第20話 なんかまた増えてるんですけど
ゴブリンとの戦闘でレベルが上がったので、ステータスをチェックしていた。
「え?」
【称号】
なし
【加護】
付与神レイニーの加護
女神シャルロットの加護
増えてる・・・。
なんで??俺また何か条件満たしたの?
前にステータス調べてからやったことって、ゴブリンと戦っただけだよな?
ヤツを倒したから加護が付いたんだろか?
いや、でもそのタイミングならば虎徹さん達も気付くと思う。
そもそも、あの二人が所持している加護が俺と同じモノとも限らない。
ウーム・・・。まあ原因はどうでもいいか。
とにかく新しい加護を手に入れた幸運を喜ぼう。
(※加護が増えたのは名セリフのお陰です。赤い流星効果が発揮しまくりです)
それにしても、女神シャルロットの加護って表記じゃ、何の魔法が使えるのかさっぱりわからん。
あれ?シャルロットってどこかで見たような・・・。
「あっ!ガチャだ!」
確かガチャの上にあった説明んとこに、制作者:女神シャルロットって書いてあったハズだ。云わばガチャ神か。
・・・何の魔法だよ!?ガチャ魔法とか意味不明すぎるわ!
「こうなったら、またこの前みたいに全部試すしかないよな」
試すのはいいんだが、魔法を撃とうとして失敗する赤い流星って、ファンが見たらガッカリするだろ!
まあ見せるつもりも無いし、俺が少々恥をかいた所で誰も見てないけどさ。
んじゃまあ、やりますか。一応危ないから壁の方を向いてやろう。
「ウォーター!」
いや、ウォーターって叫んだだけじゃ、魔法の名称じゃなくてただの水やん。
けど水魔法ってどんなのがあったかなあ・・・、まあいいや、次だ。
「ストーンバレット!」
「ウィンドカッター!」
「ファイヤーボール!」
その時、突き出した右手から火の玉が飛んで行き、壁に当たって弾けた。
「うおっ!出た!!火が飛んでった!!」
マジで成功しちゃったよ!そうか、火の魔法が使えるのか。
魔法ってすげーな!・・・たださあ、加護の所にちゃんと火って書いてくれなきゃ、何の魔法が使えるのかわからんでしょうが!
火魔法だったから見つけられたけど、逆にこれが付与の方だったら、魔法が使えることにも気付かないんじゃないのか?
まあ無事発見出来たことだし、それはもういいか。
魔法の欄に、火魔法Lv1と書かれているのを確認。
でも火魔法か。魔物を倒すくらいにしか使えんよな?
いや、肉を焼くのにも使えるな。後は何だ?
あ!鍛冶に使えるんじゃないか?火炉のパワーアップとか最高じゃん。
これはひょっとすると、素晴らしいモノを手に入れてしまったかもしれんぞ。
んじゃ早速、刀作りでも始めっか!
・・・・・
・・・発見してしまった。
火炉のパワーアップ?そんなの遠回りなだけですわ。
骨剣に直接魔法をかけて高温にすると、剣身が真っ赤になるのよ。
それを叩いて刀に作り替えるだけでいい。
くそう!火炉も
あっ!!
もしかして虎徹さんもこうやって鍛冶してたんじゃね?
鍛冶をしてた形跡はあるのに、鍛冶道具が揃ってなかった理由。
・・・間違いねえ!絶対コレだよ。
大発見のつもりだったけど、すでにやってた先人がいたワケか。
同じ日本人だからかわからんけど、似たような思考になるもんだな。
とにかく面倒くさい工程を完全カット出来るようになったので、刀作りの完成まで時間を無茶苦茶短縮出来るようになった。
急げば3日、いや、2日で作れるんじゃねえかな。
ステータスが上がって鍛冶スキルも上がれば、1日で完成なんてのも可能な気がする。
今回は脇差しを作ってみた。やっぱり刀は二本差しじゃないとな!
************************************************************
さーて、ガチャるぞー!
魔石は結構溜まった。問題はどのガチャを回すかだ。
デラックスとノーマルをぶん回すのは確定。属性ガチャはどうすっかなー。この前は闇ガチャから精神耐性の付いた腕輪が出たけど、効果は△だったんで、コレの上位版が是非とも欲しい。
うーむ、最後に闇ガチャを1回だけやるか。
最初はデラックスからだ。魔石(小)を10個投入し精神統一。
ガチャコン
「うがー、青かい」
カードに書かれている文字は【靴】
しかし出て来たのは、なぜか草履だった。白い足袋もセットだ。
「靴って書いてあったのに草履って、いやまあ靴の仲間ではあるのか」
こんなの持ってたって使い道が・・・、あ!巫女装束に合うんじゃね?
巫女さんが何を履いていたかまでは記憶に無いけど、時代的に草鞋とか草履とか下駄とかだよな?
衣装と合わせるってのを考えると、こういう変な物が出ても活躍の場はちゃんとあるね。
よし、次だ!
魔石をセットし、精神を集中する。
ガチャコン
「うーむ、緑ねえ・・・」
やっぱレインボーが出たのは、ビギナーズラックが炸裂しただけだな。
そう甘いもんじゃないと思っといた方がいいだろう。
「なにィ!?」
予想に反して、カプセルの中から出て来たのは、なんと米だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます