第54話神奈side

私は今日部屋で休んでいた時におにぃがやってきてなにか頼み事があるみたいだった。


どうせ千鶴のことだろうなとは予測はついていた。おにぃはおせっかいだから。


と思いながらおにぃの頼み事はやはり千鶴のことだった。なにかと思うと千鶴が学校でうまくいってないんじゃないかと言うことらしい。


まああの子は不器用な性格だからな。正直他人には基本的に無関心だ。そうじゃない時っていうのがおにぃといる時だ。


なんとなく話は聞いていた。なんだかすごくとっつきずらいこがいるらしいと。まさかそれが千鶴だとはおもわなかったけど。


私も千鶴があんなに人に無関心な性格だとは思ってもなかった。昔遊んでいたときは基本的におにぃがそばにいたからそんな感じじゃなかったから。


おにぃが言うには千鶴が学校でうまくいってないんだったら私に千鶴の力になって欲しいということだった。


なんで私があのくそ野郎の力にならないといけないんだとおもったけどいいことを思いついた。


おにぃにいうことを聞いてもらうっていう権利を成功報酬でもらえるように取り付けた。


なんだか棚からぼたもちのような感じだ。こんなチャンスは滅多にないかもしれない。このチャンスをものにしなければとおもった。


これを機会に千鶴をどうにかしてその上おにぃに言うことをきいてもらう。一石二鳥の作戦だ。


これで那月や千鶴より一歩前進させてやる。


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