Session7-1 滞る研究

シュシュ:最初に、【幸運は星の導きを知る】……それと【幸運は勝ち戦を授ける】を事前使用しますね。(ころころ)……オルフ、シンカイ、イスデスが幸運の鍵による行為判定プラスをゲット。

それからオルフ、イスデス、アルクは1時間の間に、シンカイは1日の間に戦闘が開始されれば先制・魔物知識判定+2です。


オルフ:始まる前からダイスロールの数が多すぎる。

シュシュ:勝ち戦1時間……流石に厳しそうだなぁ。

GM:スムーズに進めるための事前準備ですから、話の展開によっては発揮できますよー。そこはご安心を。

シュシュ:わぁい。救命草6本と、魔香草2本で回復……あ、救命草は1回ピンゾロしちゃったので、そこだけ自腹で買います。ほかは共有資産から。

アルクトス:デイリーシュシュ。

シュシュ:朝のニュース番組の占いコーナー。

アルクトス:1/36で、悲しい顔をして首を横に振るだけで終わる(笑)。

シュシュ:そしてロッドも割れる。放送事故かな?



GM:えー、今回の幸運の鍵は~~~、うーん。

ラッキー方角、東に待ち人、西に探し物! ラッキーカラーは青! 水・氷が役に立つかもしれません!

イスデス:なんだって!? 水・氷!? つまりお冷ですね!(笑)

シンカイ:ヒヤーッ(悲鳴)。

アルクトス:青か……首とか絞めといたらいいかな。

オルフ:顔が青ざめてる。

シンカイ:イスデスがヒヤーっと冷たくなっちゃいますわよ。

イスデス:助けて~!!

GM:とりあえず青い色のものを身に着けておけば+1効果は発揮できるものとします。契約組み直しなどしても大丈夫だぞ~!

アルクトス:ふむぅ。そうだな、契約変更して、炎、水・氷、土、光にしておこう。

オルフ:妖精の属性ってなんか、水・氷が混ざるとちょっとわかりにくいよね。

シュシュ:それね。



GM:ということで、準備も整ったようですので第7話、開始いたします!


一同:よろしくお願いしまーす!



前回の依頼から、数週間が経ちました。

"紫水晶"の大規模な摘発──他の冒険者もボドロフの地下街に潜入し、少なくない情報を持ち帰ったようです。

それらの情報が出そろうと、やはり、背後に浮かび上がるのは"奈落教"の存在……。


あれから"紫水晶"の取引はなりを潜めたらしいですが、新月の晩に開かれるという闇市では、運営の『遺跡ギルド』の目をかいくぐってでも売買を行っている……という噂もあり、"紫水晶"は、じわじわとこの地方に広まりつつありました。

"雀のお宿亭"、午前9時。9月に入り、夏の暑い日差しもやや落ち着いてきたころのお話です。

9月の設定は、以下のようになっております。

https://kakuyomu.jp/works/16816452220454467991/episodes/16816452220833455668



GM:朝食ラッシュの時間帯が間もなく終わり、これといった依頼のない君たちは食堂か、あるいはホールあたりでたむろしていることだろう。

クレナイが引き取った、アルクトスと同じ魔法陣を持つハイマンの女性……彼女が目を覚ますには、まだ時間がかかりそうだ。


オルフ:何時ものように、指定席となった左奥の椅子に腰かけつつ呪印の本でも読んでいよう。

アルクトス:しかめっ面で本の売れ行き結果などを書かれた手紙を見てる。

シンカイ:軽食をつまみながらアルケミーキットを整備しています。

シュシュ:食器洗いを終え、汗を拭いながら厨房からひょっこり顔を出しますか。


GM/エミディオ:ではシュシュと同じく、汗を拭いつつ厨房からエミディオも出てくるよ。

「やれやれ。女将がいないとなると忙しさ2割増しだな……」エミディオの言葉通り、店内にクレナイの姿はない。


シュシュ:「はい。この時期ですから、涼む目的で来られるお客様も多く……」

オルフ:「……ナックルにまだ刻めそうだが技術が追い付かないな。となると服か、あるいはマントにでも何か……と、エミディオにシュシュか。新規の客は来てないぞ」

イスデス:「ふむ……」からり、と空になったグラスを揺らす。「今日はなんだか知らないが……とても……そう……とても……」

シンカイ:「?」 もぐもぐもぐ

イスデス:「水と氷が……関わってきそうな気がするんだ……」からからからから(グラスの中の氷を弄ぶ音)。

GM/メイベル:「お水のおかわりなら2回目からセルフサービスよ」ジト目。

イスデス:「……アッハイ」すごすご。

シュシュ:「え……えと、私がお持ち致しますね」

イスデス:「あ、いやいや! シュシュ様はこちらで座っていただいて! ええほんと、自分で汲んできますんで!」すったかたーとセルフサービスの方へ駆けて行く。借金持ちなので、立場が弱いのだ(笑)。



GM/ライズ:「アルクー! なにみてんの手紙ー!?」アルクトスにきゃっきゃと絡む獣人ベスティアの姿もあるよ。

アルクトス:「朝から騒がしい……大したものじゃない。すまない、トールキャラメルスチーマーウィズホワイトモカシロップウィズエクストラホイップクリーム」メイベルにいつもの注文。

シンカイ:「もし。私はスイートポテトのお替り……うーん、二つお願いいたしますわ」

オルフ:何故か毎度スタバの呪文を唱えるアルクトス。

シンカイ:実在しそうでこわい。

アルクトス:あるよ。

シンカイ:あるんだ……。

アルクトス:毎度調べてるんだよ!!!!!!

一同:(笑)

シュシュ:魔法使いって大変ですね……スタバ魔法……。


GM/メイベル:「はーい。トールキャラメルスチーマーウィズホワイトモカシロップウィズエクストラホイップクリームとスイートポテト2つ入りまーす!」エミディオをチラ見。

GM/エミディオ:「……。もう少し、覚えやすい呪文はないものだろうか……」

オルフ:「……スイートポテトは出してくるか」腰を上げて厨房へ向かおう。作り置きがたぶんあるでしょ。

GM/メイベル:「アンタがやるって言ったんでしょうが。あ、オルフ。ポテトは厨房右奥にあるからね」

オルフ:「ああ、分かった」

GM/ライズ:「うーん。みんな忙しそうだなぁ……クレナイはどこいったの?」

GM/エミディオ:ライズの言葉に、エミディオが君たちにも向けて答える。「ああ、女将なら……前回の依頼の調査報告と、今後の指針の相談にハーヴェスへ赴いているよ」

オルフ:「ハーヴェスにか」ことん、とシンカイの前に皿を出す。

アルクトス:「ふむ……」

シュシュ:「……大きく状況が動いたからでしょうか」

GM/エミディオ:「ああ。グランゼール王国の使者としての役目もあってね。"奈落教"の存在が判明し……それに水晶のこの広まり方を見た以上、さすがに私たちだけでは手に負えん案件になってきた。……もとより、ハーヴェス王国とはこの件に関して協力関係を築いていてね。向こうでも"紫水晶"の研究をしてもらってはいるようだが……なかなか進展がないようだ」



"紫水晶"の研究。それは、シンカイの父トレーズ、そして許嫁のジュリアンが携わっていた仕事です。

研究が進んでいない……おそらく、件の殺害事件以降、後任がいないのだろう、とわかります。



GM/ライズ:「奈落教……か。そいつらを追って行けば、オイラも……」

オルフ:そういえばこの辺からは奈落教の大教会も近かったっけな……とかを思い出している。

シンカイ:「陛下も大変憂えておられました。直々に忠告をしてくださったくらいですし……」

イスデス:「殺される可能性が高くて、とても扱いが面倒なものの研究だからねぇ……。後任も生半可な人には任せられないだろうし」

シュシュ:トレーズとジュリアンの話はシンカイから聞いて……ないんだっけね。

GM:オルフにはぼそっと漏らしてたね。

シンカイ:あー…。そうか、あの場では言えなかったものな。この場で言っちまうか、エミディオにも伝える必要がある。

GM:おっ。


シンカイ:「……打ち明けるのに随分と考えを擁してしまいましたが。エミディオ様。皆。これを」陛下からもらった手紙を見せる。

GM/ライズ:「? それもお手紙?」

アルクトス:シロップとホイップ増し増しの甘いやつを飲みながら見る。

シュシュ:「これは……えっと」まだ文字を読むのになれていないのか目を細めて。

シンカイ:「我が父トレーズと、夫ジュリアン、その死因たる"紫水晶"の研究、そしてハーヴェス王国の動向などについて記されているものです。遅くなり申し訳なく……」ぺこり。

GM/エミディオ:それを少し見たエミディオは、驚きの表情を浮かべる。「……これは……ヴァイス国王の直筆ではないか! ……ふむ」顎に手をやり、シンカイの表情を伺う。


シンカイ:「正確には姫殿下を通じて頂いたものです。……おかげで、完全なる里帰りにはならず……」

シュシュ:「紫水晶の研究を……」

GM/エミディオ:「なるほど……私も噂程度には聞いてはいた。何やら、ハーヴェスの研究機関で問題が起こっていたと。……"導きの王"が即位したのは3年前、か。ヴェルベット前王はシンカイ嬢のお父上に、ヴァイス国王は許嫁に、研究を頼んでいたのだね」

シンカイ:「はい、その通りですわ」

GM/エミディオ:「……私たちからしても無関係ではない事件だ。……その、申し訳ない」

シンカイ:「危険性と機密性を鑑みれば当然ですが、わたくしも知らぬ事でしたがゆえ、お気になさらず」

GM/メイベル:「シンカイ……」メイベルは、心配そうに遠目から見ている。

シンカイ:「ご心配ありがとうございます、しかし大丈夫ですメイベル様。……父と夫のしていた事ですもの、待つのも娘、妻の役目ですわ」やんわりと微笑む。

GM/メイベル:「……そうね。がんばって、シンカイ。応援してるから!」翼を羽ばたかせ、元気づけるようにシンカイに頷く。

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