肩を組んで行こう
近況には少し書いたのだが、実は実家で母が倒れ入院してしまい、ちょっとボケかかっている父もいて、色々とてんてこまいな毎日を送る私。
その日も病院から電話で「お母様の入れ歯が合わなくてリハビリが…」と言われ、病院へ直接出向いてくれる歯医者に連絡。そして保険証をFAXするも、古い電話機で何かうまくいかなくて結局コンビニから送ることに…。
「まったく、なんで毎日こんなに大変なの!?(←作業的にはまったく大変ではない)」と悲劇のヒロイン(?)ぶりつつ、本当は「PUI PUI モルカーのおまけつきのぷっちょがあったら買おうっと」などと思いつつ、コンビニへと向かった。信号のない大通りをえいやっと走って横断し、たかが数メートルでハァハァ言いながら歩く。こんなとこでこんな走ってるの私だけだよ…と思ったら。
ふと、今渡ってきた向こう側の歩道で、走っている人物が見えた。
あ、制服の学生君か。そりゃ若いからね、走るんでしょうよ。
…そして。
学生君、立ち止まって後ろを振り向き、誰かを待っている様子。
ああ、連れがいたのねー!(BLウォッチング開始!)
道路をはさんで、私とすれ違う形で彼らは手前に歩いてくる。つまり、私はコンビニに向かいつつ、後ろを振り向かないと彼らの姿が見えない。
車が行き交う道路、その向こう側の歩道をチラチラと振り向く私。
そして次に振り向いた瞬間。
…って、もう!!
か、か、か、肩を!肩を組んでるじゃないっ!!
まったくちょっと目を離すとこれなんだから!!一瞬だって目が離せやしないっ!!!
元気に走っていたのをA君、後ろから追いついた連れの彼をB君とする。
二人が合流した後、次に私が振り向いた時にはA君が右腕をB君の肩にぐいっと回しており、「お前、おっせーんだよ!」とでも言わんばかりの後ろ姿であったのだ!!
そして、盛大に独り言を言いながら、他の歩行者がいないことを確かめつつ、また振り向く私。
すると。
一生懸命、A君の手を自分の肩から外そうとしているB君!
離さないA君!
なるほど、「お、おいやめろよっ(内心は満更でもないはず)」なB君と、「何だよいいだろー!」と強引なA君、という構図ね!!
前方不注意&独り言の不審者と化した私、仕方なく再び前を見て、そして次に振り向いた時には二人の姿はもうよく見えなくなっていた。
その後、残念ながらコンビニにぷっちょはなく、FAXだけ終えて帰ることに。
しかしまあ、「あとみくも歩けばBLに当たる」とでも言おうか、コンビニへの五分、十分でA君B君に出会えてホクホク。うちのFAXが壊れていてよかった!
色々と大変なことはあるけれども、BLウォッチングというご褒美があれば何でも頑張れてしまう私でした(*´з`)
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