あさ

信乃

00

こころがおもい


なんでだろう?疲れちゃったのかな?


寝返りを何度もうつ


--眠れない


疲れてるはずなのに


眠りたい


--違う。逃げたいんだ

この苦しい現実から


もがいても、もがいても

変わらないモノから


カーテンの隙間から除く夜空の色が変わってゆく。

否応なしに朝はくる


「・・・・・・はぁ」


ため息一つすら億劫。

それでも、起き上がらなきゃ

前をむかなきゃと、精一杯の強がりで己を奮い立たせる。


--立ち上がる時は誰もが独りなんだ


やがて、朝日は昇る。

(また一日が始まる)


「もう嫌だ!」


なんて言えたなら、なにか変わるかな?

首を横に振る。

--ううん。きっと後悔するだけ


この問答を何度してきただろう?

これから何度、繰り返すのだろう?


(大丈夫。まだ、あとちょっと)



深呼吸を一つ。

玄関のドアを開ける


--あぁ朝日が、眩しい

一瞬、目を眩ませる。


恨めしいような。

それでも、どこか背を押されているような・・・・・・。


不思議な思いが交錯する。


--空は快晴

--心は曇天


変わらない現実に、ギュッと唇を噛み締めて足を一歩踏みだした。


心のすみっこで願う

--この一歩が、これから続いてゆく道が、少しでも幸せに繋がっていますように


--心は真っ暗のままだけど

それでも日々、朝はやってくる

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あさ 信乃 @kaku03

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