おんなともだち

よく知った少し起伏の激しい地域の駅近くにある、よく知らない夜のバーで、僕は新人バイトとして勤務していた。駅近とはいえ周辺はほとんど住宅街で、栄えているわけでは無い。店の中は閑散としていて、外を歩く人影もない。どうして僕を雇ったのか不思議なくらいだ。時折、トラックが窓から見える夜道を照らしてくれるくらいだった。


暇を極めたバイトを終え、住宅街の坂を下る。

別段帰路を急いでいるわけでは無い。道の途中に僕を待つ人がいるのだ。

ひとつふたつと曲がり角をいき、街灯のみが照らす夜道。そこに現れた僕に手を振る3人の女性が、文字通り、正確にはが異なるが、垂涎して待ってくれていた。


迎えてくれた3人は、揃って大きなバスタオルを持っているのみであった。他に身につけているものは一切無く、産まれたままの姿であった。

僕は、その3人を知人を誰だか判別できた。気のおけない友人である。K、C、Nとでもイニシャル化しよう。


落ち合った僕達はそのまま談笑を始めた。

他愛もない会話が延々と続く。

手持ち無沙汰であるのか、時折彼女たちは手に持っているものを、羽織ったり腰に巻いたり胸元にあてがったりしている。

Kがいつのまにかとても魅惑的なランジェリーを身に纏っている。ここが外でなければなぁと溢しながら自らを慰め始めていた。


気づけば___、

この表現は些か語弊があるだろうか。

非明晰夢において、時間と空間の瞬時の切り替わりはできないものである。だがしかし、それ以外の表現が見つからない。


、僕達はもといた場所とは別の地域の駅に隣接する商業施設に来ていた。ここもよく知った場所で、イベント事が行われる際に来たことがある。


夜道で談笑していた格好のままのCとNを両腕に抱きかかえ、僕達は施設の中へ向かった。Kの存在はすっかり頭の中にもなかった。


歩きながら、腰に回した右手でCをそっとまさぐる。

柔らかな感覚と水気が、指先より伝わってきた。


目的地の男子トイレは比較的広く綺麗だと感じた。知らない利用者が何人かいるが、その視線にお構いなしに個室へと向かう。個室を隔てる壁は立つと頭が出るくらい低く、扉は外野から横縞よこしまに見透かせる。


CとNはいつのまにか少し大きめの体操服を着ていた。

Cが、道中の羨望の眼差しを興奮しながら振り返る。

それを聞いてNは少し気恥ずかしそうに足元にしゃがみこんだ。


肌寒さからか個室の安心感からか2人が催し、交代交代で黙って聴いた。僕が最後に便座に腰掛けて済ませていると、おもむろにCが体操着を脱ぎ捨てた。

疲れたから座るねと、背中を向けてくる。

僕の膝の上に、まるい重みがのしかかる。

道中の指先の感触を確かめるようにまた優しく触れると、Cのそれは水音を奏でるほどに露で濡れていた。

それを確認したことで反り返った愚息をゆっくりと当てがうと、相手は受け入れるようにすんなりと根元まで飲み込んだ。

その姿勢のまま動かずに挿れた感触を嗜む。

それからCは腰をゆっくりと



そこで目が覚めた。


寝起きの気分は、実に最悪だった。

ゆめで、よかった。

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