第7話『貧民街区の魑魅魍魎』
おっと。そろそろ10分休憩もおわる頃か。ミュートを解除してっ、と。
GM:冒険者たちは謎の辻占い師〈オルカ・ギーヴ〉の預言にしたがって、オーガストリートの3番街におとずれていた
ハル:物騒なところですわね……
シン:まったくだ。ゴロゴロ人が横たわってらぁ
ピノ:これじゃぁ生きているか死んでいるかもわからないっしょー
GM:貧民街区に暮らす者たちはおおかれすくなかれワケアリの者たちである。飢えや病から、住処を失った者。繰り返しの蘇生で〈穢れ〉を溜めこみすぎしまった……元冒険者
……薬物依存者。そして薬物依存者がいるということは、違法薬物の売人もいるということである
貧民街区のオーガストリートを物見遊山の気分でおとずれる新米冒険者たちは彼らのカモである
逃亡中の重犯罪者が潜み、殺人や窃盗は日常茶飯事。だから、迷宮王国グランゼールのなかでも最も危険な地区である
ハル:ここがオーガストリート3番街か
ピノ:思ったよりも操作範囲が広そうだね。こりゃ大変っしょー
ハル:空気も淀んでいます……(頭のヒマワリがしおしおと萎れている)
シン:ヤク中、病人……それにしてもどいつもこいつもマトモな話にならねぇ
ハル:困りましたね。なかなか情報収集がうまくいきません
GM(チンピラA):「ひーっひっひ。鴨がネギを背負ってあるいてきてやがらぁ。身ぐるみ剥がしてやりまそうぜ?」
GM(チンピラB):「待て。こいつら新米冒険者だ。たいしたガメルも持ってねぇだろ。女は、売り物にする。男は殺せ」
GM(チンピラC):「売り物にするまえに味見くらいしてもいーっすよね?」
GM(チンピラB):「好きにしろ。ま、商売道具だ。傷つけたら、殺すぞ」
GM:全身が隠れるようなボロボロの布きれを身にまとったみすぼらしい男たちがあらわれました。〈魔物知識判定〉を振ってください
一同:(コロコロ)
GM:魔物知識判定に成功し、3人は目の前の敵の正体を看破します。チンピラ3人の正体は〈匪賊の雑兵〉です。(*戦闘ログは追って設定集に追記していきます)
――――――――
【匪賊の雑兵】
冒険者や商人を襲うクズ。武装は、ありふれた片手用の近接武器と粗雑な皮鎧ていどです。山野にいるなら山賊、海にいるなら海賊。街にいるのはチンピラである。匪賊の雑兵は1体1体は弱いので3人程度でグループ行動を取ることがおおい敵です。あきらかに強そうな相手には喧嘩を売りません。つまりは、人族のザコ敵です
――――――――
ピノ:(コロコロ)出目は10……先制取れるよ! やっちゃぇシン!
シン:〈挑発攻撃Ⅰ〉へっ。俺らみてぇなヒヨッコ相手にカツアゲしてるような狡い相手にビビる道理はねぇッ! まとめてナマスにしてやらぁッ!
GM:シンの〈挑発攻撃Ⅰ〉により、チンプラA~Cがすべてシンを狙っています
シン:(コロコロ)8の目だ。……行くぜッ!
GM(チンピラA):ぐわあぁあッ!!
ハル:命短しですよ(ヒマワリが満開)
GM(チンピラC):ぎゅああああ!!
GM(チンピラB):このぉッ!
GM:シンはチンピラCの攻撃を回避
シン:トドメだッ!
GM(チンピラB):うわあああぁああ!!
冒険者一行は匪賊の雑兵ことチンピラーズを難なくしりぞける。
そして、ピノの吟遊詩人のスキルで倒した3人から、黒猫〈ウルタール〉の情報を聞き出そうとこころみるのであった。
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