Session2-12 食人鬼"オーガ"との戦い

GM:君たちは、不意打ちによって先制判定に+2のボーナス修正を受けられる、と言っておこう。

さて、戦闘準備タイミングだが……敵の行動があるぞ。

オルフ:なに……?



☆△暗黒の波動Ⅰ/必中

「射程:自身」で「対象:全エリア(半径30m)/空間」に闇の瘴気を放出し、その中での行動を著しく妨げます。

 範囲内にいる対象は、あらゆる行動判定に-2のペナルティ修正を受け、連続した手番に主動作を行うことが

できなくなります。また、使用者は、範囲内にいる任意のキャラクターを対象から除外することができます。

 この効果は3分(18ラウンド)の間継続し、使用するとMPを5点消費します。達成値が必要な場合には「40」と

して扱われます。

 GMの認めた特殊な加護を持つ者に対しては、この効果を与えることはできません。



GM/身なりの良い男:「何人いようが、同じだァ!!」

男の掲げた"紫水晶"を中心に、暗い──"波"のようなものが振りまかれる。

半径30m。君たち全員を巻き込むのに十分だ。

アルクトス:ぐわあああ!

イスデス:これが……!

オルフ:「チッ、例の……!」

シュシュ:「きゃあっ……」迫ってくる波に目を瞑り。

GM:ディックは、その場で膝をつく。身体が思うように動かない。武器を持つ手にも力が入らない。

アルクトス:「なるほど……思ったよりくるな」

ジャンくん:『これは魔術の類……いや、あの水晶の力か……!』


GM:……しかし。冒険者……君たちへのその悪影響は、徐々に緩和されていく。

イスデス:「謎の力場……。だが、これは……?」

GM:クレナイから渡された、〈雀のお宿亭〉の紋章エンブレム──そこから発された光が、波動の影響を中和していくようだ。

シュシュ:「……あれっ?」その輝きに気付き恐る恐る目を開ける。

オルフ:「何だ、こけおどし……いや、違う」紋章エンブレムを取り出す。

シンカイ:「……御利益に感謝を。どうやら女将様は見こされていたようですね」

GM/身なりの良い男:「なんだ、それは……? 何故動ける!?」

シュシュ:「……え、えーっと……申し訳ありませんが分かりかねますっ……!」

オルフ:「何故だかな。だが、そんなことはどうでもいい」

イスデス:「エンブレムが……やれやれ、あの人も謎の多い」

ジャンくん(シュシュ):我もー?

GM:われもー!

ジャンくん(シュシュ):わぁい!

GM:ジャイアントリザードにも、その光……加護のようなものの影響を受け、いつもと変わらない実力を発揮できるようになる。

イスデス「まぁ、ともかく目論見は外れたようだね。はっはっは、悪事とはいつもうまくいかないということさ!」ここぞとばかりに調子に乗り出す。

GM/身なりの良い男:「チッ、生贄が足りなかったのか!? オイ、出て来い!!」

焦った男の合図とともに、男の背後から3体の蛮族が出現。同時に、「≫△人化」を行うぞ。

シュシュ:で、でたー!

オルフ:私は何故か既にレッサーオーガを殺したことがある男だぞ!! なんでだろう。

GM:なんでだろうなー! ※シュシュちゃんを攫うために倒しました。

イスデス:不思議!

シンカイ:「遠慮無用という事ですね。……では!」

GM:敵の戦闘準備は終わり。PC、どうぞ!



イスデスが【ペネトレイト】、シュシュが【バークメイル】Bを自分に使い、《かばうⅠ》をオルフへ。

4種類の魔物知識判定を、イスデスのペネトレイト、アルクトスの[デジャヴ]を使用して全員の弱点まで抜きます。

5m前方にレッサーオーガ1体とボルグが2体。その5m後ろにシールドフッドと、水晶の力を得て強化されたボス、カオスレッサーオーガが1体。ボスには欠片が4つ入っています。



イスデス:「大きいのとガラの悪いのは分かった!そっちはどうだい!」

アルクトス:「残りはこちらが把握している」

イスデス:「よーっし! ありがとうアルクくん!」

オルフ:さては優秀だな。

アルクトス:これがセージ2枚態勢よ。

シュシュ:あ、GM。弱点隠蔽判定します。

GM:毎回忘れる!! OK! 弱点ある人……シュシュとジャンくんか。隠蔽お願いします!(ころころ)目標値は12!

アルクトス:覚えててえらい。

シュシュ:(ころころ)両方11で失敗。シュシュは魔法ダメ。ジャンは物理ダメ+2です。

オルフ:そして先制値は……13! うわちょっときついな。

GM:+2のボーナスをお忘れなく!

シュシュ:(ころころ)平目だけど+2で抜いたわ。

オルフ:(ころころ)同じくGET! ボーナスがなければ死んでた。

GM:では、君たちの先攻で戦闘開始だ! ボスのカオスレッサーオーガは、通常のレッサーオーガ―の能力に《魔力撃》が追加されているので注意してくれ。

「暗黒の波動Ⅰ」は、君たちには効果がないものとするよ。また、PCの連れている騎獣や召喚した妖精、ゴーレムも大丈夫だ。

アルクトス:不思議パワーで守られている。



アルクトス:じゃ、とりあえず撃ってくるわ。別にまだ要らないけど、【呪印:誤射防止】をアクティベート。敵前衛のレッサーオーガとボルグ2体に、《魔法拡大/数》でファイアボルト!

GM:敵はボス以外固定値とする!

アルクトス:(ころころ)行使12、オーガは抵抗か。(ころころ)7点、9点、オーガに半減6点。

イスデス:「さぁさ、今回も頼むよ!」【フィールド・プロテクション】!自分以外!(ころころ)成功!

シュシュ:えーと、ボルグの残り14なら、多分弱点込みでオルフが落とせるかな。

オルフ:初手そっち狙うならマッスルベアー1回温存しておこうか。敵の妨害によるけど……5m通常移動します。

GM:それは……(ころころ)オーガが妨害!

オルフ:んげ、一番おいしくない………ええい、全力でやったらぁ!!

アルクトス:倒せばチャラ!!!

オルフ:【キャッツアイ】【マッスルベアー】を使って、オーガを3回攻撃!(ころころ)2ヒットか……ダメージは8と10!

シュシュ:惜しい。C値10なら回ってた。

オルフ:C11の壁。正中線上に顔、胸、腹と三撃叩き込むが、1発は武器に弾かれる。

GM:こいつ脆くない? 防護2ひいて、16ダメージ。残り9。

イスデス:魔法使いですし。

オルフ:「とどめ!」任せるぞ、と後ろへ叫びをあげて手番終わり!


シンカイ:オーガ、ワンチャンいけますね。

アルクトス:やれーころせー!

イスデス:あの口を黙らせてやれー!

シンカイ:では行きます。乱戦へ、【キャッツアイ】使用してツーハンドソードで攻撃!(ころころ)16で命中!

シュシュ&オルフ:ヨシッ。

シンカイ:(ころころ)1回転、ダメージ20!「チェストォオォ!!」崩れた態勢ごと、金棒の上から叩き潰します!

GM/レッサーオーガ:「なッ……!」レッサーオーガの胴体に大きな傷がつけられ、崩れ落ちる。

シンカイ:「ひとぉぉぉぉつ!」行動終了。

オルフ:「まず魔法使いから潰せ、教わらなかったか?」なんでこいつ真っ先に前に出てきたんでしょうね。ふしぎ。

GM:いい恰好したかったんでしょう(笑)。

シュシュ:こっちはいつも通り、乱戦へ向かってジャンくんに【防御姿勢】、自分は【ビートルスキン】でオルフ様に《かばう》を。そして【バークメイル】Bランクをシンカイ様へ投げておきます。

GM:では、こちらのターンだ。



GM:ボルグ2体は無造作に向きを振り回す。対象は……(ころころ)ジャンくんとオルフに!

シュシュ:オルフかばう!

GM:そのままダメージだ。(ころころ)……8点。シュシュ虐は……ない!?

オルフ:なんだって……!?

ジャンくん(シュシュ):(ころころ)回避失敗。

GM:(ころころ)ジャンくんに弱点込みで11点。ジャン虐も……ない。

アルクトス:愛情が冷めたか……(笑)。

GM:シールドフッドは、その場で《かばう》をボスのレッサーオーガへ使い、ボスはもちろん魔法を行使だ。対象は……シンカイ! くらえッ!(ころころ)行使判定15!

オルフ:さっきの剣を警戒されたか。

シンカイ:(ころころ)1ゾロ。うぎゃー! あえて受けてやりますわー!!!!

GM:(ころころ)回らんか。ダメージは12点、魔法ダメージ!

シンカイ:残りHP13。ほぼ半減ですわね……。



続く2ラウンド目、オルフとシンカイは残った前衛のボルグにそれぞれ攻撃。

シンカイは仕留め損ねるが、残ったボルグへアルクトスの【ファイアボルト】が飛び、無事に敵前衛組を倒し終える。

イスデスは【キュア・ウーンズ】でシンカイとジャンを10点ずつ回復し、シュシュは敵の魔法の射線から逃れるために1m後退、防御姿勢をとりオルフをかばう。

GM/カオスレッサーオーガ:「な、なんなんだお前たちは……!? 聞いてねぇ。こんなの聞いてねぇぞ」

イスデス:「はーっはっはっは! 見たか! 彼らの力!」

GM:我らの、じゃないんだ。

ジャンくん(シュシュ):『こちらとしてもその宝石はイレギュラーだったが、こちらはどうやらそれ以上のイレギュラーのようだ』



敵はシンカイを狙って【リープ・スラッシュ】を使うも、行使判定が低く抵抗され、軽微なダメージに。

シールドフッドはボスを《かばう》役目なので、そのまま動かず。



アルクトス:シールドフッド、魔法弱点だし魔法で仕留めてしまおう。【ファイアボルト】、対象はシールドフッドと拡大してボスのオーガに。(ころころ)行使14。

GM:フッドは突破。オーガは……(ころころ)くっ、突破される。なんで出目7以上がでねぇんだ!

アルクトス:(ころころ)オーガに7点、フッドは弱点で10点ダメージ!

オルフ:フッドのほうは残り9か。じゃあいけイスデス、[マナの奔流]初おひろめだ!

イスデス:「さて、やっと暇ができたか」コンジャラー1の力を見よ。【スパーク】をボス中心へ!(ころころ)行使12だが、ここにベスティアの種族特徴[マナの奔流]で+2!

シンカイ:行使14だ!

GM:くっ、フッドはそれで抜かれるか。(ころころ)ボスはなんとか抵抗! とりあえずボスの意地だ!

イスデス:(ころころ)ボスに半減2点。フッドには弱点込みで8点だ。

オルフ:弱点の+2込みで1残りか。くいしばり。

イスデス:おのれ妖怪いちたりない。

「【閃光、雷雲――電光(シャイア・ラクラウ――ジバジガ)】! っとぉ……仕留めきれないか! すまないね!」


シュシュ:これは、妨害してもしなくてもジャンくんでいいな。……打撃6点出せればね!

GM:シールドフッドは盾役の意地か、その場でなんとか踏みとどまる。

シュシュ:では行きます。通常移動でレッサーオーガに突っ込む。妨害確認!

GM:(ころころ)レッサーオーガが3m前進して受けるが……。

ジャンくん(シュシュ):フッドの制限移動範囲なので、かばわれるね! オーガに攻撃!

GM:くっ、自動的にかばう発動。

ジャンくん(シュシュ):(ころころ)ダメージ11点!

GM:フッドの防護は5あるが、6ダメージが抜けて倒れる!

シュシュ:よしよし。そしてっ! 【星は剣を導く】(ころころ)……命中+2をオルフ様に! えー、残りHP15、MP3まで減らします。

GM:カオスレッサーオーガはたじろぐも、最後まで戦う意志を見せる。魔力撃だってあるんだ……!

オルフ:だが貴様には痛恨撃がない。

シュシュ:ふふふ、魔力撃で最大値喰らっても1残り調整だ!

GM:くっ……やはりシュシュ虐には痛恨撃か……(笑)。


シンカイ:どおれ、手番開始。通常移動で接近して、ツーハンドソードで攻撃!

GM:(ころころ)当たるゥ!

シンカイ:(ころころ)14点物理ッ!! 「──この男を知っているか?」 首筋を柄でブン殴りながら写真を突きつける。

オルフ:いま???

イスデス:(笑)

シュシュ:で、出たーっ!

アルクトス:ノルマ達成。

GM/カオスレッサーオーガ:「くっ……何だテメェは!?」

オルフ:「それ、毎回やるのか?」

シンカイ:「当然です」


GM:……。……シンカイは見逃さなかった。

シンカイ:……!?

GM:一瞬、ほんのわずかに……オーガの視線がその男に映り、動揺した様子が、見えた。


一同:な、なんだってー!!!

シンカイ:「……見つけた……いるのだな、師は……!」

イスデス:関係者であったかぁ。

シュシュ:こいつ自身の直属か、ギルドの関係者か。

GM/カオスレッサーオーガ:「うるせェ!! 何をいきなり、ンなもん知ってようが──」

オルフ:通常移動で乱戦入りしーの。シッ、と鋭い呼吸音と共に背後から3発、拳をねじ込む。 という訳で両手+追加いきまーす!(ころころ)命中15、18、17!

GM:(ころころ)1発回避ィ!

アルクトス:やりおる。

オルフ:(ころころ)だが……関係ない。10点物理、それから2回転で25点物理だ!

一同:ヒューッ!

イスデス:6ゾロ2連とかやべぇっすね。

シンカイ:死んではるわ。

オルフ:まさか一番最初に2回転するのが自分だとは思わなかった。

シュシュ:占瞳の力により周囲の空間を一瞬歪ませ死角を作るっ!

GM/カオスレッサーオーガ:男の似顔絵……それを見てしまった、わずかな隙が命取りだった。オルフの拳を受け、首魁であるオーガはそのまま地面へどさりと倒れ伏した。(ころころ)HPは-1、気絶だね。

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