〈人物紹介〉サブキャラクター

*他種族融和ゆうわ

 魔族ジェマに虐げられている五種族(人間族フェルヴァー翼族ザナリール妖精族セイエス鱗族シェルク獣人族ナーウェア)を助け出し、庇護するグループ。


【カーティス=オルタンシア】

 帝国の中でも筆頭と数えられる貴族で、吸血鬼の魔族ジェマ。ブルーアシードの長い髪に、ウルトラマリン色の目。

 日頃は文官として城に出入りしており、精霊使いエレメンタルマスターとして実力が高い。

 物腰が柔らかい人物だが、どうにも本質は掴みにくい。

 財力が高く、人脈が広い。情報を集めるのが得意。

 元翼族ザナリールで家族に飢えているため、養子を欲している。


【ジェラルド=ヴァイオレット】

 細身の美人系が多い魔族ジェマの中で、高身長で体格がいいワーム魔族ジェマ。黒檀色の短い髪に、瑠璃紺色の目。

 筆頭貴族の一人であり、帝国騎士団の団長として城に出入りしている。

 本性トゥルースワイバーン)になって戦うのが彼のスタンスのようである。

 暴走気質で力に任せて突っ込む傾向がある。そのせいで皇帝にまで「脳筋ドラゴン」と呼ばれてしまう始末。

 食べていなくても構わないと皇帝を黙認させるほど、実は高い実力の持ち主。

 息子が出奔中だが、あまり心配していないようだ。

 長らく中立を保ってきたが、アクイラ皇子のために融和ゆうわ派に下った。


【アクイラ=ランズベリー=ダリア】

 庶出の第二皇子。夢魔ナイトメア魔族ジェマ。短い赤色の髪に金茶色の目。

 シャウラとは腹違いの兄弟だが、仲は良好のようである。

 幼い頃、母親と共にヴァイオレット家に保護された。

 ジェラルドに育てられたも同然なので本人は否定しているが、考え方は彼の影響を受けており、やや脳筋である。



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魔族ジェマ優越派

 魔族ジェマの生来の能力、他種族を食って魔力を得るチカラを大事にするグループ。

 他種族を卑下し、搾取しようとする傾向がある。


【タルヴォス=ランズベリー=ダリア】

 シャウラとアクイラの父親で、イージス帝国の皇帝。

 夢魔ナイトメア魔族ジェマ。濃緑の長い髪に濃い紫色の目。

 両手で足りぬほど多くの他種族を手にかけており、魔族ジェマの中でも強い魔力を持っている。

 高位の魔術師ウィザードで宮廷魔術師に劣らぬほどの豊富な知識を持っており、古代文字をある程度扱うことができるようだ。

 土魔法が得意。

 愛用の武器は、魔法石が埋め込まれた銀製のウイップ


【セレスタイト=ウィル=マグノリア】

 筆頭貴族の一人であり、宮廷魔術師の長。海歌鳥セイレーン魔族ジェマ

 冒頭でミスティアを捕まえようとしたのはこの人。

 ロイヤルブルーの髪にコバルトブルーの目。銀縁の眼鏡をかけている。

 どうやら三章終盤では、本性トゥルース化したジェラルドにあっけなく踏み潰された模様。

 娘がいるようだが、ジェラルドの息子と共に出奔中である。


【ハイドレイジア卿】

 筆頭貴族の一人であり、近衛隊長。シャウラの口振りだと鳥獣王グリフォン魔族ジェマのようだ。

 裏方ではジェラルドとアクイラ、二人同時に相手をする羽目になった。見事に突破されてしまったようである。

 次男が反逆に加担し、出奔中。


【ローウェル=ローライド】

 囚われの翼族ザナリールの青年。藍色の長い髪に、コバルトブルーの目。翼は薄藍色。

 〝精霊に愛される魂〟を持つ者で精霊使いエレメンタルマスターとして高い素質を持っているが、実は不運体質である。

 手のひらを返して自ら妹を捕まえたが、どうやら呪い魔法にかかっているようだ。

 皇帝に対して悪感情は持っておらず、恐怖を感じてもいない。

 表現方法がストレートで、どんな相手でも言いたいことはためらいなく率直に伝えるマイペースな一面がある。

 物腰がやわらかい優男だが、お腹の中では違うことを考えている。カーティスと同じタイプ。



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【ティトゥス=ザレイア】

 監獄島にいるヴェルクの父。皇帝により国を奪われ、虐待され、監獄島に送られた。

 送られたばかりの頃、力尽きて倒れていたところに地元民の女性に拾われ、命を取り留めたようである。

 皇帝に負わされた傷のせいで身体が弱いものの、腕っ節が強い妻のおかげで安全は確保されている。現在は夫婦二人で幸せに暮らしているようだ。

 ただ、息子のヴェルクが自分のことを「親父様」と呼ぶのはどうにかならないか、ひそかに悩んでいる。

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