疑心暗鬼

人間は来る宇宙人の信頼に混乱していた。

2993年に宇宙人が到来し地球を支配してしまうという新世紀末論が出されてから

もうすでに6年が経過していた。


時が経つにつれ到来する宇宙人の情報が判明し、

人間は恐怖に支配されていた。


曰く、宇宙人は人間を食べるらしい

曰く、宇宙人は核兵器をもってしても倒すことができないらしい

曰く、宇宙人は人間に擬態するらしい、、、


世界宇宙人到来対策会議WAACCは最初こそ情報を統制できていたものの

インターネットの普及率が100%になってしまった現在、情報コントロールはもはや

手に負えない状況になってしまった。


主要都市では気がふれてしまった人たちがインフラを破壊し始め、治安は最悪。

各国では政治、経済システムが崩壊してしまっていた。

また、治安悪化に伴い犯罪やテロが増え、、、


ついに人々は殺し合いを始めてしまった。

やらなければやられてしまう

そんな疑心暗鬼にかられ、人間は目につく同類を殺していった。



そう、まだ宇宙人は到来してすらいないのに








あれ?

宇宙人が到来するなんて情報を流したのは誰なんだろう?

宇宙人の情報はどのように入手されていたのだろう?




そもそもなぜ宇宙人が到来するなんていう20世紀的なデマを人間は信じただろう?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る