でもシンジが気になるならいい案があるよ!」とリンはいった。

「やっぱり村のみんなに頼りにされたら信用もつくんじゃない?」という提案だった。


そういう手があったかとおもう。リンも朝からきのみやら薬草とかを取ってきては村の人たちに感謝されていた。確かに僕の世界でも働かざるもの食うべからずという言葉もあるしな。村の人たちに頼りにされることをやろうとおもった。

でもなにをしたらいいんだろう。僕の世界とは何もかも違うこの村の生活習慣なにをしたら喜ばれるか分からなかった。

そのことをリンに話したら「じゃあ私が探してきてあげる!まってて!」と言われリンは走り出した。


少し時間がたった頃にリンがまた上から降ってきた。流石にもう驚かなくなってきた。

リンは「ついてきて!」と僕の手を掴んで走って村の方にひっぱった。

村のちょっと外れくらいの場所につれてこられそこの家の中にリンは入っていき家の人をつれてきてくれた。なにをするんだろうとおもっていると。


「おまえさんが動物の世話をしてくれるのか?」と言われ始めてきいたけどリンが取ってきてくれた仕事だ。僕は「はい」と答えて家の人がリンに「本当に大丈夫か」と聞いていたがか「大丈夫だよ!」と答え家のご主人のおじさんが仕事の内容を説明してくれた。


仕事の内容は動物のお世話だった。ご飯をやったりだとか毛並みを整えたりだとかそんな感じの仕事どった。お世話をする動物がいるところに案内されていろんな動物がいた。

ラクダのような動物だっり豚のような動物だっりだともとの世界とは少し見た目が違った動物がたくさんいた。


「それじゃあまかせたぞ!また夜に観に来るからな!」とおじさんに言われて僕はとりあえず作業に取り掛かろうと思い服をまくった。何からやろうかと思ってるとそのにいた馬のような動物に擦り寄られて何か欲しいのかと思いとりあえずご飯をやりながらやることを考えようとおもった。

リンが手伝うよと言われたが大丈夫だよ。と答えた。リンに手伝ってもらったら探してきてもらったのが意味がなくなってしまうしとおもった。「そっかー!」といい近くでカンナと遊ぶことにしたらしくちょっと離れたところで遊んでいた。こうして見てるとほんとに無邪気な子供なんだけどなー。とおもう。


ご飯をあげ終わって最初に擦り寄ってきた馬が何かして欲しそうにまた擦り寄ってきた。なんかこの子になつかれてるのかなと思いながら元の世界だとどんなことをしてるのかと考え「そうだ!」と思いつきまずその子から毛並みを揃えて洗ってやることにした。


この世界は砂だらけだが水にはあまり困ってない感じだった。結構至る所に水場が用意されて村の人々が逐一くみに訪れていた。

僕は動物たちを洗うために水をくみにいき洗ってやることにした。


それが終わると後はこの子たちがいる場所の掃除だなとおもった。結構やっぱり汚かった。みのけもよだつような虫がいたり排泄物があったりとかきたなかったが夜がしずみだした頃にやっと綺麗になった。


とりあえずこんなものか。今日はこんな感じかなとおもいおじさんが帰ってきたときにまだ足りないことがあったらそこをまた明日修正してやっていったらいい。わからないことは素直に言うことが僕の仕事の仕方だった。自分の考えれるところはやっていって足りない所は上司や上の人に指摘されて直していった。このやり方が1番効率的でいいと考えていた。


そんなことを考えながら動物が住む広場の隅で休憩しているところに今日何回か擦り寄られた馬がやってきて僕の近くで座って暇なら撫でろと言わないばかりに見てきた。ほんとこいつはと思いながら可愛いやつだなとなんだか癒されていた。慎二は今までなにをやっていいかわからなかったためか正直不完全燃焼だった体力をやっと発散できた感じで満足していた。


そんなところにおじさんがやってきて驚いていた。ひろばを見たおじさんは「こんなに綺麗に」と驚いていた。こんなにきれいしてもらってそれにこの馬の名前はサクラというらしくサクラはなかなか人に懐かない乱暴な感じらしいが僕に撫でられている光景にもすごく驚いていた。


僕は良くやってくれたとおじさんに褒められてまたきて欲しいと言われたのでまたいつでも読んでくださいといった。じゃあと明日もと頼まれたので明日も来させてもらうことにした。今日の報酬としてお金をいただき近くにいたリンを起こしてリンのうちに帰っていった。


僕は今はリンのうちにやっかいになっている。初日ほ村長の家でお世話になったがリンのうちにお世話になると最初にリンに行ったのでこのまま村長がここで暮らしたらいいという提案を断固として断って私の所にきて、と言われたのでやっかいになることにした。


リンの家に向かって歩きながら話しかけた。

「今日はありごとうね。仕事を紹介してくれて」とお礼をリンにいいリンは「当たり前だ!シンジの面倒を見るのは私の役目だ!」と答えたリンは誇らしげにこたえた。ほんとに可愛いこだな。とまたもおもってしまう。

そうだとおまいだし今日もらったお金をリンに全部渡した。リンは何これという感じだったので「今日はお手伝いしたお駄賃だよ。」とこたえたらこれはシンジのだと返そうときてきたので「これはリンのうちにやっかいになるためのお金だから。」といいもらってもらうように言ったが全部はだめだ。と言い半分にしたリンは僕に半分もたせた。「半分はもらうから半分は持っておいて!」と言われてここまでされては受け取らないわけにはいかなかったのでとりあえず持っておくことにした。また何かにつかえることがあるかもしれないしな。とおもいながら家につきもう夜更けだったためご飯を僕とリンとカンナとで3人で食べてやすむことにした。


布団で横になりながらほんとに横で可愛い顔して寝ている小さい子にお世話になっているなと思いながら考えていた。なんかこの子にしてあげれることあるかなと考えながらまた村長さんに相談してみようと考えて眠りにつくことにした。

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