第294話 シュリの乳首

※近況に今回の為の期間限定タイトル絵をあげました(ニヤリ)


「ふわぁぁぁぁ~ 疲れた~」


 俺は浴槽にどっぷりと浸かって、浴槽の淵にどっかりと身体を預ける。


 堅っ苦しい事務仕事が終わって、談話室のんびりと資料を読んでいたら、子供を身体の上に乗せられて、まっいいかと思っていたら、プリンクリンが産気づいて、駆けつけたら、プリンクリンがとんでもなく凄い子供を産んでいて、それに驚いていたら、今度はダークエルフたちが産気づいた。しかも10人全員一度にだ…


 まぁ、あの時一度に10人全員の11Pなんて事をしたから予定日が重なるってのも当然ちゃ当然なんだが、日付は兎も角出産時間まで合わせなくてもいいだろ…


 しかし、産まれた子が一番長女のイーが男の子を産んだ以外は、後は全員女の子か…なんだか俺の子は女子率が高いな… 俺の男性遺伝子が負けているのか、それとも女好きの俺の欲望が反映しているのかどちらだろう…


 とりあえず、名前を考えるのが大変だったな… 長女のイーが産んだ子から順番にプリーモ、セコンド、テルツォ、クワルト、クイント、セスト、セッティモ、オッターヴォ、ノーノ、デーチモと名付けたが… うん、元々アイツらの名前も数字だからいいよな…


 しかし、名前を付け終わったと思ったら、今度はまた集落からの緊急事態の連絡が入り、掛けてつけて、また魔獣を倒す事になった訳だ。今回も幸いな事に犠牲者は出なかったが、魔獣の出現か… 魔獣の退治も大変だが、そのうち、野盗などの人間による襲撃とかもあるんだろうな… 


 現状、集落に衛兵がいない状態では、また俺が呼び出される可能性があるのか… これはさっさと衛兵を組織しないと、手が回らなくなるな… まぁ、それまではまめに俺が出撃して好感度稼ぎだと思って頑張らないといけないか…


 しかし、気ままに冒険している時とは違って、やる事は多いわ、気を遣う事は多いわで、結構領主って大変なんだな… 漫画やアニメ・ゲームとかでバカな領主がよく出て来るけど、あんなので良く領主をやってられるよな… まぁ、そんなんだから、最終的には倒されたり地位を奪われたりしている訳だけど…


 …倒されるのは嫌だけど、地位を奪われるか…いっその事地位を奪われて気ままな冒険者に戻るってのも… いやダメだな… そんな事をすれば嫁や子供たちが路頭に迷うな… なんだかんだ言って、嫁も子供も可愛いから路頭に迷わせるような事をしたく無いな…


 となると…やはり頑張って領主の仕事をするしかないか…


「それにしても疲れるなぁ~」


 俺は思わず、大きな声で口に出してしまう。でもまぁ、もう夜も更けて、風呂場には俺しかいないからいいかっ


「あるじ様、何をさわいでおるのじゃ?」


 すると、誰もいないと思っていたら、男湯と女湯を分ける繁みの上にシュリがひょっこりと顔を出す。


「うぉっ、なんだシュリ、隣の風呂に入っていたのかよ?」


「あぁ、じゃがいもと玉ねぎの収穫があったので遅くなったのじゃ」


 自分の苦労だけを考えていた俺は、シュリの言葉で少し気まずくなる。


「すまねぇな、シュリ、手伝わねぇで、お前ばかりに畑を任せてしまって…」


 シュリに軽く頭を下げる。


「別に気にする事はないぞ、わらわが好きでやっておることじゃし、蟻の連中も手伝ってくれるしの、それにあるじ様の領主の仕事に比べたら気を使わなく良いから楽じゃわい」


 そう言って、シュリは繁みを掻きわけて、俺のいる男湯の方へとやってくる。


「おいおい、こっちは男湯だぞ!?」


 堂々と男湯に入ってくるシュリに俺は驚く。


「あるじ様しかおらんのじゃろ? それに風呂を新しくする前は一緒に入っていたであろうが」


 シュリはそういって、湯船に入って俺の隣にさも当然の様に腰を降ろす。


「まぁ、確かにそうだな…」


「それに、あるじ様が前に行っておったが、こうしてわらわと一緒に入ればわらわのエキスとやらで元気がでるのじゃろ?」


「聞いてたのかよ…」


 そう言いながら、隣に気持ちよさそうに湯に浸かるシュリをチラリと見る。畑を始めた時の胸が縮んだ状態とは違って、今はカーバルの時の様にたわわな胸に戻っている。…まぁ、乳首は無いけど…


「シュリ…」


「なんじゃ? あるじ様よ」


「いい加減、乳首つけろよ…もう付けられるようになっているんだろ?」


 すると、シュリは無言のジト目で俺を睨んでくる。


「…なんだよ…もしかしてまだ付けられないのか?」


「いや、人が増えたこの城の状態で、皆と一緒に風呂に入っておるからのぅ、その上で皆の乳首を見たので付けられるようにはなったが…」


 おぉ! 言ってみるものだな!! マジでシュリが乳首を付けられるようになっていたとは!! 


 しかし、当の本人であるシュリは、あまり乗り気ではない感じだ。


「何だよ… なんか乗り気じゃない顔だな? もしかして、うまくつけられないのか?」


「…乳首をつけたら、あるじ様はわらわまで致して孕ませようとするじゃろ… 今の状態でわらわまで孕んでしまったら畑を回せなくなるぞ…」


「うっ…」


 ただでさえ、この乳首の無い状態で、俺の理想の釣り鐘型の良い乳をしていて俺の欲望を掻き立てるのに、乳首がついたら…我慢できる自信がないな…


「…まぁ、乳首を付けた所で、わらわには、あるじ様の言う所のケツ穴しかないから、致されて孕まされる心配はないかのぅ… どれ、疲れたあるじ様に元気を出す為に、乳首をつけてやるかのぅ」


 そういうと、シュリは自分の乳房の乳首の所に手ブラをするように手を当てる。


「うぉ! マジで!?」


 俺は思わぬシュリの言動に興奮して鼻息を荒くする。


「んっ… ほれ、出来たぞ」


 そう言って、シュリが手ブラを外すと、先程まで手で覆っていた所に念願のシュリの乳首があった!!


「うおぉぉぉぉぉぉ!!!! 乳首!! 乳首だ!! イチロー、乳首大好きぃ~!!」


 元々、俺の理想である釣り鐘型のたわわな乳房に、重ねて俺の理想である、大き目の乳輪で薄目のパステルピンクの可愛い乳首がそこにあった。


「こんなもので喜ぶ人間と言うか、あるじ様の感覚がわからぬのぅ~」


 シュリはそんな感じに何でもないような感じにいうが、少し恥じらうような、はにかんだ顔がまたそそる…


「…シュリ、もっと見えるように…湯から乳房全体が出るように身体を浮かせてくれないか…」


 俺は少し強張った声でシュリに頼む。


「こうか?」


 するとシュリは湯の為かそれとも恥じらっているのか、少し高揚した顔で、俺の言われた通りに湯からへそのあたりまで身体を上げて俺に見せてくれる。


 すると、湯から身体を上げる時に、乳房がぷるんと揺れて、張りのある乳房の谷間に湯が滑るように流れ、水滴が乳首から一滴ポタリと落ちる。


 エロい!! エロすぎる!!!


 ここまでされて、見るだけで揉まずにはいられようか、いやいられない!!(反語)


 俺はゴクリと唾を呑み込んでから、神妙な面持ちでシュリに言葉をかける。


「…シュリ…触らせて…いや、揉ませてくれないか!!」


「…その程度で、あるじ様が元気が出るのなら…構わぬぞ…」


 そう言って、少し赤らめた顔で、俺に向けて胸を突き出す。その時に身体を動かした反動で、揉んでくれと言わんばかりに乳房がぷるんと揺れる。


 そのエロくて魅惑的で、俺の理想にパーフェクトな乳房を前に、俺は再びゴクリと唾を呑み込んでから、獲物を逃がさないように慎重な動きで、シュリの乳房へと手を伸ばす。   

「あれ? 一緒にお風呂に入ろうと言ってたのに… シュリィ!!! いないのぅ~!!」


 突然、隣の女湯から、シュリを探すカローラの声が響く。


 すると、先程まで俺に乳房を突き出していたシュリは、ふぅと溜息をついてから立ち上がり、カローラのいる女湯に向けて、声を放つ。


「カローラよ! こっちにおるぞ! そなたも来るがよい! あるじ様も一緒じゃ!」


「えっ!? 男湯? イチロー様もいるの?」


 すると、パタパタとこちらに掛けてくる音が響く。すると、シュリは俺に振り向きいたずらっぽい笑顔を見せる。


「残念じゃったのぅ、あるじ様、時間切れじゃ」


「あっ! シュリ!」


 次の瞬間、カローラが繁みを掻きわけてこちらに姿を現す。


「カローラ、わらわと一緒に前の様に、あるじ様に髪を洗ってもらうぞ」


「洗って~洗って~」


 どういう訳か、乳揉みのお預けを食らった俺が、いつの間にか二人の髪を洗う事が決まったようだ…


「まっ、いいか… ちゃんと元気とやる気が湧いて来たし」


 そんな感じで元気とやる気を補充した俺は、二人の髪を洗ってやったのであった。

  




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