第18話 ♡これは治療ですからね♡
ロパをベッドまで運んでもらい、エルアーリアと二人きりになったフローラは早速治療に取りかかる。
まずは止血だが、魔物は自己再生能力が高いので放置しておくだけで血は止まる。
ロパも既に血は止まっていた。
人間なら次に創傷の洗浄を行うが、魔物は細菌やウィルスによる感染が起こらないので特に行う必要は無い。体内に取り込まれた異物も分解され排出されるので除去する必要は無い。
傷の縫合も無視して良い。魔力が残されている限り、魔物はすぐに肉体を再生してしまう。ただし、中には自己再生能力が弱い魔物もいるので、その場合は縫合することも考える必要はあるだろう。もちろん、ロパの場合は放置で問題なさそうだ。
「とりあえず、私はロパ様の血を拭き取ります。あなたはシャワーを浴びて血を洗い流してきてください」
「わかりました」
エルアーリアは血まみれのロパに抱きついていたので着替えの必要がある。
魔物の血自体が不潔というわけではないが、魔法で合成されているとはいえ血は血であり、水分の他、蛋白質、糖質、脂質を含む為、放置すれば雑菌が繁殖し不潔になる。それに、気持ちの良いものでもない。すぐに洗い流すに越したことはない。
「あ、着替えは下着のみでお願いします」
「え!? 下着だけ?」
「失われた魔力を補充する為に肌を密着させる必要があるからです。本当は裸の方がいいのですが、それはさすがに恥ずかしいでしょう?」
「それはそうですが……」
「本当は私が魔力を注ぐべきなのでしょうが、索敵の精霊魔法でかなり消耗してしまいましたからね」
もちろん、嘘だ。
フローラの魔力量は、大賢者でもある第四席ディオゲネス・シノペや十二剣聖最強の魔法の使い手である第六席の孔仲士に次いで大きい。この世界の中でも五本の指に入るであろう大きさなので索敵ごときで消耗することはない。
正直、ロパの休眠状態を解除するだけならフローラ一人で十分だ。
でも、それだと面白くない。
それにエルアーリアにはもっと知ってもらいたいこともある。
「とにかく、シャワーを浴びて着替えてきなさい。恥ずかしいのならバスローブの使用を許可します」
「わかりました……」
エルアーリアは自分の鞄から替えの下着を持ってシャワールームに向かう。
「不承不承とはいえ私の言葉には従うのですね。最初の虚栄は一体何処へ行ったのやら……」
エルアーリアが天使でないことは最初からわかっていた。
天使にしてはあまりにも力が弱すぎたからだ。
無論、何らかの事情や方法で力を隠している可能性はあった。
だから、お仕置きした夜にじっくりと調べさせてもらった。その結果、常人より少し高めの法力と、わずかながらの魔力を持っているに過ぎないことがわかった。法力がその程度でしかないことも驚きだが、問題は魔力を宿しているということだ。純粋な神聖存在である天使にとって魔力は毒でしかない。魔物や悪魔にとって法力が毒となるのと全く同じ原理だ。
ちなみに人間はどちらも宿すことができる。得意不得意はあるものの天使や悪魔のように一方だけしか宿せないということはない。
「天使ではないあなたはできることが限られています……」
エルアーリアは元天使なので法術が得意だと思い込んでいるようだが、実際は魔力にかなりの適性があることがわかった。
「まるであの
ロパの初めてを奪う為に利用できるものは全て利用する。
そう自分に言い聞かせ、フローラはロパの血を拭った。
目覚めの兆候は突き刺すような鋭い快楽と共に訪れた。
「……触手が出てきました」
これはエルアーリアの声か。
下腹部に強い刺激があるが、まだ意識は
体全体に力が入らず、目も開けられない。
「ここからが本番よ。舌先で粘液が出てくる部分を刺激してあげて」
フローラの声に続き、下腹部に何かが触れる感触があった。
「こう…ですか……」
「そうそう、その調子。ゆっくり、そっと、丁寧にね」
下腹部の感覚だけが鮮明になっていく。
第九の触手に何かが触れているのが感じられる。
「そうそう、上手よ。その溝をなぞるようにして刺激してあげて」
「あ……硬くなってきました……」
「今度はその首の部分。そのあとは裏側の筋に沿ってなめてみて」
ざらざらと、しかし、柔らかく生暖かい何かが第九の触手を刺激している。
くすぐったくもあるくらいの力で触れられているのに、ガツンと強い刺激が全身を貫いてくる。
「だいぶ、硬くなりました……」
「いい
「そんなことは……あっ……」
「あらあら、体は正直みたいね。もうこんなになっちゃって。あなた、素質あるわよ」
「変なこと…言わないで……ください…ああんっ……」
触手への刺激が止まる。
しかし、今度はエルアーリアの熱い吐息とピチャピチャという水音が耳を刺激する。
興奮はとどまることを知らず高まっていく。
「そろそろ、頃合いかしらね」
「本当にするんですか?」
「今さら、
「その言い方は卑怯です……」
触手への刺激が再開する。
全体を暖かいものが包み込まれる感じ。
たとえようのない快感にわずかに動く体が
「唇でしごくだけではなく、舌全体を使って裏筋を刺激するの」
「こう…れふか……」
「強さにも注意してね。あまり力を込めてもダメよ」
「はい…じゅる…ちゅぱ……」
「いいわ。こっちもどんどん濡れてきてる」
「あ…ゆびはいやれふ…いや……」
何が起きているのかわからない。
まだ目が開かない。
体もくねらせる程度しか動かせない。
ただ快感だけが第九の触手と耳を通して高まり続ける。
「ちゃんと舌に魔力を込めてあげてね。それを塗りつけるイメージかしら。これが治療であることを忘れないでね」
「わふれてまへん……」
「本当に?」
「あ…やめへ……。やめへ…くらはい……そこは…らめ……」
目を開けたい。
何が起きているのか、確かめたい。
でも、まだまだ力が入らない。
入らないのに第九の触手だけが痛いくらいに硬くなっているのだけがわかる。
「はやふ…ひないと……あぼが…いはいれふ……」
「そうね。一回出してしまいましょうか。ちょっとずつ速くしてみて」
「ひくひくひてまふ……」
「ほら、こんな感じに敏感なところを強く速くこするのよ」
「ああんっ…らめっ…らめれふっ……そこは…らめっ……」
「どうせなら一緒にいってしまいなさい!」
「らめえぇっ!!!!」
絶叫にも似た吐息を第九の触手に感じた瞬間、ロパもまた弾けるような快感の中にあった。
また、あの粘液がドクドクと流れるのを感じる。
それは今までに無いくらい長く続き、大量の粘液を吐き出した。
「すっごく…甘い……」
ジュルジュルと粘液を吸い上げる音を聞きながら、ロパの意識は再び落ちていくのだった。
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