高校生はバスに乗って
前回は大晦日のエピソードをお届けしたけれど、年が明けました。
もう半月経っちゃったけど、あらためて、明けましておめでとうございまーす!
さてさて、近況ノートには少し書いたのだが、去年の年末から実家に帰省…もとい、出戻りしている私(;^ω^)
東京のど真ん中を離れ、近郊のY市。
うちの最寄り駅はとても栄えていて、ちょっとしたショッピングモールみたいになっている。私が学生だった頃は駅がこうなるなんて全く思いもよらなかったけど。
…しかし、問題がひとつ。
スタバにタリーズ、ユニクロに無印、お洒落そうなお店なんか100コくらいあるんだけど、東京と違うのは客層。
14時~15時ごろの駅前、歩いているのはほとんどが女性(マダム)であって、男性は全然いない…つまり、BLウォッチングの見込みがない。
私は薬局での買い物を終え、カフェでひと息つこうとあちこち探してたんだけど、どこも満員。くっそー、お店はいっぱいあるくせに意外と入るところがない!
しかし、歩き回ったから疲れて余計にひと休みしたくなって、粘ってお店を探してたんだけど…。
そんな私の目の前に、あっ、若い男が二人!(二人の距離も近い!)
絶対にカフェに入ってひと休みするんだ(そして今年の目標などを考えるんだ)という固い決意はどこかへサラサラと流れていき、ふらりと彼らについていく私。
いやいや、決して怪しいストーカーではなくて、私もこっち方面なんです!!
…そしてあっさりと帰宅の途に就く私(笑)
駅から、バスのロータリーへと向かう階段。
前を軽やかに下りていく二人。
仮に、左のリュックをA君、右のショルダーバッグをB君とする。
ん、カジュアルなサラリーマンかと思ったけど…高校生かな。
少し先を行くA君の後を、B君が一段飛ばしで颯爽と追いつく。肩が触れない程度の近さで静かに談笑しながら、さっと右へ曲がった。
やった、そっちは私が乗るバス停の方角!
えっ、えっ、私が乗るバスがちょうど来ていて、それに彼らが乗り込んだ!こりゃあラッキー!
バスはそこそこ混んでいて、奥の二人掛けがふたつだけ空いていた。
そのうちのひとつにA君B君がさっと座り、私は通路を挟んだ向かい側の席を一人で占有。なるべく彼らに近い側に陣取り、聞き耳を立てる。
…。
…あー、なんも喋ってないわ。
だって、さっさと二人でスマホゲーム始めちゃってるんだもん。
(妄想開始)
同じゲームをやってるのかなあ。
どこまで乗っていくのかなあ。
どちらかが先に降りちゃうのかなあ(降りる時どんな挨拶をするのかなあ)。
バス下校中のラブラブゲームタイムは何分くらいなのかなあ。
(妄想プロファイリング開始)
バス乗車から着席、そしてゲーム開始までがものすごくスピーディかつスムーズだったけど、つまりそれっていつもこうして二人で帰ってるってことよね。
でも駅の近くに地元の高校はたぶんないから、つまり電車通学。
…ん?しかし、私だって電車通学だったけど、みんな東京近郊のバラバラのとこから通ってるので、同じ駅の同級生なんて一人か二人。バスまで一緒の子なんていない。
ということは、地元の高校で駅まで歩いてきて寄り道をして、それでバスで帰るところなのかな?
ふむふむ、時間的に、駅で軽く寄り道して一緒に帰るところかな。しかし、高校生の男の子が寄り道して楽しい店なんかろくにない気がするけど、…そこはほら、一緒にいるだけで楽しいわけだしさ。全てが青春の一コマなんだよ!!
…などと言っている間に私の降りる停留所。
いつもはバスの車窓からひたすら対向車線のクルマウォッチングをするんだけど(住宅街のクルマはタクシーだらけの都会のラインナップとは全然違って楽しい!)、今日はクルマなんか一秒たりとも目に入らなかったよ!(クルマ<越えられない壁<BL)
そして彼らの横を通って降りる時ふと、自分も四半世紀前はこのバスに制服で乗ってたんだよなあと思い出した。
今は状況も変わり、ずいぶん遠いところに来てしまったけれど…BLウォッチングという趣味だけは当時から変わっていない。
というわけで、ささやかではありますが今年初BLウォッチングとなりました。
2022年も見かけ次第リポートして参ります(`・ω・´)ゞ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます