甘え甘えて

甘え甘えて

ここまで生きてきた


親に甘え

教師に甘え

ときには友にさえ


甘え甘えて

ここまで生きてきた


上司に甘え

同期に甘え

ときには部下にさえ


あゝ恋するひとよ

護るべきあなたよ


それでもなお

それでもまだ

こんな私を甘やかしてくれるというのか


社会に甘え

世間に甘え

誰よりも自分自身を

甘やかしてきた愚か者だというのに


あゝ神よ

青い空よ

眩しい朝の光よ


でも今はただ

目を閉じて

そのぬくもりに抱かれ


祈らせてほしい


いつか私も

誰かのためにと


誰も一人では生きられない

誰も一人では生きていけない

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る