第4話 結論その2の前置き!

白人女性大好き! かずきーでございます。

今回も下書きなしです。読みづらかったらすみません。


 前回でやっと欧米人らしい言葉使いについて論じました。論じた言葉遣いを活用することで、日本語のセリフであっても欧米人らしさを醸し出すことができると考案した私は自画自賛しておりました。


 だがしかし! ふと思い至ったのです。


「いや、そもそも日本語のモノリンガルの読者にはそもそも日本人的な言葉遣いと欧米人的な言葉遣いの区別がつかないのではないか?」と。


 私のメインの著作「俺は英語が嫌いだ」でも今後触れてまいりますが、言語は文化としての性格もはらんでいます。


 この文化に気が付けるようになるには見聞きした外国語を無意識に脳内処理できるまでその言語を習得する必要があります。レベルとしては聞いた外国語を日本語を介さずに外国語で理解して簡単な外国語で即答できるくらいです。


 ではなぜそもそも言語習得をせねば気が付けるスタートラインにすら立てないのか。それは人間は観察を通じて新たな気付きに至ると考えるからです。そして観察とは高次元から低次元に対してしか行えません。


 少し数学的な話になりますが、我々人間が三次元体、つまり立体構造物を観察できるのは我々人間が時間を用いて空間と言う四次元目の要素を使用して多方向の視点から三次元体を見られるからです。


(これから高次元低次元という言葉を多用して解説してまいりますが、あくまで概念としてのお話で人間の能力に対する評価ではないことをくれぐれもご承知下さい。)


 同様に二次元体を観察するには三次元視点が最低限必要です。例えば世界的に有名なポテトチップスであるプリングルスの円柱形の容器を想像して下さい。あの容器を平面で切断した場合、断面はどんな図形になるか想像できますでしょうか。数学が苦手な著者が考える限りでも、円、楕円、長方形、一辺と湾曲一辺の混合、直線二辺と湾曲二辺の混合の五通りが想像できます。このように三次元体の断面は必ず二次元体であると我々が確信を持って認知できるのは、我々が三次元以上の観点を持っているからです。


 三次元以下をまとめると

二次元体の平面の断面は一次元体の線

一次元体の線の断面は零次元体の点

という風に観察が可能だということになります。


 この観察は低次元から高次元への逆行は不可能です。何故なら零次元の点の視点からは自分が一次元体の線を構成する一要因なのか、単なる点なのか認知すらできないからです。


 前置きが長くなりましたが、小説において日本語のみで複数言語の会話を表現するという行為は先述した観察の概念に逆行して、低次元体が高次元体を表現しようとするものであると私は捉えています。


 低次元体が本来認知できない高次元体を無理やり表現すると、自らの想像が現実とは異なるという事象が起きます。先程の図形に例えるならば、「自分は円だからきっとボールの断面に違いない!」と思っていたけれども、実はプリングルスのパッケージの水平断面だったというような感じです。これは高次元視点を持つ者からすると一目瞭然なのですが、低次元体からは決して気付くことができません。


 この問題の解決策は自分が存在する次元を上げることです。言語においては外国語を会話ができる程度に習得して、冒頭に触れた言語に隠れた文化を認知することに当たります。これが最善策です。しかし、金髪碧眼美少女ヒロインを描きたいならまずあなたが外国語を習得しなさいと突き放したのでは本創作論の意味がありません。


 そこで疑似的に著者が高次元体化するための手法としてまず前回お伝えした欧米言語の構造を意識して日本語に取り入れることです。しかし冒頭で提起した「いや、そもそも日本語のモノリンガルの読者にはそもそも日本人的な言葉遣いと欧米人的な言葉遣いの区別がつかないのではないか?」という疑問の解決にはまだ及ばないと感じております。


 なぜならば読者がモノリンガルであれば金髪碧眼美少女ヒロインのセリフが日本人の話し方の癖そのまんまであっても高次元視点を持っていないから何ら違和感を感じられないと考えるからです。

 そこで提案する追加案が日本人の話し方の癖をさらに強調することで疑似高次元化を際立たせることです。前回紹介した方法で欧米人の日本語セリフから日本人臭さを排除する反面、日本人キャラには癖を多用させることで文化の違いを表現する手法です。


 数学が苦手なのに数学をネタにして気取って書いている内に長文エッセイみたいになってしまいました。

 疲れたのでひとまず今回はここまでにします。次回日本人の話し方の癖について具体例を挙げて行こうと思います。

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