第3話 神様に付きまとわれました。
自転車を漕ぐこと15分高校に到着した。
時刻は9:50完全に遅刻だ。今から職員室に行き遅刻証明書を書き、クラスに行くのがとても憂鬱だ。ここ高天(こうてん)高校通称天高は偏差値が50という平凡的な学力の高校で多くの学生が通っている。偏差値的にもちょうどよくまたよくも悪くも
女子の制服がかわいいことで有名だ。そのおかげか学校全体チャラチャラした雰囲気がある学校としても知られている。その例にもれずうちのクラスも大変騒がしい今も
教室の前に立つが騒いでいる声が聞こえる。まあもう静かになるけど
ガラガラガラ
シーーーーン
ほら静かになった。これがザ・ワールド!お前らのおしゃべりなど無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!
と心中で唱えながら席に向かう。
「チッ!来んなよ..」
「キモッ」
そんな言葉が聞こえてくる。でも大丈夫俺の心はダイヤモンド砕けない!
さあ席に着き、寝るか。
しばらくはひそひそと悪口が聞こえてくるが二限目の先生が教室に入ってきたことにより、みんなが席に着き静かになった。やっと寝れる。
キーンコーンカーンコーン
「伊藤一磨君今すぐ職員室に来てください。伊藤一磨君職員室に来てください。」
前言撤回 えっなにうざ。なんもしてないよ。むしろクラスの奴らのほうが呼び出し案件だろ。マジで何したんだろう。と不安がこみあげてくる。クラスはざわざわし始めてきた。仕方ない
「先生すいません職員室に向かいます。」
そういうと足早に教室を出て、職員室に向かった。
てかマジでなんだろう。今のクラスの状況に対しての事情聴取ならもう済んでるし、
課題などは出している理由に見当がつかない。まあ教室にいるよりマシか。
コンコン
「失礼しまーす」
「あー伊藤君来客室行って」
「来客室?何でですか」
「いいから早く!」
エー何それ意味が分からない。まあ言われてたので仕方なく、来客室に向かう。
来客室は職員室の中に個室として存在する部屋普段めったに使用されない。
いよいよ何なのかわからん。本当になんて日だ。中二病女に捕まってからろくなことがない。
ガチャ
「あーこの人です!よかった!たすか・・」
ガチャ
「先生早退します」
「ええっ待って困るよ!知り合いでしょ?」
「いえ。知らない人です。」
冗談じゃない。今ドアを開けたら警察二人と神様(笑)だぞ。
やってられるか帰る。
バン!
「なんで!閉めるんですか!」
「閉めるだろ!馬鹿か!ストーカーか!まだあんた一人ならいいよ!何ポリスメン連れてきてるんだよ!」
「仕方ないじゃないですか!身元が確認できないと開放してくれないんですよ!」
「それでなんで俺なんだ「ザワザワ」クソッ中に入れ」
「えっ」
職員室の人らがざわつきだした。目立たないためにはこうするしかない。クソ話を聞くしかないか。俺は覚悟決めて問いかけた。
「すいません。どういったご用件ですか」
警察官の二人が顔を見合して真剣な声音でつぶやいた。
「公園で寝ているところに職務質問をかけたところ神であるなど支離滅裂な発言をし始め、薬物の所持などはないのですが」
あーーーーーまって!ハズイハズイイタイイタイ!恥ずかしいよ!やめてよ!
あと横の神様(カス)本当のことです。とか抵抗するな。殴るぞ。
「申し訳ございません。こちら私のいとこで心の病を患っていましておかしな言動をしてしまいます。家に連れて帰ります。わざわざありがとうございます。」
「今後は気を付けてください。では我々はこれで」
「はい。すいません」
警察官に申し訳ない。本当にいつもお疲れ様です。
警察官が帰った瞬間俺は叫んだ!
「あんた馬鹿か!警察に神様なんて言ったら薬物中毒と疑われて当たり前だ!」
「私は神ですよ!嘘なんてつけません!」
「つけよ!誰も傷つかないうそを!てかなんで俺のところに来るんだよ!」
すると、ウっとうねり声をあげて下を向き
「あなた以外知り合いがいません。・・・」
「なんかごめん・・・」
なんか同情しちゃう。こいつも俺と同じか中二病以外
「てかなんでここがわかったんだ」
「あっそうでしたこれ」
そうすると女神(ボッチ)が俺の学生証を出してきた。
「あっ」
俺はポケットをまさぐったが確かにない。
「公園に忘れていかれたので・・」
「それは届けてくれたからありがとうでも警察も届けるなよ・・」
「すいません。あの助け方はクソだったんですけどなんで助けてくれたんですか?」
「あっ別に助けたわけじゃない。警察を返すにはあれが一番よかったんだよ。てか
病気みたいなもんだろ」
「病気じゃありません!」
「病気だよ!」
ガチャ
「あのー伊藤君職員室に声通ってるから、今日は早退していいからその子を送ってあげなさい」
「あー!この疫病神が!」
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