Session1-5 対峙

イスデス:「ここから先、いつ危険が迫るかは分からない。一旦隊列を組みなおしておくべきだと進言しておこう」

シュシュ:10秒ごとにジャンくんが防御姿勢、シュシュが《かばうⅠ》をアルクへ……。

オルフ:移動して構えて移動するじゃん(笑)。

シンカイ:ダッシュキャンセルしゃがみキャンセルダッシュ。

アルクトス:かわいいかよ。

シュシュ:ひぃん。

GM:君たちは、そそり立つ崖の合間を縫って渓流の奥地へと向かう。警戒しながら進んでいけば、両側の崖は次第になだらかになっていく。

その奥にはちらりと、野営用のテントの姿が見え隠れするだろう。聞き耳判定、目標値8でどうぞ。

シュシュ:(ころころ)成功。犬耳ぴくぴく。

GM:ふむ、では……イスデス、シュシュ、アルクトスは遠方から誰かの話し声が聞こえてくるだろう。

オルフ:「さて…こんな場所に居を構えているなら、間違いないか?」失敗しました。難聴系です。

イスデス:「しっ。何か聞こえる」

シンカイ:目を閉じて聞き入ります。

アルクトス:あー、風契約してくればよかったぁ。

シュシュ:うぃんどぼーいす。

オルフ:6属性全部ほしくなるよね。


GM:話し声はどれも低い声だが、波長や語尾などは多様だ。おそらく4人ほどだろう。会話の内容も、断片的に聞こえてくる。

「……で、どうすんです?  ……このまま逃げるんすか?」

「ンなワケねぇだろ。こんだけブツがありゃ、金に換えて……アレを買っちまえばいい」

「……例の……"紫水晶"っすか」

「ああ。今夜あたり、グランゼールに……だな。……ちゃんと見張っとけよ」

……といった具合だ。どうやら、奥に潜む男たちは、グランゼールで何かを取引しようとしているらしい。


シュシュ:「グランゼールに今夜、と。」

オルフ:「何人いる?」

アルクトス:「……4人、と言ったところか」

イスデス:ふむ、"紫水晶"、ね。

GM:声の主4人のうち、1人は口数が少なく感じる。時おり話す声も、少し震えているように感じるね。

また、"紫水晶"については、目標値12の宝物鑑定判定をどうぞ。

イスデス:なかなか厳しいぞう(ころころ)……いけたわ。

アルクトス:(ころころ)こっちも。出目11に固定値4。

シュシュ:強い。後衛2人が優秀だあ。

GM:では、イスデスとアルクトスは噂にだが、少しばかり聞いたことはある。

なんでも、その水晶は特殊な魔力を内包し、『持ち主に強大な力を与え、特殊能力を発現させる』という。

オルフ:ふむ。

GM:しかし、それらは主に『遺跡ギルド』などの組織によって管理されており、手に入らないのだ、と。

国内で出回っているのを見かけないあたり、本当にあるとすれば、非合法なアイテムなのだろう。


シュシュ:「"紫水晶"……学のない私にはわかりかねますが……」

イスデス:「ま、ろくでもない品さ。夜まで見逃してもいいが……いや、ここでとっちめておくべきだな」

オルフ:「聞く限り、それをどうこうしようとしてるなら悪人で問題なさそうか。仕掛けるぞ」

シンカイ:「オルフ、偵察・奇襲するならば貴方の役目です」こっちは金属鎧ペナがある。任せた。

GM:奇襲するかー!?

シュシュ:いぇーい!

オルフ:折角だしなんかそれっぽい事やってみようぜ!!

GM:OK! 奇襲をかけるなら、そうだな……全員、隠密判定を振ってもらおう。

誰か1人でも成功したら、相手は戦闘準備を行えず、先制判定に-2のペナルティがかかるものとするぞ!

オルフ:まあ、失敗しても普通に鉢合わせて戦闘になるくらいだ。気軽に行こう!

GM:目標値は……(ころころ)12!

アルクトス:結構高い。

オルフ:ぶっちゃけそこそこ厳しい……! (ころころ)出目が腐った!

シュシュ:(ころころ)出目ー!!

イスデス:(ころころ)うーん、難しいね。



結局5人全員が失敗し、先ほど回収した鳴子を放り投げて相手の注意を引く作戦は失敗。

野盗たちに気づかれ、臨戦態勢となってしまいます。



ジャンくん(シュシュ):『うおおおおお!!』どどどどど。

GM/粗暴な男性:「チッ!? 追っ手か……!!」

男たちは一瞬たじろぐも、すぐさま武器を構えつつ、オルフの足下にさび付いたナイフを投げて牽制する!

オルフ:「っと……そう上手くはいかないか。全員構えろ!」

シンカイ:「不覚。……なればこうしましょう」

GM:お?

シンカイ:すっとアジム老師の似顔絵を懐から出して、声を張り上げます。「この男を知っているか!?」

一同:!?

シンカイ:いえ、ワンチャン気が逸れればいいかなと。的外れな事なので。

GM:……では、男たちは立ち止まり、その似顔絵をじーっと見つめます。


GM:「「「……知らねえ!!!!」」」

一同:(笑)。

オルフ:ちゃんと思い出そうとしてるんじゃねぇ!!

アルクトス:答えてくれるのか……(笑)。

シンカイ:「ならば斬る!!」

イスデス:「『知能:動物並み』に何を聞いても無駄さ。神妙にお縄につくがいい!」

GM/粗暴な男性:「誰が動物並みじゃボケェ!」「こちとら『低い』はあるわァ!!」「へっ、上玉がいやすねアニキぃ!」

シュシュ:「上玉……ひっ……!」馴染みのある視線を感じる。

GM:3人の男たちが武器を構え、前に寄ってくる。同時に、奥にたたずんでいる気弱そうなローブの男に、ぎろりと目線を送るよ。

オルフ:一言ローブの男に声をかけよう。

「事情があるならさっさと降参を勧める。──行くぞ!」



GM:では、戦闘準備からだね。戦闘は上級戦闘で行われるよ。

野盗たちの準備はなし。敵は4体、3種類いる。

ボス格の男が1人、それに従うチンピラ風の男が2人。そして後方には魔導師風の男が1人だ。


イスデス:了解。では、特殊神聖魔法の【ペネトレイト】を行使しておこう。

これで1体の魔物知識判定を+2できるぞう。

シュシュ:補助動作で【ビートルスキン】を使って、【バークメイル】のBランクを自分に。

それから、オルフ様をかばっておきます!


GM:OKだ! 他は大丈夫かな。戦闘準備が終わったら、魔物知識判定を。

ボス格、チンピラ、魔術師の順に、7、5、6だ。

シュシュ:(ころころ)全抜き!

イスデス:(ころころ)こっちも大丈夫だ。

シンカイ:(ころころ)「……見切りました!」

アルクトス:ふむ、[デジャヴ]を使うまでもないか。

GM:人族ですからね。平目でも十分って感じ。

敵は「匪賊の雑兵」が2体と、「悪に手を染めた魔法使い」が1体……これはBTの

「悪に手を染めた神官」の魔法を操霊魔法にしたものですね。

イスデス:げ、操霊か。


ボスは能力値を調整された「穢れ憑き」で、欠片が3つ入っています。2回攻撃や投げ攻撃がなく、

命中が6、回避が4になっているものの、打撃点が2上がって《薙ぎ払いⅠ》を持っています。

詳細はこちら。

https://kakuyomu.jp/works/16816452220454467991/episodes/16816452220577596206


シュシュ:薙ぎ払われると、かばえない……!

GM:打撃点が下がるので、使うかどうかは都度決めましょうふふふ。続けて先制判定をどうぞ、目標値は10!

シンカイ:(ころころ)それは失敗です……。

オルフ:(ころころ)……すごい、スカウトの出目が死んでる!(泣)

アルクトス:これはまずい。

GM:きみたち??

イスデス:(ころころ)あっぶな。13で成功だ。

シンカイ:神様仏様イスデス様。

シュシュ:イスデスァ……(はぁと)。

イスデス:え? 私生命線なの?

シンカイ:プリスカセーを生命線と呼ばないSWプレイヤーはいない。


GM:イスデスの指示により、素早く陣形が組まれるだろう。

敵は、君たちの先頭から10m地点にボスの穢れ憑きが。その1m後ろに2人の雑兵、5m後ろに魔術師。

PCを配置できるエリアは、一番先頭のPCから10m後ろまでとするよ。

シンカイ:奥に切り込めるようになったらすぐに魔術師を落とすとして、まずはとっとと薙ぎ払い持ちを討伐。これですかね。

シュシュ:ですね。

オルフ:ボスと手下の座標が1mズレてるか。

アルクトス:そうなると、ボス単体へファイアボルトかな。



冒険者たちは相談し、全員がボスから10mの地点へと配置された。

序盤の魔法の射程は10mのものが多いので、先手を取ると必然的にこうなることが多かったり。


GM:ダイスはボスのみ振り、周りの雑兵や魔術師は固定値とするよ。

では、君たちの先攻で戦闘開始だ!

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