季節のお知らせ:7月

"紅雀の"クレナイでち。7月のグランゼール周辺の解説をするでち。


グランゼールは7月が1年でもっとも暑い月で、平均最高気温は32度前後でち。

ボドロフ湖やシュウェーヌ川、それからハーヴェスの海岸に泳ぎに行ったりする人が増えまチュね。

湿度はあまりないため、蒸し暑いような感覚はほとんどありまちぇんが、冒険に出るのであれば目的地の気候をきちんと確かめておくのでちよ。

……特にカスロット砂漠に行くなら相当な覚悟をしておくでち。50度を超える場合もあるでち。


7月にはウナギイールが多く出回るようになるでち。昔の人が暑い時期を乗り切るため、栄養価の高いウナギイールを食べるようになったという話でちが……本当に美味しいのは産卵期間近の秋から冬にかけてなのでち。

まあ、食糧難や根付いた文化があるので、そこはそれ。イールパイや蒲焼きにして楽しむでち。シュウェーヌ川に行けば、イールフィッシングをしている者も見られるようになるでちょう。

西オーランドレック海では、海流に乗ってイワシサーディンの群れがやってくるでち。

これをオリーブオイルに浸けて加熱したものがオイルサーディン。加熱せず、塩漬けしたあと油に浸せばアンチョビになるでちね。

パンの付け合わせでもよし、オイルサーディンはパスタなんかともよく合うでち。

野菜はトウガラシにズッキーニ。それとトウモロコシ畑が忙しくなる時期になるでちょう。

トウモロコシにもたくさん品種がありまちて、食用とされるスイートコーンは甘みが強く、挽いた粉はトルティーヤなどの原料であるコーンミールになりまチュ。

他にもポップコーン、フリントコーンや、家畜の飼料に使われるデントコーン種などがあるでちね。

スイートコーンは蛮族たちの好みの味のようで、畑が襲撃される事件も多いでち。冒険者たちは備えておくでちよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る