第6話
「な、何の用があってここに...??」
俺は顔を赤くさせながら、
そのリーダー格と思しき、金髪ギャルに尋ねた。
「スカウトよ!」
「え」
「鍛えた声、してるわね...!?
是非、うちら四人のバンドのメインボーカリストになってくれないかと思ってさ...」
ま、まさかの、声がけ!?
捨てる神あれば、拾う神アリ、ってヤツですねこれ!!
にしても。
「どうかしら?」
そう言いながら、ソファに腰を下ろしてきた。
いや、座るのは勝手だけどな。
困ったことには。
金髪ギャルが俺の横にピタリと座り、
上目使いをしてきたもんだから、
俺は益々赤くなった。
しかもな、
谷間、見せてきてだな...
まぁ、誘惑してるわけではないと思うだが。
いかんせん、女慣れしてないから
刺激が強過ぎる。
「ここのカラオケ屋、ドアの立て付けが悪くなってるらしくてさ。漏れてた歌声とか、四人で聞いて、満場一致で決めたの。
是非、うちのバンドに欲しい人材だって...!」
「い、いや、でもさ。
俺は見た目も悪いし、その...」
「一回追い出されているんだよね。
美少女幼馴染が結成したバンドからさ、、
見た目の問題で...」
「ふーん。そんなに悪い見た目じゃないわよ?
ねぇ?そー思うわよね?ナツもトーコも
アキもさ?」
「うん、そんなに卑下したもんでもないと思う!!」これは赤毛のショートカット女。
「悪くないわ...」そう言ったのは茶髪ボブの女。
「ちょっと、失礼...」
俺の前髪と眼鏡に手をかけたのは
ブルーアッシュ?だと思うけど、そんな髪色をしたロングヘアの女だった。
俺の目の前に
突っ立っていた三人が、まだ、誰が誰だか不明だが。
寄ってきて、
前髪をかきあげたり、眼鏡を勝手に外したりした。
「うん、悪くない!!」と言ったのは金髪ギャル。
「や、やめろ、、触るな...!!」
と叫びたかったが。
ハーレムっぽくて、
悪くないな、と思っている自分がいた。
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