あとがき
こちらまで読んでくださりありがとうございます。
本作はゼムナ戦記シリーズでも異色の内容になっています。今回は戦争じゃないというのもありますが、それだけではありません。
なにせ片方の主人公が世紀のテロリストという人物。コンプライアンス的にマズいかと思って飛ばそうかと考えもしたのですが、この章を飛ばすと次につながらないので困りものです。
書きたかった理由もあります。実はディノ、僕の処女作『魔闘拳士』のカイ・ルドウの雛形でもあるのです。
彼が武を知らず信念も抱かず復讐鬼となり果てたらの姿がディノです。カイは彼をアレンジして構想に至ったキャラクターなのでした。
なので本作の構想も結構前のこと。肉付けは今の僕の力量に依存していますが、メインストーリーは変わっていません。
破天荒なキャラ配置の物語、楽しんでいただけたなら幸いです。
本章も重要な謎を残したままの完結になっていますが、『タンタル』という存在の暗躍までは描かれています。前章から続く流れは「星間銀河編」としましたが裏タイトルとして「タンタル編」と僕の中で銘打っている一連のストーリー群なのです。
タンタルがゼムナの遺志とどういう関係性でどう交わっていくのかもこれから徐々にひも解いていくことになります。
さて次の章は比較的穏当な話になります。設定がかなり弾けてますが。
タイトルは『ゼムナ戦記 英雄の条件』。今度の主人公はちょっと熱血?かもしれません。
翌三月十二日からのスタート。宜しければお付き合いください。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
八波草三郎
ゼムナ戦記 狂戦士の心 八波草三郎 @digimal
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