第18話 いつの間にか加護が付いていた


「刀ちょー最高」


 あまりにも嬉しくて、つい狩りまくってしまった。

 お陰で魔石もこんもり溜まったわ。またガチャを回しまくるぞ!


 レベルも上がったハズなのでステータスを見てみる。




 名前 :コガラスマル・オダ

 性別 :男

 種族 :人間

 年齢 :19歳

 職業 :赤い流星

 レベル:45


 HP :415+20

 MP :315+15

 筋力 :328+16

 知力 :275+13

 体力 :370+18

 素早さ:284+14

 器用さ:234+11

 精神力:280+14

 運  :50


【スキル】

 剣術Lv7 棒術Lv1 槍術Lv1 体術Lv4

 気配察知Lv3 危険察知Lv3 毒耐性Lv1 麻痺耐性Lv1

 +魅了耐性Lv2 +即死耐性Lv1 +恐怖耐性Lv1 +混乱耐性Lv1 +呪い耐性Lv1

 直感Lv3 隠密Lv3 算術Lv6 料理Lv3 鍛冶Lv4 解体Lv3 木工Lv2

 革細工Lv1 裁縫Lv1 採掘Lv1 挑発Lv1 威圧Lv1 鷹目Lv1 鑑定Lv5


【魔法】

 なし


【固有スキル】

 異世界言語:自動翻訳


【称号】

 なし


【加護】

 付与神レイニーの加護




「おい!職業:赤い流星とかふざけんな!」


 くそがー!いつからこうなってやがった?

 もしかすると、この服を着た時からこうなってたのかもしれん。

 腹が立つがまあいい、次だ。


 レベルが45なら、HPは初期値である9の45倍で405になるハズなのに、現在415まで上がっている。

 すなわちレベルによる上昇以外にも、実際に動くことでも能力が上がってるのだ。

 戦闘以外の訓練にも意味があるってのはいいな。


 パラメータの後ろにある+は、赤い流星のセット効果である5%だ。

 地味に大きい効果なので、やっぱりフル装備する必要がある。

 高性能すぎて、よっぽどの服を手に入れないとチェンジは無理だなこりゃ。


 そしてスキルがむっちゃ増えた!

 地上にいた時はほとんど上がってない感じだったけど、ダンジョンで色々やるようになったせいか、気付いたらすげー増えてた。

 まあレベルはどれも低いんだけどね。



「ん??」



 最後の項目を見て凍り付く。



 ・・・付与神レイニーの加護、だと!?



 マジか!!!いつの間にか加護が付いてやがる!


 虎徹さんが『いつの間にか勝手に付いてたりもする』とか言ってたけど、マジで勝手に付くんだな。

 加護が付く条件がわからないとも言ってたけど、俺は何をやった?


 ・・・・・・わかんねえ。赤い流星になって刀作って敵を倒した。

 はたしてこの中に条件があったのだろうか?


 ダメだ。どの行動も魔法に直結していない。

 一番怪しいのは赤い流星のコスチュームだが、うーむ・・・。


 まあいいか。とにかく魔法が使えるようになったのなら、どうやって使うのかを考えるべきだ。


「しかし付与魔法かあ~」


 ん?付与魔法で合ってるよな?『付与神レイニーの加護』ってなってるから間違いないとは思うけど、ファイヤーとか使える可能性もワンチャンあるんじゃね?



「ファイヤー!」

「ウォーター!」

「ウィンドカッター!」

「ストーンバレット!」



 手を前に突き出し、魔法を使おうとして、結局出来なかった赤い流星の姿がそこにあった。




 うん。普通の魔法は使えないみたいだな。素直に付与魔法の練習をしよう。


 付与魔法ねえ・・・、巫女装束の説明に『付与魔法が込められている』と書いてあったから、間違いなくそういう使い方をする魔法なのだろう。


 しかし、なんでまた付与魔法になっちゃったんだろ?

 普通さ、『魔法を使えるようになったぞ!』って場合、ファイヤーとかそっち系だと思うんだよ。

 正直、いきなり付与魔法ってのは想像のナナメ上なんだよね。


 まあ授かってしまったものはしょうがないか。

 こうなったら付与魔法を極めるだけだ。


 まだ出来上がったばかりの刀を見る。


 いや、失敗したらむっちゃ凹むだろうから刀で試すのはダメだ。

 骨の剣なら何本もあるからアレを実験に使おう。


 骨剣を作業台の上に置き、何を付与しようか考える。


「武器と防具じゃ、付与する魔法も違うモノになるよな?」


 赤い流星コスを鑑定してみるが、ほとんど耐性ばっかりだ。

 でも自動修復ってのは武器にも使えるな。じゃあまずは自動修復を付与してみっか。


 剣に手を当てて、『自動修復』と強く念じる。



「・・・・・・付与されん。なんかやり方間違ってる?」


 心で念じるだけじゃダメか。



「自動修復!」



 ・・・あれえ?声に出してもダメなのかよ。


 いや、待てよ?赤い流星コスはデラックスガチャのレインボーの服だ。

 高度すぎて今の俺には無理ってことなんじゃないか?


 なるほど。低レベルどころか、まだ魔法の項目に何も出現していない今の俺には不可能なヤツなんだきっと。


 じゃあどうしようか・・・、剣に必要なのは、やっぱ斬れ味と耐久性だよな。

 まずは斬れ味が上昇するように念じてみよう。



 斬れ味良くなれ!



 ・・・お?なんとなく手応えを感じるぞ。


 鑑定してみると、まだ何も付与されていない状態だ。

 うーむ・・・、もうちょい粘ってみっか。



 斬れ味良くなれ!斬れ味良くなれ!斬れ味良くなれ!斬れ味良くなれ!




 30分もそうしていただろうか?何かがフッと剣に入った感触があった。


「お!?今すごい手応えがあったぞ!」



[ショートソード]

 :鉄の剣。魔法が付与されている。評価D

 :斬撃強化(小)



「キターーーーーーーーーーー!!!」


 やっとこさ付与することが出来た!


 いやー、キツかったー。

 ずっと念じ続けるってのは思ったよりも大変だ。



 名前 :コガラスマル・オダ

 性別 :男

 種族 :人間

 年齢 :19歳

 職業 :赤い流星

 レベル:45


 HP :415+20

 MP :306+15

 筋力 :328+16

 知力 :275+13

 体力 :370+18

 素早さ:284+14

 器用さ:234+11

 精神力:281+14

 運  :50


【スキル】

 剣術Lv7 棒術Lv1 槍術Lv1 体術Lv4

 魔力操作Lv1 気配察知Lv3 危険察知Lv3 毒耐性Lv1 麻痺耐性Lv1

 +魅了耐性Lv2 +即死耐性Lv1 +恐怖耐性Lv1 +混乱耐性Lv1 +呪い耐性Lv1

 直感Lv3 隠密Lv3 算術Lv6 料理Lv3 鍛冶Lv4 解体Lv3 木工Lv2

 革細工Lv1 裁縫Lv1 採掘Lv1 挑発Lv1 威圧Lv1 鷹目Lv1 鑑定Lv5


【魔法】

 付与魔法Lv1


【固有スキル】

 異世界言語:自動翻訳


【称号】

 なし


【加護】

 付与神レイニーの加護



「よしッ!魔法の欄にもちゃんと付与魔法Lv1が出現している!」


 あとスキルに魔力操作ってのも増えているようだ。



 いや~、とうとう俺も魔法使いになってしまったんだな!変な魔法だけど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る