4話 もしかして、フ〇ン?
君と出会ったとき、僕は戸惑いを隠せなかった。
君が今の幸せを壊す。
それがわかったから。
僕の予感が的中したのが分かったのは、
君との付き合いが取り返しのつかない事態になってからだ。
頭のどこかは、いつも冷静に君を拒めと言ってくる。
君に出会ってしまった僕に、それが出来るというのか
出来るはずがない。
まるで沼に引きずり込まれるように
いつ果てるともわからない君との長い夜を重ねる。
もし君と出会わなければ、
退屈で幸せな生活が続いていただろう。
君は僕の仕事も家庭も、
将来さえも奪う気なのか。
だけど僕には君と別れる術がない。
僕が初めてかい?
僕は初めてだよ。
君が壊す幸せの数を数えたことがあるかい?
気付いているんだろう?
君を責めてもわかっていることがある。
君を誘ったのは僕。
そう。僕が僕自身の幸せを壊すと知って
君を招いた。
罪の夜は懺悔の数を増し、
神に愛とは何かを問う。
君はいつも僕に色々考えさせる。
君とのこと。将来。終わった恋。仕事。
あふれだす感情の渦に巻き込まれて
僕はどうしていいかわからなくなるんだ。
それでも君と過ごす夜を数える。
なぜ君は僕を悩ませるのか。
僕は幸せでいたいのに。
僕が君以外のすべてを失いかけた時、
白い服を着た男が現れて、
「これを植えるかは、あなたの自由だ。」
そう言って僕に小さな白い種を押し付けた。
僕はそれを植えた。
いつか実がなる日を信じて。
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第3話で私がイメージしたものは『フセン』です。
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第4話も同じく、私が○○○をイメージして書いた文章です。
何をイメージしたでしょう?
ヒントはタイトルの「もしかして、フ○ン?」です。
この文章を読んで、あなたは何を思い浮かべましたか?
タイトル 「もしかして、フ○ン?」 の
「○」の中に当てはまる言葉を考えて下さい。
私がイメージした『フ○ン』は第5話で発表します。
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