「令和農民のコジカは田舎で古民家DIYなどして心穏やかに暮らしたい(欲を言えばほんのちょっとの大金とお酒をいくら飲んでも大丈夫な身体を手に入れてSNSでそれなりにバズってもみたい)」
6日目、みんな大好き? 有機栽培(非テンプレ)
6日目、みんな大好き? 有機栽培(非テンプレ)
前回、露地栽培を思う様なめてましたごめんなさい痛い目みました、ってハナシだったけど。
「コジカが素人に産毛が生えた程度の、赤子農家だってことがバレたハナシね」
うく。
あ、赤子は赤子でも、もうハイハイくらいは、いや、そこら中を歩行器つけて縦横無尽に歩き回れるくらいにはなってるもん!
「ハイハイ、よちよち。コジカたんはエライでちゅね~。ナデナデしてあげまちょうね~」
バブバブバブバブバー!
サッ!
コジカは、ナメた態度でコジカの頭を撫でようとしたメブちゃんの手、いやさ前足に、コジカの股間を差し出した。
むにっ。
らめぇえええええええええええええええええええっ!!
「らめぇええええええええええええええええええっ!! じゃ、ねぇええええええええええええええええええええっ!! なぁにを触らせとんじゃぁあああああああああああああっ!!」
ふふん。
いつまでもコジカを見下した態度をとっているからだ。
「あああ。バッチィ。早く石鹸で洗わなきゃ。いやさ滅菌消毒。いっそお祓いしてもらうか……」
うけけけけ。
ムダムダムダ。
もはや手遅れよ。
貴様の右前足は、もはや取り返しのつかぬ程に汚れた。
「こぉんの、クソコジカ」
うわははははは。
悔しいか?
泣け!
叫べ!
そして、わななけ!
貴様は残りの一生、右前足を使うたびに、このコジカ様の股間の感触、略して【股間触】を思い出して、その汚れっぷりに打ち震え、涙するが良いわっ!
ぬははははははははははははははははは……!!
「……」
……って、誰の股間が汚れやねーんっ!
失礼しちゃうわっ!
おこ!
激おこ!
シン・激おこのコジア!
あ。
違う。
コジカ!
「ア」じゃなくて「カ」。
「back space」キー押してると思ったら、となりのテンキーにある「Num Lock」キー連打してた! どおりで文字消せないわ、数字打ち込めないと思ったわ~……みたいな間違い。
ん、もーっ!
ぷん!
ぷんぷんのぷん!
ぷん、ぷりっ!
コロコロ……。
あっ!?
やだっ!
ウ〇コ出ちゃった!
ぷんぷんしてたら、ぷりっちゃった!
ぷりりあんと!
輝かしきウ〇コ!
コジカの脱糞プライスレス。
こったら恥ずかしいこと、オラ、やんだぁーっ!
「…………」
っていうね。
どう?
気は済んだかい?
「いや、それこっちのセリフだから」
なんていうかね。
ようやくこれで、魂のステージ? 位? お互いが同じ高さになった、って感じだね。
「なってない。なってない。巻き込まないで私を」
いや、昇ってきたねメブちゃんも。
「昇ってないよ、堕ちてるよ。ここが地獄だよ。ってか、コジカ1人が奈落の底へ紐無しバンジーだよ」
こんな感じでね、今回は「有機栽培」のハナシをほんのちょっぴりだけ、したいと思うのだがね。
「うっそ。ここまで腐った生ゴミ以下の内容晒しといて、ここからそんな、フツーのハナシをしようっての?」
それがコジカ・クオリティだからね。
「ある意味凄い勇気だよ……」
お!
ウマイね。
有機栽培の話題に勇気ってね!
あっはっはっは。
こいつぁ、おじさん一本とられたよ。
「わ、わかった。わかったから。これ以上、コジカの薄っぺらさが露呈する前に……って、もはや100パー手遅れだけど。とにかく、サッとやってサッと終わろう。そんで、ちょっと皆さんの見てないところで一回落ち着いてハナシをしよう」
うんうん。
とりあえずじゃぁね、有機栽培について細々と語るのは大変だから、詳しく知りたい方は「有機農業」でググってWikipediaを読んできてね。
「まて! いくらサッと、とは言っても、それはないだろ!?」
あ、WikiのURLも貼っとこうか?
「そういう問題じゃねぇ!」
まぁまぁ。
ハナシたいのは有機栽培の是非とか、方法論とか、社会的な意味とか、そーゆーマジメなことじゃないから。
「ねぇ、もうやめよ? なんかもう、イヤな予感しかしないよ」
いやいやいや、大丈夫だって。
有機栽培と、創作界隈と、ちょっと似たとこあるよなぁ~って、そういう他愛もないハナシだから。
「創作界隈と似たところ?」
そうそう。
ほら、創作界隈ってさ、ごく一部に、親の仇のように「テンプレ」を憎悪してる人って、居るじゃない?
「はい、やめぇえええええええええええええええっ!! この話題はここまでぇえええええええええええええええええええええええええええっ!!」
大丈夫だって。
そんな過激な主張じゃないって。
一般論、一般論。
「すでに言い方に毒があって怖い!」
それはまるで、カクヨムやなろうに投稿して。
「俺はぜってぇ、テンプレ作品なんか書かないぜぇえええ」
「チート? 追放ざまぁ? 流行なんかクソくらえだぁあああ」
「俺の書く作品だけがジャスティスだぁああああっ!!」
って言ってるような感じ?
「あばばばばgjどhばばのおふぉdふぉばばばばばあんjfどいhrぼwぴ!!」
どしたの?
「やめて! ホント、そういうのやめてっ!!」
反テンプレの立ち位置が、有機栽培の立ち位置とちょっと似てるなぁ、ってだけよ。
「え、えええ?」
有機栽培ね。
実はまぁ、コジカ自身も、トマトの栽培はちょいと有機栽培「より」なんだけどね。
「は? ……より? 寄りって、どういうこと?」
有機栽培的手法を大部分で取り入れてるんだけどね、完全にそうではないですってこと。
だから。
ウチは有機栽培でーす!
とは、言っちゃダメなのよ。
※JAS有機認証を取得していませんし、今後取得する予定もないので、「有機栽培」を呼称することは出来ません。が、コジカのトマトは、いわゆる「化成肥料」を使用せず「農薬」の使用も「県」が定める規定回数の半分以下にて栽培しており、そういった自治体独自の認証は取得しています。
有機栽培ってねぇ、色々と誤解を受けやすいし、なにより既存の先輩農家さんには「ウケ」が悪いんだよねぇ。
「そ、そうなんだ?」
色々と理由はあると思うけどね。
各地で、有機農業を、とりわけ「新規就農」でやろうとしてる人は、少なからず冷ややかな目で見られてるとは思うよ。
コジカ自身そうじゃなかったし、実際にお会いしたこともないのだけれど。
漏れ伝わって聴こえてきたハナシなんかじゃ、新規就農を志す方の中には、ラディカルな方もけっこう居てねぇ。
『完全無農薬の有機栽培やるんだー!』
『無肥料無農薬の自然栽培が最高だぜぇええ!!』
って、イキまいて就農する人が、まーたしかに一定数はいるらしいのね。
「あー。『奇跡のリンゴ』の木村さんのハナシとか、話題になったりしたもんね」
そうそう。
それもまぁ、流行り、だね。
勿論、木村さんのやっておられることは凄いことなのよ。
コジカもいっとき、木村さん関連の書籍はさんざん読んだから、どういったお考えでやってこられたか、そのあらましは知ってる。
でも、ちょっと勉強して、そして実際にいま農業経営やってるからこそ、そうそう木村さんのやってることが、簡単にマネできることだと思えない。
「ほぉお。(なんだ? ついさっき、らめぇえええええええええええええええっ! とかほざいてた奴と同じとは思えない普通の意見だ)」
でも、「有機」「無農薬」のお題目を前面に掲げ、振りかざして新規就農を目指す人は、我こそがジャスティス! って考える人も多いらしくてね。
「どういうこと?」
要するに、自分だけは超難度の「有機」「無農薬」「自然栽培」で、初手から絶対に成功できる、って思ってるのよ。
「えーと、やっぱりそれって出来ないものなの?」
農業ってさ。
当たり前だけど事業なのね。
経営して、それを続けていかなきゃならないわけ。
家庭菜園的な少量の野菜を無農薬で1回作って、はい、終わり、じゃないわけ。
コジカみたいな家族経営の零細農家でも、年間で何千本って単位のトマトを育ててるのね。
それって、いわゆる「有機」じゃない方法でやっても簡単じゃないの。けっこう失敗するの。
だのに、そこから更に一回りも二回りも難度の上がった栽培法を、毎年、事業が継続できる一定以上の成果を出しながら、やる。
それって、親が農家でもない、知識だけの素人に軽々と出来るものなのかしら? ってね。
「そりゃ、まぁ……ね」
志すな、とは言わないよ。
そんなん余計なお世話だし。
でもまぁ、実際に5年、研修含めて8年くらい農業やってくると、まぁ、少しくらいは分かることもあってね……。
農薬も化学肥料もフツーに使ってる農家さんは、そういう『有機ぃい!』『無農薬ぅぁあ!』って言ってる新規就農者を敵視してるかって言うと、実はそんなことなくて。
先輩農家として『悪いことは言わないから、まずは普通に肥料も農薬も使って。で、野菜作りが上手くなったら、少しずつ有機のやり方に変えていきなさいよ』
ってスタンスなの。
「そうなんだ」
あたかもそれは、ランキングで上位とってる作者さんが『テンプレ否定も、テンプレない作品作りも勿論自由だから。でも、一回テンプレやって、それなりに結果出してからでも良いんじゃないかな?』
って、言ってるような感じ?
「そこに繋げるのか! ……ってか、コジカはランキングとか無縁なんだから、それはコジカが言っちゃいけないんじゃない?」
確かにww
コジカにいたっちゃぁ、ランキング入れはもちろん、テンプレを書くことも出来やしないっていう、ねww
「もはや、ハナシにもならない立ち位置だったのか」
そんなコジカですが、めげずにフラフラ生き抜くのです!
「ま、まぁ、人様に迷惑をかけないことを心掛けていこうね」
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