第5話 神様の事情聴きました。
「って腹減ったな」
時刻は11時半を回った。
「お腹よりも私の話を(グー!)・・・・」
「・・・・・飯作っていい?」
「はい・・・・・」
カッターーーー!恥ず!カッコつけただけ恥ず!てかこいつパン9個食ってなかった?胃袋ギャル曽根じゃん。暴食つかさどってない?7つの大罪やん。
さあー豚の帽子亭の開店だよー
さて冷蔵庫みるかー
冷蔵庫にはひと通りの調味料ある程度の食材が保存されている。鶏肉が目がつき、唐揚げにメニューが決まった。
「唐揚げでいいか?」
「あっ唐揚げですか。最高です!」
良かった供物としてお気に召したようだ。
てかこいつ食べすぎじゃね?
米を炊き、副菜のキャベツを切り、唐揚げに下味をつけ、揚げていると神様がこっちを見ている。
「どうした?食べたいのか?まだダメだぞ。
もう少し待ちなさい。」
「違います!子供扱いしないでください!
いや手際がいいなーと思い、つい見てしまいました。」
「あー俺食費とか込み込みでお小遣いもらってるから節約して、ゲームとか買いたいからひと通り家事は覚えた。あと昔から母親いないし」
「すいません。そうですよね。なんか手際良すぎて気持ち悪いとか思ってごめんなさい。」
ポイポイポイ
「ごめんなさい!だから無言で油こっちに飛ばさないで!すいませアツ!すいません。」
「ほらくだらないこと言ってないで机とか拭いてくれ。もう出来るから」
「はい!」
やっぱりこいつバカだなーー
「おいしいーーー!最高です!」
神様はバクバクと唐揚げを口に放り込み、米を口に入れる。こらちゃんと噛みなさい。にしても唐揚げめっちゃ食う。コイツと飯食う時次から皿わけよう。みんなが食べやすいように大皿にしたら全部食うぞ。コイツ
「おきゃわり〜」
「いやお前悟空かよ口パンパンじゃねーか」
マジでこいつジャンプ主人公みたいな食い方しやがるな。口パンパンにリスみたいになってる。
「フゴフゴフゴフゴ」
「わかった飲み込んでから喋ろうか。」
ゴクン
「先程の内容なのですが私あなたと契約します。」
「ごめんな。うちそういう勧誘お断りなんだ。」
「変な宗教みたいに扱わないでください!
あなたに力を与えます。スキルです。」
「スキル?」
俺は少しワクワクした。だってそんなの小説とか漫画の内容じゃん。俺は期待して次の言葉を待った。
「はい。そうです。おかわりいただきます」
やっぱりコイツ追い出そうかな。
めっちゃイラつくじゃん。
俺のワクワク返して!そういえばワクワクさん終わったの衝撃だったなずっと見てたのに
「すいません話を戻します。
私たちが神様の試験の最中なのは知ってますよね?」
「ああ、なんかそうらしいな」
「今は3次試験の実技試験です。
その内容は契約者を幸せにすることです。」
「なんだそれざっくりだな。他のルールは?」
「契約者には私たち神の持つスキルを付与できます。そのスキルを人間に付与することで契約が完了し、その行動者が幸せになればクリアだと伝えられました。」
「あん?期間は?」
「分かりません。」
「は?じゃあ幸せの基準は?」
「分かりません」
「神様って頭悪い?」
「あなたより良いですよ。」
「よし喧嘩だ表出ろ!」
なんだよそれめちゃくちゃだ。
全然何もわからん。頭悪いだろ。
「てか説明より体感した方が早いですよ!」
「は?待てちょっと、、」
「あなたに世界のすべてを見せます」
その言葉とともに彼女が宙に浮かんだ。
彼女を初めてちゃんと見た。長い黒髪整った顔立ち服装はそこら辺にいそうなくらい普通だ。
だけどプロポーションがいいのか高い服に見える。普通に美少女に分類される。そんな彼女が笑顔でこちらを見ながら、俺の右手に自分の右手重ねると俺の手が輝きはじめた。
「はい!契約終了です。お疲れ様です。」
「えっ何これさっき浮いてたし、俺の手光ってたし本当に神様なのか?」
「だからそう言ってるじゃないですか。」
「これ俺なんのスキル持ってるの?」
「分かりません。」
「は?なんで」
「私の望む力らしいので」
「ほう。どんな力を望んだの?」
「だから分かりません。」
「お前マジでしばいてやる!」
「うわ暴力反対です!知らないものは知りません!」
「ふざけんな!ピコン!えっ?」
俺が女神を殴ろうと右手を上げた瞬間ステータスが表示された。
「なんだこれ?何々
ステータス
頭脳 Fランレベル
運動 一回戦敗退レベル
恋愛 童貞レベル
待ってもしかしてこれ俺のステータスか?」
「そうみたいですね。」
「なんじゃこりゃー!」
「あっ太陽にほえろ!ですね。」
「松田優作じゃねーよ!」
マジでコイツ殺す。銃で撃ってやろうか。
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