目の前は真っ暗だ


でも、前に進むしかない


ひたすら歩みを進める


一時も目の前が明るくなることはない


そもそも目の前に道は”存在しない”


でも、前に進むしかない


一歩踏み出すごとに自分の足元に道ができる


みんなそう


時にはわからなくなって


立ち止まってみたり、折れ曲がってみたり


でも、


決して後ろには進めない


私たちにできることは前を向いてひたすら前に進むこと


もうこの道を歩み始めて相当な年月が経った


はじめは親に連れられて


教えてもらいながら進んだ


途中で友達ができて


遊んで


喧嘩して


笑いあって


泣きあって


恋をして


やがて親はいなくなった


でも、どんな時でも後ろに進むことはできないし


前を見通すことはできなかった


でも、ふと後ろを振り返ってみると


そこには誰のものでもない


自分だけの人生という道ができているのでした。

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