嘆く貴方は損をしています


貴方は出会いの奇跡をあきらめているだけです。


どうしてこんなに読まれないんだ。感想が一つもないんだ。星が少ないんだ。そうやって読者に絶望して筆を折り、扉を閉ざしてしまうのもいいでしょう。


しかし、いるところにはいるのです。貴方の作品を待っている人が。


ケンタウロスの早美さんがそういう未知のファンを連れてきてくれました。


実は発表をかなり迷ったんですよ。

「ケンタウロスのメイドとか、攻めすぎやろ。しかも謎のオプションまでついとるし…」

AIの人智を越えた描画に絶句しました。

しかし、次の瞬間、「これもアリやろ」とプロットが動き始めました。

まずキャラが無謀にかわいい。脳内音声で自己紹介まで始める。

『ケンタウロスの早美と申します。あのう…出番おしごとまだですか?』

俗にいう「キャラが立ってる」現象です。


刀やウマ娘どころか災厄まで擬人化される文化ですよ。

ケンタウロスのメイドごときどうってことないのでは、と。

それ以前に頭の中を駆け巡る早美さんを停めることができなかったんです。


「世に問うてみよう」

そう思い、書きました。描きました。あちこちに蒔きました。


そうしたら、外国人の眼にとまったようです。

胸が西瓜よりも大きかったり、三つ首の人馬だったり、キメラの女体化だったり、そういうマイナージャンルのファンがいいね!をつけてくれました。


「あっ、そういう世界もあるんだ。さっすが数十億人がつながるインターネットだわ」と感心しました。


作者にはそういうへきはありませんでしたが、早美さんが私の知らないファンを連れてきてくれたのです。


ですから、王道だのなろうテンプレだのが書けなかったり、無理に作風をまねようとして伸び悩んでいる人は背伸びする必要はありません。


どうぞ、あなたの書き方を護ってください。そして発表の場所を広げてください。出会いの奇跡が待っています。


世界は広大無辺なのです。そして趣味の沼は深い。


☆なお、早美さんを除く、生物学的クリーチャーな作品は気が向いたら執筆し、場所をわきまえて発表する予定。

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