第494話 外壁上のラスボス戦(後編、切り札の騙し合い)
〈主君忠義の盾〉を使用したケイロトス様が、青いオーラを纏い仁王立ちをする。
「ちょっと待った! そのスキル、パーティーメンバーに主君が居なければ使えないのですよね!
一騎打ちのルール破りではありませんか?!」
「何を言っておる。一騎打ちの際にパーティーを解散しておく、などと言った取り決めはしておらんぞ。
そう言う、其方はパーティーメンバーを入れたままにしておらんか?
私も、偶々傍系王族から嫁いできた妻が、パーティーに入っておるだけだ」
「くっ!」
確かにそこまで細かくルール確認をしていないし、パーティーは組んだままだ。
……ルールの穴を突かれたみたいで、釈然としないけどな!
何か言い返してやろうと考えていると、ケイロトス様が目を瞑っている事に気が付いた。
……〈空蝉の術〉の閃光で、目がくらんだままか? 攻撃のチャンスだったじゃないか!
ルール云々の話に乗ってくれたのは、時間稼ぎだったようだ。攻撃しようと前に出たのだが、足音で気付かれたのか、タワーシールドを構えられた。そして、盾の後ろから白い閃光が走った。
「〈アイスウォール〉!」
二人の間に氷の壁が立ちはだかる。盾の後ろで、こっそり魔法陣を充填していたのか!
このままぶつかると接触面が凍らされるし、大回りしては攻撃のチャンスを逃す。一瞬だけ迷い、僧侶スキルで何とかする事にした。初めて使うけど……
「〈レイディスペル〉!」
剣を握ったまま右手に出した〈レイディスペル〉の魔法陣を、氷壁に押し当てる。すると、魔法陣が触れた個所から、マナの煙となって、分解されて行った。
消えゆく氷壁を乗り越えて進もうとするが、その向こうではケイロトス様が槍を構えて、待ち構えていた。既に目は開かれており、こちらを見据えている。
「〈氷龍破〉!
……その程度で回避出来ると思うな!」
槍の先端から、白い龍が打ち出された。先程の〈炎龍破〉の類似スキルの様だが、その速度と至近距離な為、回避は難しい。身体を右に傾けながら、左手の癒しの盾で〈氷龍破〉を受け流……した筈が、白い龍は鞭のように曲がり、背中へと回る。
……癒しの盾を起点として曲がったのか!
そのまま白い龍は、ぐるぐると巻き付いて行き、最後は俺の足元へ着弾した。焼けるような痛みに加え、視界に映るHPバーが1割削れて、雪ダルマのアイコンが点灯した。凍結の状態異常である。白い龍と接触した所の感覚が鈍くなり、凍り付いて動けなくなってしまった。
俺の様子を見たケイロトス様は、構えを解く。そして、ミスリルスピアの石突で、地面をカンッと叩いて注目を集めると、笑い声を上げた。
「はっはっはっ、最早動けまい。
ここまで頑張ったようだが、勝負ありだな。まぁ、見どころはあったぞ」
「ははは、ご冗談を……まだ、ニンジャと魔法戦士しか見せていませんよ。
一つ、ギャンブル勝負と行きましょう……〈丁半博打〉!」
『ダイス2個の合計は? 丁か半か、選べ』
俺の視界にサイコロが2つ表示され、身体が動かなくなる。それは、向こう側も同じだ。
「身体が動かぬ! お主、いったい何をした?! このサイコロはなんだ?!」
「賭博師のスキル〈丁半博打〉です!
その効果は、サイコロの合計が偶数か奇数か、言い当てれば武装解除する!
俺が選ぶのは、『丁』!」
しかし、出た目は、1と6の半……直ぐに〈いかさまの拙技〉を使用して、6を1にすり替え、1と1に確定させる。
『ピンゾロの丁! 大当たり!!』と表示され、両サイドからクラッカーが鳴らされた。
……あっぶねぇ! 75%の賭けに勝ったけど、心臓に悪いわ!
その直後、〈勝ち逃げからの踏み倒し〉が発動したのか、身体が動くようになる。凍結の状態異常が解除され、雪ダルマのアイコンも消えたのだが、凍傷を負った身体の各部はジグジグと痛みを返して来た。流石に怪我までは治らないが、我慢できる程度である。
その一方、武装解除のデメリットを押し付けられたケイロトス様は、ミスリルスピアを取り落としていた。経験豊富なお爺様であるが、落とした武器が拾えない事態は初経験のようだ。手を伸ばしても、ミスリルスピアに触れず困惑している。
この間に、〈ヒール〉を使い回復してから、次の手に移る事にした。例のガントレットで氷属性魔法を使うことは知っていたので、その対抗策も準備していたのだ。氷に強いと言えば、コイツしかない!
「〈緊急換装・爆炎甲〉!」
ミスリルソードと癒しの盾が消え失せ、代わりにブラストナックルが両手に装備された。こいつの〈熱無効〉の効果で、凍結の状態異常を無効化するのだ。
そのついでに、ストレージからいつも使っているポーチと耐火の刀を取り出し身に着ける。刀の方は魔力を込めて〈魔喰掌握〉で取り込み、更に『魔喰抜剣』で左手の甲の宝珠から柄のみを生やす。後は、〈フレイムスロワー〉の魔剣術を使って防護したら、準備完了である。
第2ラウンド開始だ。ケイロトス様もミスリルスピアを諦めたのか、サブウェポンのミスリルダガーを構えている。
「ふざけたスキルを使いおって……」
「戦闘が終われば拾えるようになりますので、ご安心を。
では、次なる複合ジョブの力、お見せしましょう……〈一閃〉!」
急加速し、相手の左側……タワーシールドは攻撃しても意味がないので、右手側を駆け抜け、すれ違いざまに抜刀斬りをお見舞いした。刀を通して、固い感触が手に伝わる。
相手の背後に急停止すると同時に納刀まで行う。更に、連鎖するスキルで追い打ちを掛けた。
「〈二光焔・燕返し〉!」
振り向きざまに、炎を纏った抜刀袈裟斬り、返す刀で逆袈裟斬り、×の字に切り付ける……しかし、無防備な背中を切ったのだが、相手のミスリルフルプレートの背中には、一切の傷が付かなかった。それどころか、魔剣術の赤い光が散っている。〈エレメント・ソードガード〉で破損を防いでくれたのだろう。流石に鉄製武器で、ミスリルを切るのは無謀だったか。
ただ、〈一閃〉から連続発動した〈二光焔・燕返し〉は、4連撃に変化しており、残り2回の斬撃を止める事は出来ない。3撃目を振るうが、振り返ったケイロトス様のミスリルダガーで受け流された。更に赤い光舞い散る。
そして、止められない4撃目、タワーシールドで受け止める直前に、ケイロトス様が新たなスキルを発動させた。
「〈ブレイクシールド〉!」
4撃目が盾に当たった瞬間、右手に強い衝撃が走り、キィンッと甲高い金属音が鳴る。そして、クルクルと刀が弾かれて……否、半ばで折れた刀の切っ先が飛んで行ってしまった。
貴重な刀を失った事に驚き、思わず手元を二度見してしまうが、折れた事実は変わらない。俺の慌てようを見たケイロトス様は、得意気に笑い声を上げる。
「なっ?! 折れた?!」
「クハハハッ! 攻撃を跳ね返し、武器を破壊するスキルとは、この事だ。そのように細いサーベルが、ミスリルに効くわけがなかろう!
さぁ、そろそろ、手品は終わりかな? 〈シールドラッシュ〉!」
至近距離で放たれた盾殴りを、〈摺り足の歩法〉で脇をすり抜ける様にして避ける。追撃が来ない事を確認してから『魔喰解放』でブラストナックルから刀を分離させたのだが、折れた切っ先と納刀された本体で、別々に出現した。無念……武器破壊スキルなんて物があるとは。
……聖剣の切り時か? ……いや、準備した手札はまだある。もう少し、追い詰められないと。
折れた切っ先を拾い、後ろ腰のポーチにしまってから、前に出た。
丁度、硬直が解けたケイロトス様が振り返る時である。そのタワーシールドの裏に白い光が見えた事で、少しだけ走る速度を落とすと……少し手前に氷の壁が生えて来た。さっきと同じように〈レイディスペル〉で消しても良いが、同じ手を使っても、〈シールドラッシュ〉で迎撃が来るのは想像に難くない。
なので、そのまま壁に足を付けて登る事にした。ニンジャの〈壁天走り〉+ブラストナックルの〈熱無効〉で、凍結を防ぎながら、乗り越える作戦だ。そして、壁上から跳躍、下で盾を構えるケイロトス様を強襲した。
「ぬぉっ! 上からだと!」
影が落ちたせいで、気付かれた。タワーシールドが斜め上に掲げられたので、これ幸いとレスミアの真似して足場にする。盾を踏み付け、同時に魔法陣付きの右拳で盾を殴り付けた。そして、そのまま体重を掛ける様にしてジャンプ。飛び越えて、相手の背中側へと着地した。
……3、2、1、爆破!
互いに振り向く途中で、タワーシールドの表面が爆発した。先程仕込んだ〈ファイアマイン〉である。
予期せぬ爆発に、ケイロトス様の体勢が横に崩れ、片膝をつく。そのチャンスに〈摺り足の歩法〉で間合いを詰め、〈三日月蹴り〉を仕掛けた。
その一撃は、咄嗟に防御に掲げた右腕を潜り抜けて、右肩へクリーンヒットする。
「ぐおっ……この程度の攻撃で! 〈氷龍破〉!」
蹴った感触は、鉄柱でも蹴ったかのように、びくともしない。ダメージはあったようだが、直ぐさま反撃をされてしまう。ミスリルダガーから、短い氷の龍が飛び出して来て、俺に直撃した。無論、両手を交差して、防御力の高いブラストナックルでガードしているので、大したダメージはない。属性ダメージが入っているのか、多少の痛みはあるけど、戦闘には支障がない程度である。
しかし、〈氷龍破〉に押されたせいで、間合いが離されてしまった。
「格闘家だったか? 徒手空拳で殴り掛かって来るとはな。
……ならば、これでどうだ? 〈アイスシールド〉!」
ケイロトス様の右手側に、氷の盾が出現した。ランク2の盾魔法のようだ。どうやら、家宝のミスリルガントレットは、〈アイスウォール〉と〈アイスシールド〉が使えるらしい。
そこから、殴り合いの応酬が始まった。
ケイロトス様は左右の盾を使い、防御だけではなく、殴りにも使って来る。その合間に〈氷龍破〉は飛んでくるし、距離を取ろうとすると〈アイスウォール〉で退路を防がれ、〈シールドラッシュ〉で突撃してくる。
『氷壁伯』なんて二つ名は伊達ではないのを実感させられた。メインウエポンのミスリルスピアが健在だったら、もっと苦戦していただろう。
対して、俺も少しは反撃を加えているのだが、予想以上に効いている気がしない。格闘家の〈衝撃浸透〉で、鎧の下に打撃力を与えている筈なのに……これは、ミスリルセットを止めて〈緑閃光の揃え〉のバフが無くなったのと、ケイロトス様が使った〈主君忠義の盾〉のせいだろう。詳しい効果は知らないけど、盾なんて名前なのだから、耐久値は上がっているに違いない。
最初は互角に戦えていた気がするのに、現状こっちのバフが無くなり、向こうにバフが追加されて、押される一方である。更に、〈アイスシールド〉は消せるけど、タワーシールドの裏で充填待機させているのか、直ぐに追加されてしまうのだ。
……ボチボチ、積みの状況か? いや、切り札の〈プラズマブラスト〉がある。
なんて、考えてくれていると良いのだけどな!
こちらも、王手を掛けるべく、最後の一手を詰める事にした。
〈ファイアマイン〉でタワーシールドを爆破し、〈アイスシールド〉を〈レイディスペル〉で消し去り、懐へ潜り込む。そして、相手の右腕を抱え込み、背負い投げ!……しようとしたが、背中を蹴られ、抱えていた腕が捻じられ、擦り抜けていく。
蹴られた衝撃と手がすっぽ抜けたせいで、しゃがみ込んでしまう。思わず背中越しに後ろを見ると、ケイロトス様と目が合った。右手を振るっている辺り、無理矢理引き抜いて痛めたのか?
「投げ技まで仕掛けてくるとは、本当に多彩な奴だ。
ここまで良くやったが、この距離では避けられまい〈シールドラ「〈影縫い〉」」
こっそりとポーチから取り出した、刀の破片を影に突き立てた。戦いながら太陽が背になるように位置を変え、更に普通に投げても避けられそうだったので、陰に触れる程の至近距離に近付いたのだ。
「ぬぅ、これはDダイバーの……この程度で止められるものか!」
「ええ、もちろん。駄目押しに、〈ダーツスロー〉!」
振り向きながら投げたダーツが3本に分かれ、ケイロトス様の胴体に全て刺さった。ダメージにはならないが、これで6秒停止である。〈影縫い〉と合わせても10秒が良いところだろう。
お膳立ては終了、最後の止めだ。〈ボンナリエール〉2回で距離を取り、周囲を見回して〈フェザーステップ〉で位置取りを修正する。観客席が巻き添えにならない、且つ俺達が見やすい場所へっと。
そして、少し芝居掛かった様に右腕を掲げて、最後の〈緊急換装〉を行った。
「〈緊急換装・雷槍顕現〉!!」
ブラストナックルが消え去り、ミスリルフルプレートのガントレット部分と、プラズマランスが装備された。
目立たせるために、軽く槍を振って太陽の光が反射させる。すると、観客席からも見えたのか、感嘆の声が聞こえた。前回も、ここで披露したので、騎士団の人とかは良く覚えているのだろう。
プラズマランスを
ここまでで6秒。ケイロトス様が、気合を入れる声が聞こえた。〈影縫い〉に抵抗して抜こうとしているのだろう。
タイミングを見誤っては、大事故になりかねない。慎重に……俺は槍を深めに構え直し、照準を定め、〈プラズマブラスト〉の魔法陣を、槍の穂先……その根元に出現させた。〈無充填無詠唱〉のお陰で、大きな魔法陣でも一瞬で完成状態にする。
そして、地面に刺した刀の切っ先が、動いた瞬間に魔法を発動させた。
「〈プラズマブラスト〉!」
撃ち放った一拍後に、ケイロトス様が咆哮を上げて立ち上がる。そして、タワーシールドを銀色に光らせた。
「〈ミラーシールド〉!!」
〈プラズマブラスト〉のレーザーが、タワーシールドに当たる端から飲み込まれていく。それと比例して、銀光が輝きを増していった。
「はっはっはっ! 私の勝ちであるな!
自らの切り札を喰らうと良い。なあに、雷閃伯の〈プラズマブラスト〉に比べれば、小さいのだ。死にはせんだろう」
勝ち誇ったケイロトス様が勝利宣言をする。そして、〈プラズマブラスト〉の効果が終わり、全てが飲み込まれた後、銀光が球状に纏まる。その直後、先程と全く同じ〈プラズマブラスト〉のレーザーが、俺に向かって撃ち放たれた。
観客席から悲鳴が聞こえた。聞き覚えがあるのは、ソフィアリーセ様だろう。レスミアの声は聞こえなかったけど、先日使っているので、気が付いているかも?
レーザーが迫る中、こちらも最後の手札を切る。プラズマランスの穂先の先端に、巨大な魔法陣を生み出し、即座に撃ち放った。
「こっちが本当の〈プラズマブラスト〉だ!!」
最初の〈プラズマブラスト〉よりも1,5倍はある2発目は、反射されたレーザーを飲み込み、突き進む。
魔道士レベル40で覚えた〈オフセットマジック〉の力で相殺しているのだ。無論、威力が高い2発目の方が残る訳である。
【スキル】【名称:オフセットマジック】【パッシブ】
・敵の魔法と、自身の魔法がかち合った場合、互いの魔法の威力を相殺する。属性とランク、知力値を比べて有利であれば、敵の魔法を打ち消けし、こちらの減衰した魔法でダメージを与える。逆であれば、相殺した分だけ敵の魔法威力を弱める。
範囲魔法の場合、発動から属性ダメージが入るまでに、かち合えば良い。
そう、1発目は手に隠し持っていた銀カード、〈フェイクエンチャント〉で劣化した〈プラズマブラスト〉だったのだ。
いや、プラズマランスは付与スキル〈雷精霊の加護〉で、雷属性ダメージを2倍にすることもあり、対人に使って良い物か躊躇したのである。もちろん、〈ミラーシールド〉で反射されて、俺が無事な補償も無い。(態と反射させて〈リアクション芸人〉や〈空蝉の術〉って手もあるけど、ノーダメで温存するのは綱渡りになるし、決め手が聖剣しかなくなる)
そこで一計案じたのが、今回の方法だ。〈プラズマブラスト〉が切り札なのはエディング伯爵から聞いて知られているだろうし、追い詰められてから使ってみせれば、避けたり耐えたりするよりも、心を折る為に反射しに来るだろう。
更に、1発目を〈フェイクエンチャント〉で劣化した〈プラズマブラスト〉にしておけば、本命の威力も〈オフセットマジック〉で半減くらいに抑えられるのだ。
複合ジョブの切り札を何枚も見せてアピールしつつ、自分も相手も大怪我しないように決着を付ける。これが、行きの馬車の中で考えた戦術であった。これでも駄目なら、聖剣クラウソラスでミスリルが斬れるかどうかの、チャレンジタイムになっていたよ……
幾分か弱まったレーザーが、ケイロトス様を飲み込んで行く。
〈プラズマブラスト〉の効果が終了すると同時に、〈ボンナバン〉で接近した。光の中から出て来たケイロトス様は、タワーシールドを両手で抱えたまま静止している。
ちょっと心配になったが、勝利を宣言するのに弱気を見せてはいけない。プラズマランスを横に振るい、タワーシールドの縁を横から殴りつけた。すると、あっさりと、タワーシールドは横に飛んで行った。恐らく、麻痺っているのか?
ケイロトス様と目が合い、その眼前に槍を突き付ける。
「俺の……私の勝ちです。麻痺して喋れないのであれば、頷いて下さい」
「くっ……声くらいは出る。私の負けだ。
よもや、成人したての若造に負けるとはな。よい、ソフィアリーセとの婚約も許そうではないか」
その宣言を聞いて、槍を掲げると、観客席から歓声が沸き上がった。
ソフィアリーセ様とレスミアが列を抜け、スカートをはためかせながら、小走りで掛けてくるのが見えた。
……なんとか勝ったか。初見殺しのスキルを多用したのに、レベル差と技量の差で、押し返された感じだな。俺もまだまだって事だ。取り敢えず、ジョブを入れ替えて司祭ジョブをセットし、ケイロトス様に〈ディスパライズ〉と〈ヒール〉で癒しを与えた。
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