第参拾話:龍、駿府にて暴れ舞う

「今日からこちらの寺を手伝う。虎千代は外で遊んでくると良い」

「……おう」

 今川義元と覚明のいざこざ、そんなことがあったなど露知らず、虎千代は早速用意された衣装に着替え、東の都へ繰り出していた。

 路銀を失い、勉学や作法などを教える仕事で日銭を稼がんとする覚明を放って、虎千代は自分なりのやり方で駿府を満喫、もといひと稼ぎしてやろうと思っていた。そもそも彼は自信家である。己の才覚に絶対の確信があった。

 それゆえに――

「この狐の面をくれ」

 覚明が九英承菊から貸してもらった銭でお面を購入。続いて向かったのは河原で、程よい形の石をいくつか見繕う。これで準備万端。

 覚明にしろ、天室光育にしろ、乳母にしろ、常々虎千代の考えは甘い、と言い続けてきた。この局面はそれを否定する良い機会である、と思ったのだ。

 必要なのは圧倒的実力と、少しのハッタリ、である。

 虎千代が足を向けたのは大きな建物であった。ここ駿府に在っても相当巨大な建築物であり、建てるのに相当銭がかかっているだろう。外観の美しさは金回りの好い証拠、虎千代も詳しくはないが、駿府の誰に聞いても目的を果たすなら『ここ』と、言っていたため、間違いないはずである。

「ふは、昼間だと言うのに随分賑やかであるな」

 敷居を跨げばそこは、夢の世界であった。

 目立つ場所で行われている闘鶏、立派な体躯の鶏が争っており、それを囲む形で代の大人が奇声をまき散らしている。「今日の飯代!」「女房を質に入れたから絶対勝つ!」「借銭だ! 負けると死ぬぜェ!」などと今日をしのいでも明日死んでそうな連中も多い。あと坊主や公家と思しき者たちもちらほらと。

 他にも賭博の王様、盤双六に熱中する者たちや、庶民の賭博、宝引きに興ずる者たち、さらにこの時代における新進気鋭の賭博、サイコロ博打も熱を帯びていた。そう、ここは駿府における賭博の殿堂、あらゆる娯楽が集まる場所である。運営している者はとある豪商らしいのだが、どうにも裏には今川の影もちらつくとか。

 武家も公家も庶民も、ここでは平等に賭け、儲け、磨る。

 そして金を稼げばパーッと使いたくなるもの。食事処や遊郭のはしりのような施設も隣接されており、客引きたちが目をぎらつかせ、声を張り上げている。

 この辺り一帯が娯楽の集積地なのだろう。

「……闘鶏も良いのぉ。銭があれば盤双六もやりたいし、サイコロ賭博も面白そうだが、運要素が強過ぎて今の状態じゃ出来んな」

 運勝負でもその辺の盆暗相手に負ける気はしないが、ああ言うものはどうしても勝ち負けが揺れるもの。それしかない時であればともかく、それ以外の選択肢もある状態で選ぶ理由はなかった。闘鶏はやりたいが、鶏の優劣を見極められるほど、彼らに造詣が深いわけではなく、カモられかねないため、こちらも論外。

 此度の目的は、初めから決めていた。

「さて、この俺様が毟り取ってくれよう」

 賭博の殿堂、その奥でひっそりと熱を帯びるは――

「らっしゃい」

 囲碁の賭場、つまりは賭け碁の会場である。他のような煩い者は少ないが、眼は他と同じように皆ぎらついていた。

「銭はある。遊べるか?」

「もちろんですよ、若旦那」

 腰に提げた重量感のある巾着袋を見せつけ、その口から銭をちらりと見せる。それだけで賭場の入り口に立つ男は奥へと招き入れた。そもそも、こういった場所は入り口など緩いもの。出る時になってこそ、彼らが働くのだ。

 奥には庶民の姿などほとんどなく、武家や公家、そして僧侶たちがひしめき合っていた。この時代における碁は知識層のものなのだ。つまりは前述の三者である。嗜みであり娯楽でもあり、こうして賭けをするためにも使われる。

 賭けの内容はまちまちであるが――

 そうすると必然、大体が既知であったり、知り合いの紹介であったり、見ず知らずの人物は滅多に現れないものである。

 旅の僧であればまだしも、格好は庶民か下級武士と言ったところ、知識層と言うには少々ズレている感じもある。この場においては異物、と言ったところか。

「とりあえず一結(百文)で勝負して欲しい」

 どん、と空いた碁盤の上に銭の束を一つ、置く。ここにいる者たちは碁を嗜む知識層であり、一度の対局で動く銭とすれば百文程度、大した額ではない。馬や牛のやり取りをする場合もある。場合によってはそれ以上の勝負とて――

「それならば儂がお相手しよう」

「……どうも」

 覚明ら旅の僧と比べ、明らかに身なりが整っている、と言うよりも金がかかっている僧侶が虎千代の前に現れた。さすが、賭場にいるだけあって全身から生臭い匂いがぷんぷん香ってくる。つまりは銭もたんまり持っている、と言うこと。

 髪も生やしている所から、おそらくは一向宗なのだろう。

「碁はかなりやられるのですかな?」

「まあね。商人の中でも流行っているんだよ」

「ほほう。それは何より」

 商人、そう聞いて明らかに僧侶の、周りの視線が見下す色を帯びる。ここはそちら側の人間が来るところではない、そんな様子が見て取れた。

 実に好都合。そのためにわざわざ――

「では、ニギリますかな」

「おう。なら――」

「…………」

 わざわざ、礼節をわきまえぬ、知らぬ風に装っているのだから。本来上座の者が握るはずの白石を、虎千代はあえて自分で握って見せた。

「僧侶殿、丁半当ててみよ」

「……では」

 振舞い一つで、相手の侮りと、無教養な相手を追い出すための攻撃性を引き出した。この僧は、間違いなく今ので苛立った。

「儂が黒石ですなァ」

「ちっ、まあいいよ。白で勝つさ」

「ちなみにそちらの巾着、銭はどれほどお持ちで?」

「五つほどだな」

 僧侶は虎千代が腰に提げてある巾着袋を見つめる。確かに、それぐらいの重量感はありそうである。種銭は五結、たったの五百文程度。

「腕に自信がおありとのことですし、手っ取り早く銭を増やされては如何ですかな? もちろん、後手に回った以上、やりたくはないと思いますが」

「……俺を侮るのか、坊主め」

「いえいえ、ただ、ふとそう思っただけのこと。では、始めましょ――」

「三だ。三、張る」

「……勇気ある決断ですなァ。乗りましょうぞ」

 さっさと巻き上げて、視界から消す。そのために僧侶は吹っ掛けた。当然彼に負ける気など無い。元々自身は武家や公家に教える立場でもあったのだ。

 今は理由があって賭場に顔を出しているが、本来であればこのような下賤な者と碁を興ずるなどありえない、と彼は思っていた。

 本当に、清々しいまでの――

(ありがとさん)

 現代であれば、カモ、であった。


     ○


「一目差で俺の勝ち、だな」

「ば、馬鹿な。儂が、そんな、ありえん!」

 僅差の勝利、皮一枚での決着。それでも勝ちは勝ち。自ら跳ね上げた掛け金通り、三結(三百文)がそのまま虎千代のものとなる。三百文、ざっくりと三万円の負け。彼らからすれば軽傷でしかないが、それ以上に――

「も、もうひと勝負だ!」

「ええ。だって坊さん、結構強いからなぁ。俺も今の、だいぶうまく打ててやっと勝てたぐらいだし、再戦はしたくないかなぁ」

「そちらは三百文のまま、儂は倍を賭けよう。それならば、どうだ?」

「なら、良いか。別に、俺が失うものなんてないし」

 僧侶の面子が、深い傷を負っていた。虎千代はほくそ笑むと同時に、自身の力量についてそれなりの確信を得る。今までやり合ってきた相手はやはり、極上の手合いだったのだ。勝ち負けを競い合うのではなく、如何に勝つか、が肝。

「じゃあ、俺が握るぜ」

「構わんよ」

 僧侶の眼が「黒黒黒黒黒――」と分かりやすくぎらついている。

 虎千代も願う。

「お、今度は黒か。やったぜ」

「……構わぬよ。先ほどは油断した。次は、無い」

 自分が黒を握ることを。

 そして――

「ぐ、ぬゥ!」

「いやぁ、細かいなァ。勝ってるかなぁ、よくわかんねえや」

 またも僅差で勝てば、必然――

「もうひと勝負だァ!」

「……じゃあ、なァに、賭けるんで?」

 三回、毟れる。

 虎千代は賭場を仕切る者たちに視線を向けた。まさか、この坊主の肩を持ったりはしないよな、と。公平に、清く正しく、賭けは履行されるよな、と。

 念を押すかのような視線を向けて――

「黒は差し上げます。その代わりに――」

 初めから虎千代は安く勝とうなどと思っていない。やるからには効率よく、今後の旅を豊かとするためにも、荒稼ぎしてやろうと考えていた。

 場数を潜った者たちならば察する。虎千代が念押しした視線で、仮面の奥より覗くそれで、この若造が恐ろしいほど駆け引きに秀でていることが。

 ここまでの全てが掌の上であったと言うことが。

「……わかった。やろうではないかァ!」

「毎度あり」

 三回目、大きく張った大一番。そこで虎千代はまたも小さく勝った。震える僧侶に対し、耳元でささやく。

「……っ⁉」

「泣きの一回、どうですか? お坊様」

 ここからが長尾虎千代の策、勝負事とはただ勝てば良いわけではない。大事なのは勝ち方であり、自分の身をどこに置くか、でもある。

 この世界、独力では絶対に勝ち切れないように出来ているのだ。

 最後の四戦目、虎千代はまたも僅差で、敗れ去った。


     ○


 その日の夕方、虎千代は臨済寺に戻り、薬石(夕食)を頂いた後、適当にくつろいでいた。覚明は臨済寺住職九英承菊と共に公家連中と今川館にて会食をしているらしい。おそらく今日はあちらで寝泊まりするのだろう。

 相当、良い仲のようである。

「ま、俺にとっても都合が良いな」

 虎千代は今日、一文も損しなかった。同時に一文たりとも稼いでいない。最後の一戦で負けて、勝ち分をすべて失ったのだ。

 クソ重たい巾着袋の中身は全て、戻ってくる前に捨てた。手持ちは最初に賭けた百文、一結のみである。あとは石くれを用いたハッタリ。

 小細工のおかげで警戒を薄め、あの僧侶を嵌めることに成功した。

 ここまで全て、狙い通りである。

「さてと、果報は寝て待て、だな」

 虎千代はすやすやと眠る。

 それから三日ほど、忙しそうにする覚明を尻目に、駿府を散歩したりのんびりと過ごしていた。活動的な虎千代にしては珍しい、と覚明が驚いたほどである。それでも今はやることがないため、のんびりと寝て待つ。

 そして三日後の昼頃、街中を歩む虎千代の手に一通の手紙が渡された。

 それに目を通し、虎千代は獰猛な笑みを浮かべる。


     ○


 この時代、現代と異なり灯りは手間がかかるものであった。薪に火をくべたり、菜種などから採取した油を用いたり、いくつか方法はあれど、基本的にこの時代の夜は暗く、月明かりや星明りを頼りにするものであった。

 それはそれなりに栄えた春日山、板鼻や鎌倉、小田原ですら変わらない。夜は暗い、そんな当たり前が今よりもずっと強固な『当たり前』であった時代。

 東の都駿府は、夜にこそ真価を見せる。

 煌々と夜闇を打ち消すかのように、天へ抗うかのように、輝ける街並み。そこを歩む虎千代は改めて畏敬の念を抱いていた。

 間違いなくここは今まで見てきた中で最高の街である。

 駿府は夜すらも超越したのだ、と街全体が言っていた。

 街中に流れる川、明かりに照らされた水面は地上に生み出された星空であり、夜の駿府は街中を星空が流れているのだ。

 その上に遊覧し、舟遊びに興じる者たち。とてもこの世の光景には見えない。

「最高の夜だ。士気も上がる」

 そして虎千代は、

「……勝ってもらわねば困るぞ」

「安心しろ。そのためにわざわざ、一芝居打ったんだ」

 先ほど賭け碁に興じていた坊主たちと合流し、一隻の船の前に立つ。舟遊びのものよりも一回り大きく、立派な船である。川の中でも喫水の浅い部分では浮かぶことも出来ず、かなり不便もあるのだろうが、そんなものは語る意味もない。

 雅であり、豊かさを示すことが出来れば、それで良い。

「道詮御院、ようこそいらっしゃいました」

 ちなみに御院とは一向宗の僧への敬称、その一つである。

「ご無沙汰しておりますな」

 道詮と呼ばれた僧侶と気さくに話す男、どうやら一癖も二癖もありそうな人物である。ただ一人、何の後ろ盾も持たぬ元服前の小僧が噛みついても、優しげな笑みを浮かべありとあらゆる手で噛み殺してくるだろう。

 こういう場でモノを言うのは、

「…………」

「…………」

 暴力、である。船着き場に並ぶのは荒事専門の男たち。片方は下級武士の副業が主な構成員であろうか。もう片方は道詮の、ひいては虎千代の暴力、僧兵、この時代では悪兵と呼ばれる屈強な僧侶が並んでいた。

 この状況を得るために、わざわざ虎千代は一芝居打ったのだ。

「では、条件は以前お話させて頂いた通りに」

「承知しておりますとも」

 これもまた賭け碁、である。ただし、ああいう大衆の目が届くところでやるには少々きな臭さが漂っていたが。並び立つ暴力、それを背景に行われる囲碁。

「こちらが儂の代打ち、宇佐美新兵衛です」

「ほほう。代打ちですか。あれほど碁が達者な道詮御院を差し置いて選ばれたのですから、相当な上手なのでしょうな。我々も気を付けねば」

 狐の面をした男。普通ならば触れてくるところだが、互いに脛に傷を持つ者同士、と相手は判断したのだろう。問いを投げかけて来ることはなかった。

 結局のところ大事なのは――

「いい勝負にしましょう。結果など二の次、そうでしょう?」

 とてもそんな雰囲気ではない。特に道詮はよほどのものを賭けているのか、常に額に脂汗を浮かべていた。大きな何かが動くのだろう。

 まあ、虎千代扮する宇佐美新兵衛(偽名)にとって、そんなことはどうでも良いことで、勝てば三日前の勝ち分など吹けば飛ぶほどの銭が手に入る。

 ただそれだけのこと。

「勝負が終わった後も、そう言って頂けると嬉しいですね」

 虎千代の言葉に眼前の男が一瞬、真顔になる。張り付いていた笑みの下にはなかなか面白い面構えが潜んでいた。

「……では、ご乗船ください。奥に、私共の代打ちが待っております」

「それでは参りましょうか、御院」

「ああ、頼みますよ、宇佐美殿」

 虎千代たちは虎口に立つ。虎千代と道詮、彼らが伴うのは悪兵から厳選したつわもの二人。船の中には取り決め通り、敵も同数の護衛を揃えているはず。

 全ては公平な勝負とするために。

「……小さいな、小僧」

「ぶは、好きなだけ言っとけ。明日には安部川に浮かんでるんだからよォ」

「我を知らぬか」

「手前も俺を知らねえだろうが」

「ふん、井の中の蛙、自身の大言を悔いよ」

「お空の蒼さと、高さを教えてやるよ」

 早速空気が張り詰める。道詮から聞いた情報によれば、この男は相当な上手であるらしい。駿府でも指折りの豪商、公家や武家ともつながりが深い彼らが誇る最強の代打ち、碁で生計を立てる、生粋の碁打ちであった。

 その迫力、盤越しだと言うのに凄まじい烈気である。

 道詮はこの勝負、軽率であったか、と勝負が始まる前に悔いていた。あの時は流れで勝負の場を設ける約束をしてしまったが、彼の実力は未知数。自分相手に勝敗を僅差に操れる程度には強いのだろうが、眼前の男は己相手に白を持ち、中押しで圧勝した怪物である。どうしても勝ちたい勝負ゆえ、藁にもすがる思いであったのだが、その判断が正しかったのかどうか、正直自信がない。

 そもそも悪いのは今川氏と臨済宗の一派である。特に当代に成ってからは腹心が臨済宗と言うこともあり、駿府を染め上げる勢いであった。そうなると当然、他の宗派は割を食うことになる。どうしたって、以前のような力は振るえない。

 それを挽回しようと空回った結果、こんな大勝負をする羽目になった。

 これで負けたら全てが終わりである。

 自分の輝かしい経歴が、綺麗所を侍らせて囲っていた尼僧たちが、駿河国各地から集う布施が、酒池肉林が、失われてしまう。

 それだけは、それだけは――

 道詮は怖くなって目を瞑る。こんな大勝負だというのに、ふざけた代打ち同士凄まじい速度で打ち合いに興じている。一体それが誰の銭で、誰が身を切ってこの場を整えたのかと思っている、などと悪口雑言が心の中で響き渡る。

 そしてしばらくして、音が遅くなり、止む。

 静寂が、支配する。誰も何も言わずに、石の音すらしなくなった。

 道詮は恐々、目を開けると――

「……そんな、馬鹿、な」

 あれほど烈気に溢れていた男は、顔をぐしゃぐしゃに歪め、血の気が引いているのか青白い色合いとなっていた。後ろに佇む男たちは皆、愕然としている。

 この場で平静なのは、ただ一人。

「頭が高ェ」

 睥睨するは、狐の面をした魔物のみ。

 道詮は盤面を見て、そのあまりの荒れように驚愕する。地を荒らす能力が、攻める腕力が、常人のそれではない。如何に狭い場所でも喰らいつき、徹底的に引き裂き、千切り、喰らう、怪物にのみ許された轍である。

 道詮は知らず、怪物を引き入れていたのだ。

「まだやるかい?」

「……ま、参り、ましたぁ」

 いや、そうではなく――

「だから言っただろ、御院。俺が、勝つってよォ」

「は、はいぃ」

 己もまた、とうの昔に喰われていたのだと、今更気付いた。

 龍、流るる夜空を踏みしめ、駿府にて躍動する。

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