side Others

***魔獣報告書***

【魔獣】

 DB-518 陰影妃


【魔獣発現場所】

 関東


【内容】

 本日、関東広域で多くの死者、破壊活動が起きていた。

 その場に居合わせた人間は、黒いドレスをきた女性を見たといっているが、その記憶は朧気でありはっきりとしない。

 ただ、どうやら影をあやつり、あらゆるものを切りさき、穿つようであり、その破壊状況から、まっすぐ西へ向かっているようだった。

 聖石によって調査した結果、魔獣によるものと認め、人から隠れ影を操ることから、陰影妃と呼称する。

 

【キーワード】

 [結婚][サムシングフォー][想い]


***登場フェイズ***

時  間:30分

目  的:魔獣討伐を決意する。


***シーン 咎***

 PM7:30 <戦車>の騎士 熾火咎(おきびとが)の姿は、室内に創られたサバゲーフィールドにあった。


 人工灯が敵味方を照らす中、縦横無尽の活躍を見せていた。

 ある時は、踊るがごとく軽快に

 ある時は、将棋指しのごとく緻密に

 フィールドを蹂躙し、拠点を制圧する。


 ゲームが終わり、仲間が勝利を讃えあっていたところ、仲間の一人が驚きの声をあげる。


「なんじゃこりゃ」


 その視線は……、自らのスマートフォンの画面に注がれていた。


咎:「んお…? 何見てんだ?あ、動画は取るなっていつも言ってるだろ?」

咎:軽くドツキながら話しかける


 それはツイッターの動画であった。

 その動画では、黒い光が荒れ狂い、人々を襲っている動画であった。

 襲ってるのは女性のような気がするのだが、はっきりとはわからなかった。


咎:「……うわぁ、なにこれ?」

咎:画面覗きこみつつ


友人:「いや、わかんねえよ、ダチから送られてきたんだよ、今、実際起きていることらしいぜ」


咎:「ほーん…?っと、ちょっと離れる、次のゲームが始まりそうだったら呼んでくれ」

咎:騎士専用のスマホで連絡をする


清水:「はい、円卓の騎士本部事務員 清水です」


咎:「あぁ、もしもし、今友人のツイッターを見て電話をかけてるんだけど、黒い光を出して暴れまわってる女性についての情報ってないか?」


清水「今、ちょうど情報を入手したとこです。今、魔獣かどうか確認中です」


咎:「なるほど、とりあえず聞いてもいいかな?」


清水:「はい」


咎:「情報について、あとは…そうだな被害の状況とか」


GM:報告書の内容を伝え


清水「残りは現地で確認してください」


咎:「ん、りょーかい」

咎:「すまん、ちょっと用事があった、次のゲームは不参加って言っといてくれ」

咎:友人に声をかけ、準備運動をして現地に向かってダッシュ



<戦車>の騎士 熾火咎(おきび とが)

 23歳男性、大学生

 ごく普通の一般人であったが、サバゲー好きでサバゲーを行っていたらそこで射撃の異能について自覚、発覚し、いつの間にか銃や魔弾を作り出せるようになっていた異色の騎士である。


■能力。

【能力4:ガンスリンガー・ストラトス [戦闘術]】

 射撃術、火器の扱いになれており、メンテナンスやカスタムはお手の物。

【能力3:ダグダの大釜 [霊的物質]】

  魔法工芸、自分好みの拳銃を作ったり、魔弾などを作ったりできる。 

【能力2:第六感 [予知]】

 俗に言う野生の感

【能力1ネゴシエーター [知識]

 交渉術



***シーン 蒼***

 フタサンヨンマル


 <悪魔>の騎士 皆城蒼は、戦場に立っていた。

 ネットゲームという戦場に


蒼:「イェーイ!! ハピネェェェス!!」

蒼:FPSゲーム内でダダダと銃を発射しつつ敵を殺し、1人、また1人とバッタバッタと倒していく。

蒼:「いやぁ…ストレス発散にもってこいだね!」

蒼:ネトゲ仲間に元気よくそう言う


ネトゲ仲間:「お前がいると楽勝だぜ! ヒャッホー!」


蒼:「そりゃもちろんですよ!なんてったって実戦…いや、サバゲーで培った私の実力が有ればこんな連中楽勝楽勝ー!」


 その時、K-Phoneが鳴り響く


蒼:「ん? 何かな?」

蒼:右手だけで操作しながら敵を倒しつつ左手でk-Phoneを取る


清水:「円卓の騎士本部清水です。魔獣討伐を依頼したいのですがよろしいでしょうか?」


蒼:「んー? まあ…ok! それで要件は?」

蒼:画面の方ではキル数 トップ アオイとデカデカと書かれており2位とは二桁スコアが開いている。


清水:「かなり移動もはやいため、早朝に連絡所着でお願いします


蒼:「ほいほーい! りょーかいりょーかい!」

蒼:ネトゲ仲間にまたねと言いゲーム画面を閉じる。そしてネカフェにあるシャワー室へと向かう。

蒼:「さて…依頼か。今回はどんな奴が来るかな?」

 


<悪魔>の騎士 皆城蒼(みなしろあおい)【仮名】

 外見年齢10代 女 アルバイト

 第二次世界大戦時、帝国軍の生物兵器として改造された女性、終戦時、冷凍カプセルで眠りについていたが、近年目覚め、円卓の騎士にスカウトされる。


■能力

【能力4:禁断の決戦兵士[異形化]】

 身体を機械化させ水上移動、水中移動、空中移動など多様性がありスピードは戦闘機以上である。

【能力3:人造人間[異形化]】

 改造により強固な肉体を持っておりいかなる環境や水陸空とどんな状況にも対応できるように改造されている。

【能力2:騎兵槍電磁砲壱號(ランス型レールガン) [武器]】

 腕を機械化し槍の様に変形、相手に突き刺した状態で刀身を展開し、それを砲身として直に荷電弾を撃ち込む事が可能。

【能力1:無表情、無口 [感情]】

 彼女は何も喋らない。



***シーン アッサルト***

 深夜2時

 <戦車>の騎士 アッサルトは、自室で一人、考え事をしていた。


 時刻は深夜。街は静まり返っている。

 円卓の騎士専用寮キャメロットもほとんどの部屋には明かりが灯っていなかったが、一つだけ―204号室には明かりがついていた。

 暗がりの部屋には、テーブルの上のランプの明かりだけが灯っていて、アッサルトの考え深げな顔を照らしていた。

 全体に明かりをつけず、自分の近くだけに明かりをつけるのは、アッサルトの昔からの癖だった。こちらの方が気持ちが落ち着き、思考が進むのだ。

 

 アッサルトは悩んでいた。最近実にいろいろなことが彼の周りで起こったからである。


 以前の任務以来、アッサルトは自身のひそかな特技であった「絵を描くこと」を本格的に始めてみた。路上で絵描きの仕事をして、少しではあるが稼ぐことができた。

 SNSでアカウントを作って自身の描いた絵をあげたりもしている。これはゴルフォに教わりながら始めたのだった。ゴルフォはアッサルトよりも呑み込みが早く、この世界の文化のことをすでにたくさん知っていた。

 ゴルフォとは、2月あたりでは以前のように活発に話をしていた。

 しかし、最近ではあちらからあまり話しかけてこず、外に出てくることも少なくなった。

 いや、出ているといえば出ているのだ。ゴルフォが出てくるのは、深夜から明け方までだった。

 最近、アッサルトは薄々気づいたのだが、ゴルフォは何か一人でやっているようだった。そして、それは何故か記憶を共有できなかった。


 そして、一昨日、アッサルトは不思議な人物に出会った。

 アッサルトが公園のベンチに座っている時、向こうの方で一人の女性が転び、持っていた紙袋から林檎が転げ落ちて地面に散らばった。

 アッサルトはすぐに女性の方に走っていき、「大丈夫ですか」と林檎を拾い集めるのを手伝った。

 女性は20代後半くらいで、黒髪ロングで怪しげな雰囲気の目をしていた。


「ありがとうございます…」


 女性はお礼を言い、林檎を受け取った。そこで立ち去るものだと思っていたが、女性はアッサルトをジッと見つめた。


「何か……?」


 アッサルトは少し緊張した。すると、女性はフッと笑った。


「あら……あなた面白いもの持ってるわね」

「? 面白いものとは……」

「あら、あなた…もしかして知らないのね?ふふっ、それはそれは」

 

 アッサルトは女性に異様な気配を感じ、身構えた。


「あなたは誰ですか」

 女性はそれには答えなかった。ただ立ち去り際にアッサルトの耳元にこう囁いた。


「何かあったら来なさい。力になるわよ。こう呟きなさい、:「§§§§」と」


 ハッとアッサルトは振り返った。しかし、女性はもうそこにはいなかった。


(あれは母国セントアリアの言語……!)


 アッサルトは確信した。

 彼女は自分たちのいた世界についておそらく知っている。

 彼女はいったい何者なのか。気がかりで仕方なかった


(ゴルフォも何をやっているのかわからないし…最近異様なことばかり起きる)


「はあっ……」


 ため息をついた


 深夜のため、世界は静寂に包まれている。

 しかし、その静寂を破るかのように、K-Phoneが鳴り響く。


アッサルト:「はい、もしもし…」


清水:「円卓の騎士本部事務員 清水です。魔獣討伐を依頼したいのですがよろしいでしょうか?」


アッサルト「はい、大丈夫ですが…しかし、なぜこんな時間に依頼が?」 (edited)


清水「かなり行動範囲が広いため、被害防止の観点からの招集です」


アッサルト「なるほど…それで、どういった内容で」


GM:報告書の内容を教えてくれます。


清水:「依頼を受けていただけますか?」


アッサルト:「分かりました、受けます」


清水:「ありがとうございます。では、データを送ります」といって電話が切れます


アッサルト:「…………考えても仕方がない。まずは任務が先だ」



<戦車>の騎士 アッサルト<ゴルフォ>

 20歳 男性 退魔士

 19世紀のような背景を持つ、戦争や革命が盛んな世界から転移してきた二重人格の青年


■能力

【能力4:セントアリア軍剣術 <射撃・乱>[戦闘術]】

 セントアリア軍が戦闘時に使う剣術。サーベルを用いる。

 <二丁銃で射撃ができる>

【能力3:アッサルト&ゴルフォ [前世記憶]】

 アッサルトとゴルフォ、2つの人格を持つ

【能力2:突撃疾風 <鷹の眼>[肉体能力]】

 高速で移動する。<鋭い視力>

【能力1:絵描きの手<商人の手さばき>[一般技術]】

 絵を描くこと<交渉>

※<>内は、ゴルフォの人格の時の能力


【用語説明】

◆魔獣

 魔獣は、この世界とはまったく異なる世界からやってきたと伝えられし、666体の存在。

 魔獣は、最強で最狂で最凶の存在であり、魔獣と戦い勝利する可能性があるのは、円卓の騎士だけである。


◆円卓の騎士

 円卓の騎士とは、魔銃討伐援助機関”円卓の騎士”に参加した世界最強クラスの能力者の総称。

 円卓の騎士になると、魔獣討伐に関する各種権限と装備を与えられますし、魔獣との戦いに勝てば成功報酬ももらうことができる。

 参加条件はたった2つ

 1つ、世界最強クラスの能力者であること

 1つ、魔獣と戦う意思を持つ事


◆能力

 PCが得意とするスキルのこと

 PCはそれぞれ1~4レベルの能力を1つずつ持ち、能力を組みわせて判定を行う 

 一般人のレベルはー2レベル

 2レベルが人間の限界、6レベルまでなると神クラスであるが、騎士は、複数の能力を同時に使用することで最大10レベルとして能力を行使することができる。

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