777回記念・焼肉宴会配信
焼肉だ!
台詞のみのお話です!
なんかわちゃわちゃしてるメンバーの様子を想像しながら、配信を見てる雰囲気で楽しんでください!
――――――――――
「……どうかな? 声、乗ってる?」
「うん、大丈夫だと思う。みんな~、配信始めたよ~!」
「芽衣ちゃ~ん! ウオミーせんぱ~い! ありがとうね~! こっちも諸々の準備終わったし、早速パーチータイムといくさ~!」
「あ、えと、挨拶もなしにいきなり始めてすいません。【CRE8】所属Vtuber、羊坂芽衣です。私たちは今、事務所の料理スタジオから配信してます」
「う、魚住しずくで~す……! 後ろが騒々しくて、自分の声がみんなに聞こえてるかちょっと不安……」
「今日は本当に沢山の人たちが集まってるからね。すごい賑やかだ」
「わっほほ~い! 肉肉肉~っ! 高級肉~!!」
「お肉……! わー、お腹ペコペコだ……!!」
「今日は腹いっぱい食べるっすよ~! 酒もじゃんじゃん持ってこ~い!」
「わ~い! わ~い! 高いお肉をタダで食べられるだなんて、最高だ~い!」
「……狂気乱舞って感じだよね、うん」
「あ、あはは……あっ、一応説明とかしておいた方がいいのかな? 多分、みんなわかってるだろうけど……」
「しておこうか? えっと、どうしてこんなお祭り騒ぎになってるかっていうとね、もう一か月くらい前になるのかな? 枢くんがスタバトのソロマッチ大会に参加してさ、周りが猛者ばっかりだったから優勝とかはできなかったんだけど、そこで合計777ダメージっていうゾロ目の数値を叩き出したんだよね」
「それで、その大会の特別ルールで、ゾロ目のダメージを出した場合はその数字×キログラムの高級牛肉がプレゼントされることになってたらしくて……七キロの牛肉が少し前に賞品として枢くんのところに届いたんだ。一人じゃ流石に食べきれないから、お裾分けってことで私たちも一緒に食べることになって、どうせなら配信しちゃおうかってことで、焼肉パーティー配信をしてま~す」
「思っていたよりも沢山の人たちが集まったよね。リア様もわざわざ地元から出てきてくれるだなんて、びっくり」
「仲間外れにしたくないって枢くんが配慮してたお陰だね。今、ここにいるのは……二期生のみんなとしゃぼんさん、左右田先輩としずくちゃん……かな?」
「獅子堂さんとかも誘ったんだけど忙しいらしくて、どうしても参加できないんだって。お肉好きだから、すごい残念がってたよ」
「やっぱりビッグ3の皆さんは忙しいんだね。次は一緒にご飯を食べられたらいいな」
「二人とも~! お肉、もう焼き始めてるよ~! お喋り役はそこそこにして、こっち来て食べるさ~!」
「そうそう! ぼさっとしてると自分が全部食べ――あいったあっ!? 急に何するの、マイサンっ!?」
「誰よりもタダ飯食らうのに必死にならないでください。一応あんた、この中では最年長でしょうが」
「あひぃ! か、家庭内暴力反対! ハリセンを下ろして、坊や! 優しかったあの頃のあなたに戻ってくださいっす!!」
「よし、この人摘まみ出せ。良かったですねリア様、食べられる肉の量が増えますよ」
「わ~い! やった~!」
「待って! ママを楽しいパーティーから追い出さないで! お肉食べたい! お肉!!」
「……マイクから遠くても騒がしいの、流石しゃぼんさんって感じだなあ……!」
「っていうか、なんで肉を当てた張本人である枢が調理まで担当してんの? あいつ、今日はふんぞり返って王様気分でいていいんじゃない?」
「それが枢くんですから……でも確かに、今日は枢くんが王というか、神様的な立ち位置ですよね」
「機嫌を損ねないようにしましょ。下手したら、しゃぼんさんみたいになるわよ」
「わー、知ってら。あったふうに扱わぃるのは柳生先輩が愛鈴さんだげだってごど」
「はい、最初のお肉焼けましたよ~! 食べたい人、仲良く分けて食べてくださいね~!」
「……う~ん、やっぱりなんていうか、枢くんって王様とか神様っていうよりも――」
「あはは、わかる! そういうのより、ママって呼び名の方がぴったりだもん!」
「ぼ、坊やがママになったらママである自分のアイデンティティはどうなるんすか!? ママとしての沽券がぁ……!!」
「しゃ、しゃぼんさんにはそもそもママみなんてないと思うから、アイデンティティの危機も何もないと思うよ?」
「あひぃ! しずくちゃん、辛辣なご意見は引っ込めて……! そんなの自分が一番わかってるの。でも、ママはママでありたいの……!!」
「お肉うめ、うめ……! ご飯が進む……!!」
「ぎゃひぃ! 自分を放置してお肉パクつかないでほしいっす! もうこうなったらやけ食いだ~っ! おら、酒と肉持って来い!!」
「……こんなことばっかりしてるからママ属性がつかないんだろうな、この人は」
「まあ、むしろしゃぼんさんと母親属性って対極の位置に存在してるから……」
「肉うめ~っす! ビールもキンッキンに冷えてらぁ! でもなんでだろう!? ちょっとこの肉、しょっぱいっすね! 涙の味がするっす!」
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