ひとやすみ ―人物紹介―
いまさらながら 登場人物紹介
そして【紫桃のホラー小説SS】
■主人公「俺」
紫桃 千秋(しとう ちあき)(男性)
• 関東圏で生活している
• ホラー小説の執筆を趣味とする素人作家
東京で働いていたがヘマをして干され、退職して無職となる。
しばらく引きこもっていたが再就職をめざして職業訓練を受講することにした。職訓でコオロギと知り合う。
職訓終了後は資格取得のためしばらく東京にいたが、地元へもどり無事に就職。会社員となった現在もコオロギとの付き合いは続いている。
■コオロギ
神路祇 鈴(こうろぎ れい)(女性)
• 紫桃が書いてるホラー小説の
• 地方出身。現在は東京在住
東京に来てすぐに職業訓練を受講し、紫桃と知り合う。
本人は認めていないが霊感があり、
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【紫桃のホラー小説SS】
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『霊感のない俺は今日も悩む』
作:紫桃
俺の友人に霊感があるやつがいる。
そいつの霊感はちょっと変わっていて、世間では幽霊が視えるという霊感をもつ人が多いなか、霊体などを視ることよりも、触れられたり音を聴いたりする経験が多い。
正体不明なモノに触れられた体験を挙げると、電車の中で読書をしていたら腕を引っぱられたり、歩いているときに上からナニカが落ちてきた衝撃を受けたり。
周りに何もないのに鈴が鳴るような金属音を聴いたこともあれば、急に
こんな奇妙な体験が多いからなのか、友人にはちょっと変わった癖というか、習性のようなものがあることに気づいた。
一つは「離れた位置にいるときに後ろから声をかけるとすぐには反応しない」こと、もう一つは「人が転ぶなどのアクシデントが目の前で起こったときのリアクションが少し遅い」ことだ。
はじめは気にならなかったけど、付き合いが長くなると、どうも意図的なところがあるように思える。
そこで友人に「どうして反応が少し遅れるんだ?」と質問したことがある。すると友人は予想してなかった答えを返してきた。
一つ目に対する回答は、
「だって声をまねして話しかけてくるやつがいるんだ。うかつにふり向けないよ」
二つ目は、
「目の前にいるヒトが生きているのか幽霊なのか区別できないときがあるんだ。
幽霊だったらほかの人に見えていないことになる。それなのに自分がリアクション取ると変な人になっちゃうじゃん」
霊感のない俺にはまったく予想できなかった答えだ。
これは霊感がある人には「あるある」なことなのだろうか?
それとも友人だけなんだろうか?
俺の友人は霊感があること以外にもユニークなところがあるから、霊感がある人のあるあるネタなのか、個人の習性なのか、判断に困ってしまう。
あと一人、霊感のある人がいてくれたら検証できるのに……と思うのはぜいたくだよなあ。
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紫桃が執筆している
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