第492話 外壁上のラスボス戦(前編、宣戦布告)
12月に入り、3回目の休日がやって来た。
約2ヵ月前、伯爵邸の前でソフィアリーセ様の婚約者の座を巡って諍いとなり、マークリュグナー公爵家の末息子フオルペルクことアホボンと勝負する事になった。その勝負内容は、ダンジョン攻略の力がある事を示す為、どちらが先にレベル40に達するかである。
既に俺はレベル41であり、伯爵夫人であるトルートライザ様より、今日の内輪での婚約承認の場を準備して頂いた。他にも、ジョブの解放条件やブラックカードの納品など、俺から伯爵家への利益も示しているので、勝負は決したものと思われる。
それと言うのも、アホボン側の情報が殆ど無いのだ。11月中は、ダンジョン講習をサボっているとの情報はあったのだが、12月からは学園にも来ていないらしい。中旬に行われていたテストも、欠席である。毎週遊びに来ているソフィアリーセ様は、「もう、留年か退学は確定でしょう」と興味も失せているようだった。(元からあったか?とは言わないでおく)
丁度その頃には銀カードの取引が始まり、ハイムダル学園長の歓迎準備などを進めていたので、俺としてもアホボンの事など忘却の彼方である。
まぁ、今日の婚約承認が終われば、ソフィアリーセ様とパーティーを組めるだけでなく、彼女が権利を有する管理ダンジョンに入る事が出来るようになる。(管理ダンジョンは街の外なので、正確にはサードクラスに上がってからだが)
そして、来年3月末までに管理ダンジョンを攻略すれば、4月から貴族学園へ入学する事が出来る。1年だけの貴族の常識や作法を習うだけのコースであるが、それを卒業すれば晴れて最下級の貴族、準男爵の爵位を得られるのだ。
これが、現状考えている予定である。レグルス殿下から第0騎士団に誘われたりしているが、それは学園に通っている間に考えれば良い事だ。先ずは、目の前の事を着実にクリアしていかないと。
「……だから、今日は大人しく見学していてくれよ。急に踊りだしたり、曲を弾き始めたりしないように」
「えー、お目出たい席なんだから、音楽は要るでしょ?」
「そういうのは、ホストである伯爵家の仕事なんだから、お客が乱入したら迷惑になるだけだって。
夕飯はご馳走を用意してくれているらしいから、それを楽しみに待っていてくれ」
「そっちは大丈夫! お昼ご飯も、お腹6分目くらいに抑えておいたからね!」
そう言って、自慢気にお腹をポンポンするフィオーレだった。今日の装いは、ダンジョンに行く時のフェアリーチュチュにアクセサリーを追加した程度である。見るからにダンサーな格好なので、急に踊り出しそうに見えて、釘を刺していたのだ。こんな格好で行って良いのか判断に困る為、迎えのマルガネーテさんが来たらジャッジしてもらおう。
そう今回は、俺とレスミアだけでなく、パーティーメンバーも招待されているのだ。
「まぁ、王子様一行に比べりゃ、領主様なんて気が楽だぜ。
ああ、後ろで見ているだけだからって、欠伸はすんなよ、ガハハハッ」
そう笑うベルンヴァルトも、俺の護衛騎士として舐められないようにと武者鎧、血魂桜ノ赤揃えに身を包んでいる。レグルス殿下が来訪した時は、威圧感があるとNGを喰らっていた気がするが……これも、マルガネーテさんのジャッジ待ちだな。
そんな時、3階からレスミア姉妹が下りて来た。その姿は、思わず目を引かれるドレス姿……青から白へのグラデーションが美しい『氷華花咲くロングテールドレス』に、俺がプレゼントしたネックレスやイヤリングを身に着けている。
これはソフィアリーセ様からの指定らしい。色違いの類似品を仕立てたので、姉妹コーデで仲が良い事をアピールする為だそうだ。
「お待たせしました。私とスティラも着替え終わりましたよ」
「ザックスお兄ちゃん、見て見て、どう? 可愛いーい?」
「ああ、今日は一段と綺麗に見えるよ。もちろん、スティラちゃんもね」
今日はパーティーメンバーだけでなく、スティラちゃんも招待されているのだ。誰が手を回したのか、言うまでもないな。
そんな意図を組んだのか、スティラちゃんの白いワンピースドレスも、青い刺繍で彩られている。並んで姉妹と分かるよう、レスミアのロングテールドレスに似通った色合いが選ばれたようだ。
「ふう、何とか間に合ったわね。いい、スティラ、いつものメイド服よりもフリルが多いのだから、引っかけないように注意なさい。特に食事の時とかね。
ついでに、ナールング商会の宣伝もして来てくれると助かるわ。
『わぁ、ドナテッラの食材が使われていて美味しい! ナールング商会のお陰だにゃ』って感じにね」
「リース姉ちゃん、フィオじゃないんだから、そういう演劇みたいのは恥ずかしいニャ」
何故か演技指導をしているのは、リスレスお姉さんである。スティラちゃんのワンピースドレスの準備や、レスミアの化粧支度を手伝ってくれたのだ。なお、本人が招待されていないのは、今日が身内だけの承認式だからである。
スティラちゃんはレスミアの妹枠でOKだけど、既に嫁に出ているリスレスさんは、ナールング商会の人間と見られるのだ。領主一族が集まる中に、貴族でもない遠縁の商家が呼ばれる事は、まず無い。
因みに、俺の服装はいつもの軍服のような貴族服である。
こうして見ると、俺とスティラちゃん以外はダンジョン装備なのか。貴族のパーティーに行くのに、正装でなくていいのかね?
「いえ、その格好でも構いません。従者というのもありますが、探索者が招待された時は、身綺麗にした装備品でも許されております。もちろん、武器は預かりますけれど……ザックス様も、ダンジョン用の装備を用意しておいた方が宜しいかと存じます。
恐らくですが、必要になりますので」
お昼過ぎ、ゴーレム馬車で迎えに来たマルガネーテさんは、ダンジョン装備を容認するどころか、俺にも進めて来た。
デジャヴを感じる展開である。
「……物凄く、既視感と言うか、嫌な予感がするのですけど、もしかして、またですか?」
「……詳しくは聞かされておりませんが、ジゲングラーブ砦より大旦那様、ケイロトス前伯爵が帰還されております。
前回※、ザックス様に会えるのをマークリュグナー公爵に邪魔されていましたので、今回は殊更楽しみにされていると、他の側仕えから聞きました。
もちろん、孫娘にあたるソフィアリーセお嬢様も可愛がっていますし……」(※190話参照)
ケイロトス前伯爵の話は、ソフィアリーセ様から聞き及んでいる。確か、ハイムダル学園長の教え通り、息子であるエディング伯爵に家督を譲った後、前線で魔物対峙に勤しんでいるとか。
ザクスノート君の祖父、『雷閃伯』トリスノート前伯爵と一緒だな。
おっと、のんびりと立ち話をしていては遅刻してしまう。取り敢えず、ゴーレム馬車に乗って出発し、馬車の中でマルガネーテさんから情報収集をする事にした。
「雷閃伯と同じパーティーでご活躍されており、〈アイスウォール〉とミスリルの大盾で魔物の攻撃を封殺する事から『氷壁伯』の異名をお持ちです。ジョブは騎士系サードクラスの『近衛騎士』ですね」
「ああ、自伝に自慢風に掛かれていたジョブですね。守護騎士の中でも、王族に任命された者にしかなれないという特別な騎士……〈アイスウォール〉が使えるとは知らなかったです」
「いえ、それは違います。大旦那様がダンジョンを討伐した際に手に入れた、魔法が付与されたガントレットの力だと聞いております」
なるほど、俺のブラストナックルやプラズマランスのように、魔法自体が付与された防具らしい。銀カードと違って劣化もしないし、回数制限も無いので羨ましい限りである。
取り敢えず、騎士と一騎打ちをすることを想定して、特殊アビリティ設定を変えておく。特に、どんな状況でも対応できるように〈緊急換装〉もいくつか設定しておいた。
馬車に揺られて貴族街を進み、立体駐車場のようなスロープを登る。徐々に高くなるにつれ、窓の外を覗いていたスティラちゃんとフィオーレがキャッキャと騒いでいた。ちょっと緊張していた俺にとっては、和む光景で癒される。ついでにレスミアの猫耳も撫でされてもらって、更に緊張を解した。
そんな癒しの時間も、屋上に着けば終了である。屋上駐車場の真ん中に建てられた石造りのお屋敷……伯爵邸の前でゴーレム馬車は停止した。レスミアをエスコートして、馬車を降りるが、そこから先のエスコートはスティラちゃんにお願いしておく。婚約承認の場に、レスミアをエスコートしているのも失礼な話だからな。ひとまずはパーティーメンバーとして扱うのだ。
俺を先頭に、レスミア姉妹、ベルンヴァルトとフィオーレで隊列を組み、正面玄関へと向かう。そして、先導していたマルガネーテさんが、扉のドアノッカーを小さくコンコンと叩いた。呼び鈴の魔道具だ。
直ぐに扉が開き始める。その内側、お屋敷のエントランスには、沢山の人々が待ち構えていた。
中心に居るのは、エディング伯爵、トルートライザ様、ソフィアリーセ様、そして初めて見る年配の騎士。彼らを中心に老若男女問わず身なりの良い人々が居るけれど、彼らは親族の方達かな? メイドや執事、護衛騎士は壁沿いに整然と並んでいた。
予想以上に人数に、慄きながらも前に進み出る。恐らく、ソフィアリーセ様の隣にいる年配の騎士がケイロトス前伯爵だろう。メタリックグリーンなミスリル装備に身を固めているので、一見すると護衛騎士にも見えなくないが、 髭が似合う精悍な顔立ちはエディング伯爵によく似ている。歳を取って白髪が増えたエディング伯爵と言うか、血縁だと直ぐに分かったのだ。そう考えると、後ろに居る髭が無い若いエディング伯爵みたいなのは、お兄さん達かな? 顔や髪形がちょっとずつ違う青年達が、それぞれ奥さんらしき女性を伴って並んでいる。
その誰も彼もが、俺に視線を向けていた。周囲の注目を集めているせいか、ステータスが上昇している感じがする。
いや、ニンジャの〈目立ちたがり屋〉だな。こういった場だからこそ、多少の演技と言うか目立つ所作が出来るかと思ってセットしていたのだ。一緒に新興商人も付けているので、失礼な行動は〈礼儀作法の心得〉が止めてくれると思う。
先導していたマルガネーテさんが途中で止まり、一礼してから横に下がって行く。挨拶を交わすのは、この距離でと言う事だ。左腕を横に伸ばし、後ろを制止させてから、その場に膝をつく。
この時、挨拶をする人を間違えるなと、マルガネーテさんから注意を受けている。ケイロトス前伯爵は家督を譲っているので、立場的にはエディング伯爵の方が代表となるのだ。
貴族の礼を取り、エディング伯爵に向けて挨拶をする。
「年の瀬が迫り、祭事の準備で忙しい時期にお時間を頂き、ありがとうございます。
探索者ザックスと、そのパーティー『夜空に咲く極光』が、領主様より提示された闇の神の試練を乗り越えた事をご報告致します。
簡易ステータス!」
ご家族の皆さんに簡易ステータスが見えるよう、手に出した簡易ステータスを掲げる。すると、どよめきが走り、ざわつき始めた。領主一族ならば、情報はまわっていると思われるが、実際に複合ジョブを見るのは初めてなのだろう。
現在セットしているのは、武僧、剣客、ニンジャ、騎士、新興商人である。一つだけ場違いだけど〈礼儀作法の心得〉と〈営業スマイルのペルソナ〉は、社交の場では必須なので仕方がない。ついでに言うなら、まだ公開しない魔法戦士は、見せびらかさない方が良いだろうからね。
カンッ! カンッ! と、床を打つ甲高い音が鳴り響くと、周囲のざわめきが収まった。エディング伯爵が、手にしていた杖で、その場を制したのだ。
「探索者ザックスよ、よくぞ私が与えた試練を乗り越えた。第2ダンジョン30層、第1ダンジョン40層の、計70層を2ヵ月で攻略したのは称賛に値すると言えよう。加えて、複合ジョブの情報をもたらした事により、王族との懸け橋となり、魔道具ブラックカードの供給は前線で戦う騎士の助けになった。
これらの功績により、我が娘、ソフィアリーセとの仮婚約を承認する……と、言いたいのだが、前領主から物言いが入っておる。先に、そちらの言い分を聞こうではないか。
我が父にして、ソフィアリーセの祖父であるケイロトス、口上を述べよ」
エディング伯爵の紹介により、ケイロトス前伯爵が一歩、前に歩み出た。隣に居たソフィアリーセ様が、額を手で押さえている辺り、説得したけど聞き入れて貰えなかったのだろう。
そんなケイロトス前伯爵は、戦場帰りもかくやと言わんばかりの眼光で、こちらを見定める。
「ケイロトスである。
其方の複雑な事情は聞き及んでおるが、仮に雷閃伯の縁者だったとしても、私の可愛い孫を任せるに値するのか、この目で見なければ信用は出来ん。
エディングの奴が力試しをしたと言うが、〈プラズマブラスト〉を使える魔道具を持っていただけの事。
ここは、騎士らしく私自らが一騎打ちで、相手をして進ぜよう!
其方の
さあ! 表へ出ろ!」
俺の返答も聞かずに、のっしのっしと玄関から出て行ってしまうケイロトス前伯爵であった。
……この一方的な宣戦布告、エディング伯爵にもやられたなぁ。
その動きに合わせてか、既に左右に居た使用人の皆さんが、一斉に動き始める。前の方に居た人達は、ケイロトス前伯爵を追って外に出て行き、後ろの方に居た人達は領主一族の側に付いた。そして、エディング伯爵が「では、我々も観戦と行こう」と、手を振ると、挙って外へと動き始める。
その一方で、俺達は膝をついたままである。領主一族の皆さんが横をすり抜けて歩いていく際、声を掛けてくれた。
「恒例行事だ、頑張れよ」
「ああ、私も婚約の時に力試しをしたんだ。勝てなくとも、意地を見せてやれ」
「噂の白銀にゃんこと、複合ジョブの力、楽しみにしておりますね」
「お爺様が帰って来なければ、私が力試しに立候補して、叩き潰してやったんだがな。
もし、可愛い妹を悲しませる様な事があれば……」
「はいはい、カーヴィス兄さん、そう言うのは婚約が成立してからで、良いでしょ。また、奥さんに怒られるよ」
名前も知らない状態なので、声を掛けてくれた人には会釈を返しておく。ただ、エディング伯爵を若くしたような青年……恐らくお兄さんの一人に肩を叩かれて、脅しを受けてしまった。シスコンかな?
しかし、助けてくれたのも、お兄さん達の一人のようで、無理矢理に引っ張って連れて行ってくれた。
「カーヴィスは本当にもう……兄妹で仲が良いのは良いのですけれど、情が深すぎるのは次期領主として不安になりますわ」
「うむ、時には非情な決断に迫られるのが領主としての務めであるからな。もう少し、政務で判断が難しい物を任せて、経験を積ませようではないか。
ああ、ザックスも立て、一緒に外に出るぞ」
近くに来た領主夫妻が立つように促してくれたので、ようやく直答をすることが出来た。取り敢えず、勝てる勝てないは置いておいても、怪我をさせたり、武具を破損させたりしても良いのか確認しておく。言葉通りに一騎打ちをした結果、貴族に怪我をさせたと罪に問われては堪ったものではないからだ。
ただ、そんな懸念も笑い飛ばされてしまう。
「はっはっはっ! サードクラスの中でも上位である、レベル65を超えた父上の心配をするとは、大した自信だ!
なあに、心配は不要である。手足の欠損すら治す〈リジェネレイト・キュア〉が使える司教も救護班として呼んであるのだ。即死でなければ、大概の怪我を治すのは容易い。ザックスも安心して、叩きのめされると良い」
「あなたまで、本当にもう……娘婿になるかもしれないのですから、あまり意地悪をしないで下さいませ。
ザックス、ケイロトス様がお召しの装備を破損したとしても、罪に問うことはありません。ただし、原型が留めないほど破壊されると、付与スキルまで消えてしまい、修復出来ないの。我が家の家宝であるガントレットだけは、粉々にしないようお願いできるかしら?」
「例の『氷壁伯』のガントレットですね。了解しました。
まぁ、ミスリルを破壊できそうな聖剣クラウソラスは、切り札として温存したいのですけどね」
そんな話をしながら玄関を出ると、前の広場に観客席が出来ていた。最前列には膝をついた騎士が大盾を構えて並んでおり、その後ろには絨毯が敷かれ椅子が並べられている。流石は伯爵家の使用人の皆さんだ、仕事が早い。
俺以外の皆は、その観客席に向かう。すると、別れ際にソフィアリーセ様とレスミアが、スッと近付いてきて俺の手をそれぞれ握りしめてきた。
ただ、二人の表情は対照的である。
「ザックス、無茶な勝負を止められなくてごめんなさい。どうか、大きな怪我をするような事がありませんように……でも、お爺様と良い勝負が出来たのなら、一族の中でも認められることでしょう。頑張って!」
「いえ、ザックス様なら大丈夫だと思いますよ。ここに来るまで、アレコレと作戦を立てていたようですし、いつものように変わった戦術で掻き回す……あっ! あのニンジャの名乗りで、失礼な事を聞いては駄目ですよ!」
「大丈夫だって、少し目立つ真似はするけど、騎士道精神に則って堂々と戦うさ」
俺を心配しながらも発破を掛けてくるソフィアリーセ様と、母親のように釘を刺して来るレスミアだった。
流石に未来の親族となるかもしれない人に、禍根となる火種は巻きたくない。二人を安心させるように笑いかけてから、サムズアップを返しておいた。
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小ネタ
今回のエピソードは長くなった(2万字オーバー)ので3分割しました。1話分もいつもより多め。
話タイトルは、ソフィアリーセ関連のラスボスと言う意味合いです。
1戦目、ソフィアリーセ(×話術に嵌められて求婚した事に)
2戦目、エディング伯爵(〇プラズマランスを見せびらかし)
3戦目、トルートライザお母様(〇ダイエットカードで買収)
4戦目、ケイロトスお爺様(今ここ)
ん、お兄様? いや、シスコンしてないで、奥さんと仲良くしてなさい。
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