技術その2
技術その1と一部内容が重複しますが、こちらのほうが詳細な解説となります。
【シルエット(詳細)】
だいたい7.5メートルから8メートルサイズの人型搭乗兵器及び機械。
作業用のシルエット・ワーカーも追加装甲を施して戦闘に参加すること多い。
人型を模しているのでシルエットと呼ばれていると思われていたが、近年になって人の意思を影絵のように移して動作を行うことからシルエットと呼称するという真実が明らかになった。
ローラーダッシュは作業用も含めて標準装備。基本設計はネメシス星系に人類が最初に転移しプロメテウスが設計した時代から変更はない。
人やファミリアを踏み殺さないための配慮であり、要塞エリア内での移動では歩行は行わない。
かつて惑星間戦争時代は宇宙、海空地全領域で活躍していた万能兵器。
これらはアンティーク・シルエットと呼ばれている。
【シルエットの追加装甲】
シルエットは性能を補うため様々な追加装甲が用意される。
長期戦なら重装甲、汎用性ならスラスターを装備しつつ装甲も厚めに。最新技術の電磁装甲が採用されたら、この追加装甲もすぐに開発された。
肩にロケットランチャーや榴弾砲を装備したタイプも存在する。
【マルテコックピットシステム(MCS)とフェンネルOS詳細】
フェンネル(ウイキョウ)の名を冠した汎用OS。マルティディスィプリンコックピットシステムとも。
統一規格であり、シルエットのみならず装甲車や戦車、戦闘機まで全てフェンネルを使うことになる。形状は卵型のものを横にし、やや斜めにシルエット内部に配置する。
内部操作と外部操作を組み合わせ簡単に取り出すことも可能。
MCSは1・5人乗り。後部座席は緊急用の座席がある。
寸法も規格化され、基本のMCSは外部寸法が長さL2.6 幅W1.4 高さH1.8。内部寸法はL2.3 W1.1 H1.5 とされている。
二重構造により、リアクター起動状態では外殻はそのままに、内部はウィスに覆われ中空状態となって浮いている。これは強い衝撃を無効化するためのもので100G程度まで無効化できる。
ウィスを切った状態で歩行すると内部のコックピットはかなり揺れることになる。
人間とネレイス以外は制限が存在し、ファミリアやセリアンスロープは戦車や戦闘機などにしか搭乗できない。
のちにセリアンスロープは、四脚型シルエットであるクアトロ・シルエットが解放された。
製造施設は各地にあり、MCS自体の価格は安い。
近年になり新機能『プロメテウスの火』が解放された。十秒内に対象のリアクターを停止させないとウィスが暴走し機体が爆発する。
ファミリアの命を要求するリミッター解除『スピリットリンク』も同様で、これは『寄り添うべき者』との絆の強さで時間が変わる。
一番最初に確認された事例は作中88話『凶鳥羽ばたく』であり、「フェンネルOSが異常をきたしている!」というファミリアの台詞から、クルトを助けるため多くのファミリアがスピリットリンクを発動させたと推測されている。
【Aスピネルアクターとパワーパック】
Aスピネルを利用したリアクター(反応炉)と、エネルギーとウィスを供給する動力のパワーパックはワンセットになっている。
Aスピネルも個体差があり、高級機には純度の高いAスピネルを使用されている。
パワーパックも各構築技士の設計によって性質は大きく異なる。
【装甲車】
マーダーと対抗するためには車両の武装化も必要だったが、重工業に対応した要塞エリアではないと戦車は生産できなかった。
以前のファミリアたちはバッテリー式の自動車に装甲を施して戦闘を行っていた。
転移者がきてからは、MCSとリアクターの内部格納式の装甲車として戦闘力が増した。
【半装軌装甲車】
地球のWW2で活躍した、前輪が車輪。後輪が履帯のハーフトラック。
趣味で生産した転移者があったが、思いの外好評で瞬く間に普及した。
【戦車】
重工業地帯でしか精算できない非常に高価な兵器。歴戦のファミリアや人間の傭兵が愛用する。
【燃焼式軽ガスガン】
ガスの燃焼エネルギーを用いたライトガスガン。シルエットのライフルはほぼ燃焼式の軽ガスガン方式。
地球に存在した宇宙空間衝突試験用や軍事試験用のものを発展させ、実用化させた。
均等な初速を維持しにくい欠点もあったが、発射速度を抑えることで制御に成功。だいたい30ミリのガトリングや60ミリの機関砲が精算されている。
初速は秒速二キロ。マッハ6近くとなる。
【レールガン】
ストーンズは宇宙が拠点のため、宇宙技術の応用として生産しマーダーに装備している。
転移者たちは地球で開発中だったレールガンをもとに生産を試みたところ成功した。
技術解放が行われていない時代では一番破壊力がある兵器だが、非常に高価なため用意できる傭兵は少ない。
初速は秒速二・五キロ以上(マッハ7以上)。終速速度でも秒速一・七キロ(マッハ5)以上で着弾する。
比較対象では地球の百二十ミリ滑腔砲のAPFSDSで秒速一・五~一・八キロと言われている。
【レーザー砲】
地球でも開発されていたレーザー砲。数百キロワット程度の出力は出せるが、マーダー相手には有効でないため人類側の兵器ではまず装備されない。
ストーンズが操る量産型マーダーの主力兵器でもある。
【大口径ロケットランチャー】
レールガンを買えない傭兵が好む大口径肩撃ち式のロケットランチャー。
短期決戦兵器だが、弾代は高い。
【有線ミサイル・有線ロケットランチャー】
ウィスを通さないと貫通力に乏しくなるため、誘導兵器として有線ミサイルが発達。地球では最大十キロ程度だが、惑星アシアでは二十キロを可能としている。
また有線のロケットランチャーも開発された。
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