第9話

服部文左衛門。それは海辺の町に住む猫たちの長老で、板橋の言葉を借りると「なんでもご存知」で「不思議な力がある」「偉いひと(猫)」だそうだった。




 夏休みの退屈な夜を扇風機の風にあたりながら、あゆむは板橋と縁側に並んで背後のテレビから聞こえるナイタ―中継を聞くともなく聞いていた。




 クーラーが苦手だという板橋はなるべく冷気のこない方へと体を避けながら、いくらか興奮した口調で服部文左衛門、通称「おじじさま」のことを話してくれた。




「噂ではもう百年ぐらい生きてるらしいんだけどさ、それはもうかしこくて、なんでも知ってて、あの辺一帯からずうっと遠くまで縄張り中の猫を束ねてるんだから」


「百年はないわよ」


「いやー、分かんないよ。百年ぐらいいってるかも」


「いや、ないない」


「だって仙人みたいなんだから。未来のこととか分かるんだよ」


「というと、例えば?」


「魚がどれぐらい獲れるとかー」


「……」


「生まれてくる子供の性別とかー」


「そういうのって、経験とか勘って言わない?」




 あゆむは傍らに置いた麦茶を一口飲んで笑った。しかし板橋は真面目な顔でもう一つ付け加えた。




「誰がいつ死ぬかも分かるんだから!」


「え」


「他にも色々……」


「ちょっと」




 あゆむはいきなり板橋を捕まえた。


 板橋は思いがけないあゆむの動きと、腕にこめられた力に軽い恐怖を覚えた。それは肉食動物の捕食の力のようで、無論あゆむにそんなつもりはなかったのだけれど板橋には自分が「小さき生き物」であることを知らせるものだった。




 しかしそれはほんのわずかな瞬間で、すうっと冷えた心もすぐにあゆむの目の中にある真剣な、ともすれば今にも泣き出しそうな色を見てとると、


「なに? どうした?」


 とそうっと尋ねた。




「それは猫のこと? 人間のことも分かるの?」


「なんでも、だよ。生き物のことはみんな分かるらしいよ」


「本当に?」


「ふん」


「見れば分かるのね?」


「そうらしいよ」


「いつ、どこに行ったら会えるの?」




 死期が分かる。見れば分かる。あゆむはその言葉に希望と絶望を、血の味に似た金臭さを舌の裏に感じていた。




 あの猫はあゆむが死神に会ったと言った。影がある、と。あの猫は死神に会ったからといって死ぬわけではないと言ったが、仮に死神が自分の魂を迎えに来ていたとしても、即ち自分が死ぬのだとしてもあゆむは怖いとは思わなかった。それよりあゆむが知りたいのは、いつ死ぬのか……いや、厳密には「助かるのか、どうか」だった。そう、藤井。今も死の淵にいる藤井の生命の行方を知りたかった。




「聞きたいことがあるのよ」


「おじじさまに?」


「そう」


「……」




 板橋は体をよじってあゆむの手からすりぬけた。背後のテレビからは先程からヒットの連続で観衆の沸く声が中継されており、その熱狂が二人の間を流れては消えていく。




 母親が板橋と差し向かいになってぼそぼそ呟いている娘の姿に怪訝な視線を向けていることも、あゆむは気付かなかった。




「お願い。知ってるなら教えて」


「海の近くで会ったんだろ」


「うん」


「あの辺におうちがあるって聞いたことある」


「飼い猫なの?」


「名字、服部って言っただろ」


「それ飼い主の名前なの?」


「だって、鈴木板橋」


「……」




 服部文左衛門。会わなければ。なにがなんでも、会って聞かなければ。




「あゆむ? どうかしたの?」


 母親が声をかける。あゆむは答えない。


「板橋、おいで。猫草買ってきたよ」




 母親が板橋を呼ぶ。板橋はにゃあんと猫らしく一声鳴いて、母親の方へ小走りに駆け出した。




 母親が誰にともなく「ホームセンターの猫草はぼうぼうに伸びてるのばっかりだけど、花屋さんで買うとまだ新しいのよ」と話している。




 明日、会いに行こう。暗い庭を見つめながらあゆむはそう心に決めて立ち上がると、野球を見ている父親に並んだ。画面の中ではすでにヒーローインタビューがなされていた。




 補習をサボることはできなかった。無断で欠席すると即座に保護者に連絡がいく。それでも以前のあゆむなら平気でぶっちぎっていた。叱られることなどなんとも思いはしなかった。でも、今は違う。うっかりしたことをすればまた事故を疑われる。あゆむはそう考えて自嘲気味に笑った。いや、違うわ。事故じゃないかなんて心配よりも、自殺でもするんじゃないかと思われてる。




 配られた課題をこなしながら、あゆむは蝉の声を聞いていた。一週間の命と分かっていれば、なすべきこともある。けれど、たった一週間で何ができるんだろうか。




 十七年の人生を一週間で清算することができるんだろうか。また、一週間で思い残すことなくやりたいことを全部やるなんてことも、できるんだろうか。


 たぶん無理だ。だいたい諦めることができない。九〇歳や百歳にでもなっていれば違うのだろうけれど、一体誰に残る何十年分もの命を諦めることができるんだろうか。




 死は何もかもを捨て去ることだ。ここではないどこかへ追い立てられるように旅立つこと。惜別の思いは果てしない。奪われるのではない。死にゆく者は自分の人生の今までもこれからも捨てて自らをゼロにする。




 もしも自分に未来を予知する力があったなら。予知した上で避けられない運命であると分かっていたなら。あの事故までの一週間をどう過ごしただろう。きっと何をどれだけ満たしても、失うと分かっていればすべては虚しいことだったに違いない。藤井を失うと分かっていたら心のすべてを彼に傾けたりはしなかった。そう思うのと同時に、知らないからこそ好きでいられたし、今も好きなのだと思える。


 あゆむは課題のプリントをめちゃめちゃに破り捨てたい衝動が湧き上がるのを感じた。




 こうしている間も藤井の持ち時間はカウントされているかもしれない。それなのに自分は無為に過ごしている。この痛烈な虚無感ときたら。




 教室を見渡すと、気だるい空気の中誰もがうなだれてペンを走らせている。みんな各自の受けるべきペナルティを甘んじて受け入れ、滑稽なほどの真面目さでこの時間を過ごしている。




 もはや自分の顔の傷も絶望と同じく親しいものになりつつある。猫と言葉が通じていることも、すでに血や肉になるかのように自分の一部となっている。あのインチキ心療内科医は様子を見ようとかなんとか言ったけれど、そんなこと言ってる間にも狂った頭で猫と心を通わせている。




 深く息を吸い込む。吐きだす。そしてまた吸い込む。狂っていても、人生に絶望していても、今は残された時間がどれだけあってなにができるのか知りたい。例え自己満足であっても何もせずに無益に過ごすよりはいい。そう思う一方であゆむは自分になにができるのかは考えもつかなかった。




 課題をやり終えて補習から解放されると、あゆむは海辺の町へ向かうバスに乗った。真昼のバスは閑散としていて、ガラス窓の向こうはアスファルトから陽炎がたつほどだというのに車内は冷房が効いて寒いぐらいだった。




 海沿いの国道を通ると人で溢れ返った海水浴場が見える。ヒットチャートとFM。裸のくせに色彩豊かで、どうしようもなく馬鹿馬鹿しい能天気な空気が満ちている。世界中のどこよりも明るい場所だ。手を伸ばせば届くほどの距離なのに今のあゆむには世界の果てのように遠い。




 きっと友達はみんなあそこでかき氷とやきそばと、ビーチボールと見知らぬ男の子を楽しんでいるに違いない。彼女たちの中にはもうあゆむという存在はいないだろう。生き残ってしまったことで罪を背負うような重い存在など彼女達には所詮迷惑なだけの代物なのだ。




 あゆむはそれも構わないと思った。誰からも省みられない存在なら、息をするのも苦しいような日々だってひっそりと耐えていける気がする。密やかに生きることを許されるならどれだけ心穏やかに暮らせるだろう。




 藤井と幾度も来た海辺の町でバスを降りると、あゆむは迷宮のように入り組んだ路地を歩き始めた。




 板塀や石垣を横目に玄関の表札を一軒ずつ確かめていく。荷物でごたごたしたガレージや門の向こうで老人が小さな椅子に腰かけて網を修理する姿も見られる。藤井の家もこんな家々のうちの一つだった。磯の匂いがぷんぷんしていて、庭には洗濯物と一緒に魚が干してあるような家。一度、お土産にと干物を貰ったことがある。あの時藤井はカルシウムが他の子よりも足りているから歯も骨も丈夫だと言っていた。虫歯にもなったことがないし、骨を折ったこともない、と。いくらカルシウムが足りていてもあの事故で無傷というわけにはいかなかったらしいけれど。




 古い漁師町はひなびた雰囲気で、午後の凪のせいもあってか異様なほど静かだった。




 あゆむは服部という家を探すと共に、板橋が言うところの「なんでもご存知」の「おじじさま」と呼ばれる猫を探していた。




 道の先に幻のように一瞬姿を現して、じっとこちらを見つめてはぱっと走り去る猫たちにも、あゆむは駆け出していちいち「待って」と声をかけた。しかし、あゆむが近づこうとすると猫はことごとく逃げ去ってしまう。あゆむの姿を認めると一瞬は立ち止まり確認するかのように顔をじいっと見つめ、それから素早く駆け出す。なんて忌々しい猫たちなのだ。あゆむは舌打ちをした。言いたいことがあるなら、言えばいいのに。




 それにしても猫が多い町だな……、そう思った時だった。煤けた板塀の先に他の家のどこよりも一際古い家があり、黒ずんだ表札に「服部」と記されているのをあゆむは発見した。




 その家は石の門柱の脇に自転車を停め、玄関は時代がかった格子戸で、ひょいと覗けば板塀沿いに家をぐるりとまわって庭へ抜けられるようになっていた。


 格子戸の内は暗く、しんとしていて人の気配がなかった。あゆむは小声で格子戸の隙間や庭先へむかって「文左衛門」と呼びかけてみた。




「おーい……、すみませーん……」




 自分が滑稽で不審者まがいであるのは分かっていたので、あゆむは時々後ろを振り返り人が来ないかを確認した。




「文左衛門、いないのー……?」




 声をひそめると体も小さくなるのはなぜだろう。あゆむは膝と腰を曲げて、家に向かって猫の名を呼び続けた。そしてそろそろと板塀と家の間を侵入し、庭へと入って行った。




 本来猫は夜行性だ。板橋も昼間は寝てばかりいてまるで動かない。食べるも遊ぶもほとんどの活動は夜になってからで、外出だって基本的には夜だ。だからあゆむは文左衛門が家にいると信じていた。




 然して不法侵入を果たしたあゆむは庭に面した縁側に目当ての猫が寝ているのを発見した。




表向きの玄関の古さと同様に日に焼けた縁側は白っ茶けていて、今時珍しくアルミサッシではなく木製の建具が嵌まっていた。




 家の中に人がいる様子はなかったけれど、ガラス戸は開け放されていて縁側に面した二つの部屋は奥まで見通すことができた。




 一つは畳に卓袱台、茶箪笥、小さなテレビ。もう一つは板敷きの部屋で物置の如くごたごたして書棚から本が溢れ床に積み上がっていた。




 それにしても。あゆむは思った。この日盛りにあんなにもかんかんと日の照る縁側に寝ていて暑くないんだろうか。あゆむは朝顔の鉢を並べた庭を猫へと突き進んで行った。




「文左衛門」




 犬に熱中症は聞くけれど、猫はどうなんだろう。




「文左衛門?」


 もう一度、呼んでみる。




 すると文左衛門はゆっくりと眼を開けて首をもたげた。


「おや……」


 文左衛門は目覚めたばかりの顔つきで、意外そうに、しかし、そう驚きもせずに、


「あゆむさんか。どうかしたんかいの」


 と、あくびをしながら言った。




「文左衛門、そこ、暑くないの?」


「……ふん……」




 靴脱ぎ石の上には庭下駄が揃えてある。あゆむは下駄の黒ずみに目を落としながら、


「おうちの人、お留守?」


 と尋ねた。




 文左衛門は起き上がり、質問には答えずに、


「よくここが分かったのう……。あゆむさん、なかなかの探偵じゃな……」


「うちにも猫がいるのよ」


「ふむ」


「板橋っていうんだけど、知らない?」


「ああ……東京から来たとかいう……」


「そう」


 文左衛門は欠伸をひとつして、ふむと息をついた。


「聞きたいことが、あるの」


 あゆむは我知らず手のひらに汗を握っていた。


「文左衛門はなんでも分かるって板橋から聞いたの」


「なんでもなんてことはないがの」


「誰がいつ死ぬかも分かるって」


「……」


「この前、死神がどうとか言ってたでしょ」


「あゆむさん、まあ、落ち着いて座ったらどうかね」




 よほど切迫していたのだろう、いつの間にかあゆむは文左衛門に詰め寄るように前のめりになっていた。




 文左衛門はちらと視線で自分の隣りを示した。あゆむは喘ぐように深呼吸をし、陽に焼けた縁側に腰を下ろした。




「余計なことを言うてしもうたかのう……」


「……」


「気にしとったんなら悪かった」


「……」


「この前も言うたじゃろ。死神に会ったからといって死ぬわけじゃないんじゃよ。あんたは死にはせんよ」


「私のことじゃないのよ」


「む?」


「……私の……好きな人……」




 言葉にするとそれだけで胸が苦しく、涙が嗚咽を伴ってこぼれそうになる。怖いと思うのは知りたくないからではない。むしろ知りたいから怖いのだ。




「私、ちょっと前に事故にあったの。この顔の傷。これ、その時できたのよ。死ぬかと思った」


「でも死ななかった、じゃろ」


「私が死ななかったのは奇跡なんだって言われたわ」


「寿命じゃなかったんじゃな」


「寿命?」


「あんたら、年取って死ぬのが寿命と思ってるじゃろ? それは違うんじゃよ。子供の時に死ぬのも、百歳になって死ぬのもおんなじ寿命なんじゃ。みんな、いつ死ぬか決まっとる。それが寿命というんじゃ」


「それ、分かるの?」


「儂には分からんよ」


「でも、誰がいつ死ぬか分かるんでしょ?」


「あゆむさん、なにを聞いたんか知らんが、儂にはそんなことは分からんよ。儂はただの、年取った猫っちゅうだけじゃから」


「……事故った時、彼氏も一緒だったの」


「……」


「まだ意識ない」


「……」


「まだ生きてる」


「……」


「……まだ死んでない」




 呟きは涙まじりに震えて、地面に吸い込まれるようにか細く消えた。




 今度は文左衛門が深呼吸のようにため息をつく番だった。




「寿命が分かるのは、死神だけじゃよ」


「文左衛門、死神が見えるの? 話せるの? だから分かるんでしょ? 誰が、いつ死ぬか、分かるんでしょ?」


「……知ってどうするんじゃ」


「お願い」


「その人が死ぬかどうかを知って、あんたはどうするつもりなんじゃ」


「ねえ、寿命って絶対なの? 変わることないの?」


「……」




 凪の時刻が過ぎたのかすうっと風が庭を渡り、軒先の風鈴をちりんと鳴らした。


 文左衛門はあゆむをじっと見つめた。あゆむもまた文左衛門を真剣に見つめていた。あゆむは全身全霊で、ほとんど祈るような気持ちで文左衛門の言葉を待っていた。




 しかし、文左衛門の片耳がぴくっと動いたかと思うと、


「いかん」


「え」


「人が来る」


「えっ」


「あゆむさん、ここにおってはいかん。不法侵入じゃ」


「えええっ」


「早く、早く出るんじゃっ」


 あゆむは慌てて立ち上がった。耳を澄ますと、確かに塀の向こうに話し声が聞こえてくる。


「ど、どうしよ……」


「いかんいかん、そっちから出て行ったら人目につく」




 玄関に通じる通路へ駆け出そうとするのを文左衛門は急いで制して庭先へぱっと飛び降りた。


「こっちじゃ」


 文左衛門はそう言うと先に立って玄関とは反対に家と塀の間へ走った。




「そんなとスリルに笑いだしたい衝動に駆られた。もう狂っているなんて不安もどうでもよかった。誰がなんと言おうと今こんなにも「通じている」のだから、自分にはそれが事実なのだからもう仕方ないじゃないか。




 制服の汚れをはたきながらあゆむは言った。


「ねえ」


「ふん」


「お願い。どうしても私はそれを知らなくちゃいけないの」


「なんの為に」


「今のままでは生きていけない」


「……」




 文左衛門は黙っていた。黒い毛皮に金色の目が思案げに、そして、少し悲しそうに見える。




 あゆむはしゃがみこむと文左衛門へと手を伸ばした。文左衛門は黙ってされるがままになっていた。




 指先でそっと触れると文左衛門の毛皮はしんなりとして柔らかく、板橋のそれとも少し違っていて、毛皮の下の肉も板橋よりは痩せて頼りないようだった。そういえばこいつが百年生きているとか板橋は言っていたなと思いだす。




 喋ったりしなければ文左衛門はただの丸い目をした可愛い猫だ。手足の先が靴下を穿いたように白く、口元から胸のあたりも前掛けをしたように白い。その絶妙なコントラストが文左衛門の顔に表情を与えている。まるで人間のように。でもあゆむにはもう文左衛門は可愛いだけの猫には見えなかった。




それは今頃家で寝ているだろう板橋も同じで、自分にとって彼らだけが心を許せるような、または縋りたいような存在になりつつあった。




「また来るから」


「……」


「絶対来るから。教えてくれるまで毎日でも来るからね」




 時間がないかもしれないのだ。あゆむは最後に一言こう付け加えた。


「教えてくれないと、痛い目にあわせるわよ」


 文左衛門は驚いたような丸い目であゆむを見上げた。まさかあゆむも本心ではなかったけれど、そんな脅し文句も言わなければいけないような気がして「わかったわね」と念押しまでした。


「本気だからね」


 あゆむの言葉に文左衛門は鼻先で「ふん」と気のない返事をし、くるりと向きを変えて今来た板塀の破れ目をひょいと飛び越えて行ってしまった。


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