ネメシス戦域の強襲巨兵 設定集

技術その1

●ネメシス星系における技術。

ネメシス星系のインフラを支える基本技術でもあるため、シルエット、ウィスの関連は技術封印されなかった。

【シルエット】

だいたい7.5メートルから8メートルサイズの人型搭乗兵器（メカ）。

作業用のシルエット・ワーカーも追加装甲を施して戦闘に参加すること多い。

ローラーダッシュは作業用も含めて標準装備。

人やファミリアを踏み殺さないための配慮であり、要塞エリア内での移動では歩行は行わない。

詳細は兵器欄で記載。

【マルテコックピットシステム（MCS）とフェンネルＯＳ】

フェンネル（ウイキョウ）の名を冠した汎用コックピットシステム。

統一規格であり、シルエットのみならず装甲車や戦車、戦闘機まで全てフェンネルを使うことになる。形状は卵型のものを横にし、やや斜めにシルエット内部に配置する。

内部操作と外部操作を組み合わせ簡単に取り出すことも可能。

詳細は兵器欄で記載。

【ウィス】

四次元（縦、横、高さ、時間）に円形な余剰次元を加えると重力に加え電磁気力が現れる。

カルツァ＝クライン理論によると四次元上では別々の力として扱われていた二つの力が重力に統合される。

この重力の力を三次元に引き出した場合ウィスと呼ばれるエネルギーとなると、超AIのソピアーは仮定。

ウィスを通した物質は非常に高次元結晶化し硬質化する。目に見えない厚みが増すと説明されることが多い。

これに対抗するには同じくウィスを持った物質で干渉するしかない。

【AカーバンルとAスピネル】

疑似高次元水晶体。このAとはアクシオン（Axion）を指す。運動エネルギーが質量エネルギーに比べて小さく、粒子の運動速度が遅い暗黒物質の一種。

このアクシオンを特殊なリアクターで反応させると常温核融合にも似た現象とウィスを生み出す。

ウィスの生み出す量によって呼称が変わり、要塞エリアや防衛ドームは大出力のAカーバンクルを、シルエットや兵器各種にはAスピネルを用いる。

供給はオケアノスが行っている。

Aカーバンクルは高値で、Aスピネルは少額で取引されており、ネメシス星系では貴金属に似た価値を持つ。

【高次元投射材・高次元投射装甲】

ウィスが通された装甲や建築物。氷などにも通る。物質を一時的に高次元化するもの。

元となる物体の厚みと材質で性能も変わってくるので、目に見えない厚みと解説されることが多いが、原理はマテリアルを時間結晶化させるというもの。

リアクターから生み出されたウィスは装甲材の物質を巡り、物質が持つ対称性の時間のズレを引き起こす。

そのズレが目に見えない厚みの正体となる。

同じ時間の流れを持った物質で殴れば破壊しやすくなるという原理になる。

例えるならＡスピネルは同じ物体を破壊する場合一分余分にかかり、そのためのエネルギーが必要。Ａカーバンクルでは同じ現象でも一時間となり、何十倍のエネルギーが必要となる。

Aスピネル同士のリアクターを持つ物体が衝突した場合、同じ時間のズレで動いているため、素の材質が重要になる。

シルエット同士の戦闘に例えると、小口径弾で攻撃するより殴った方が効果的になるのはこのため。

高次元投射材は数十年数百年放置しても動力が生きていれば錆びることもない。

宇宙戦艦や居住コロニーで使われるAカーバンクルの素材はより物質の変化が遅いので、強固となる。

ウィスの欠点はリアクターと物質を連続して通していないと即座に途絶えること。

飛び道具もワイヤーなどに繋げれば効果はあるが、弾にウィスを込めることはできない。八メートル級の超大型ミサイルにウィスのリアクターを積むのは当然可能。

物質が変化しにくくなるだけで、変化しなくなるわけではないことに注意。

機関砲もずっと撃ち続ければ孔もあくし、大質量の隕石の直撃で一撃でシェルターが破壊されることは十分にありえる。

余談ながら構築技士たちが兵器を設計する場合、「ウィスがなくても独自に動ける」という最低条件がある。

可動部を貧弱にし、ウィスを通す前提で自立できるような兵器は製造できない制限がある。

【要塞エリアと防衛ドーム】

人間のドーム型居住コロニー。要塞（フォートレス）エリアは数百キロ。防衛（ギャリソン）ドームは数十キロの小型で、隕石雨の多い惑星アシアでは重要な施設。

Aカーバンクルによるリアクターが管制タワーに置かれ、内部の建物も非常に強固となっている。

工業型や農業型、汎用型などあるがだいたいは汎用型。多くは地下施設も備えてある。

透明にもなる巨大なシェルターに覆われていおり、天候などはシェルター内で操作される。

宇宙艦のため、シェルターを解除することも可能。

【軌道エレベーター】

惑星アシアには三基の軌道エレベーターが存在する。主に貨物運搬用で宇宙でしか精製できないマテリアルの搬入を行う。

A001、G001、R001の三カ所に設置されている。

【ナノマシン】

脳機能を補完するカプセル状の錠剤として服用される。

グラフェンで形成された質量が存在しないディラック電子と極微量の磁石によって構成されるナノマシン。

高性能コンピューターであり、言語調整や惑星対応のカプセルなど機能によって種類が存在する。

【テレマＡＩ】

ファミリア、セリアンスロープ、ネレイスに備えられているＤＮＡコンピューター。

セリアンスロープやネレイスは子孫によって受け継がれる。