席を代わって

エッセイの更新は久しぶりです。それだけ出不精になっていたということ…。GWで人が多かったり雨が続いたりでつい引きこもりがちでした(;^ω^)


さて、そんな中で久しぶりに都心まで出かけることに。




昼前だったけど、そこそこ混んでいる電車。

私はもちろん素早く席をゲットして、座ってのんびりスマホ。

最近体調が悪かったり疲れやすかったりで、いやいや立ってるとかあり得ない。座んなきゃ無理だよ。

しかしそうは言っても、一応はまだ若者の部類(のつもり)。もしもお年寄りや妊婦さんが目の前に来たら譲らないと。


そしてだんだん人が増えてきた中、私の隣の女性が「あの、席代わりましょうか?」と声をかけるのが聞こえた。

どうやら私の隣の女性は、そのまた隣の男性に声をかけた様子。

うん?…でも、「席を代わる」って何だろう。隣の女性は端っこの席でもないし、その男性と席を交換したからって、特に何も変わらない。

何だろう、手すりが近いとか?

でもその男性は杖をついていたりとかでもなく、いたって健康そうな若い男性。


そしてその男性は、女性の声かけに対して、「あ…えっと、…い、いいです」と、歯切れ悪い感じで辞退した。


…なんだったんだろ?


そうして、ターミナル駅が近づき、隣の女性が席を立った。


…そこで、ようやく私は、気がついたのである。



向かい側の座席に座る若い男性が、その女性の隣の男性と、無言で、はにかんだ笑顔で、目を合わせている。


ああ、なんだ、そういうことか!


つまり、向かい側の男性をAくん、私の隣の隣の男性をBくんとすると…


客 客 客 A 客…


客 私 女性 B 客…


こういう並びで座っていて、私の隣の女性はBくんに、「(Aくんと自分が)席を代わりましょうか?」と申し出ていたのだ。

離れ離れに座ることになったAくんとBくんが横並びになれるように。


ああ、何と気の利く女性なのだ、隣の人よ!!!

もしかして同志かもしれない!!ご活動、ナイスです!!!



というわけで、女性が降りることになったので、向かいのAくんはBくんにニヤニヤと笑いかけ、<お、席、結局空いたな。じゃあオレそっちいくわ>という無言のメッセージを送った(たぶんそう)。


それを受け取ったBくんも<他の人が座らないうちに、早く来いよ>というメッセージを送る(のはず)。


そうして晴れてAくんが私の隣に来て、横並びになった二人はご満悦の様子(♡)。


二人とも真っ白いYシャツに、Aくんだけ赤っぽいネクタイ。でも、ズボンも二人とも似たようなこげ茶色?で、同じ制服なのかな?

でも、見た目は体格のいい若手社員くらいに見えたけど…運動部でガタイがいいと高校生でもこれくらいに見えるのかもしれない。


そのあとすぐ私も降りてしまったのでAくんBくんの会話までは聞こえなかった…残念!

でも、降りたあとに正面から見てみると、二人は肩をぴったりくっつけちゃって(うん、たぶんガタイがよくて、肩幅的な問題でくっついちゃうのかも)楽しそうに話してました。

スポーツマンぽい、はにかんだ爽やかさとキュートさがあって、でもちょっぴり人見知りっぽい感じがまたいいね!!!



…いや、内容としてはたったこれだけなんですけどね!

久しぶりだったので、せっかくだからと更新してしまいました!

それではまた見かけ次第リポートして参ります!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る