第55話作戦
まずはどうやって千鶴をクラスに溶け込めるようにするかだ。正直結構この問題は私からしても難題だ。
まず一つ目の問題としてはクラスメイトは多分あまり千鶴のことをよくは思ってはいない。
まあこれはなんとでもなるようなことかもしれない。今は好感度が低くても上がるようなことはどちらかと言えば簡単な部類だ。
二つ目の問題は私が千鶴と同じクラスでないことだ。
これは一つ目の問題より大きな問題だ。正直私でも他のクラスの人とはそこまで仲良くない。まだこの学校に入学してまだ数ヶ月しか経ってないのが要因だ。もうちょっと経っていたらまだマシだったかもしれないかど。中学の頃は学年の人ほとんどと面識ができていたから高校でもそういうふうになるとは思ってはいるだけど。
まあ二つ目のなさ問題もでかいけどこの次が1番の問題だ。
三つ目の問題はおにぃにもほのめかしたけどたぶんというかほとんど確実に千鶴はクラスメイトとの交友関係を望んでいない。
この問題がでかい。おにぃにもほのめかしているからそういえばいいのかもしれないけどそれだと納得してもらえるかわからない。それだと報酬がもらえないからできたら確実な方を選びたい。
だけどこの三つ目の問題はでかい。千鶴は正直人付き合いが上手い方じゃない。それにたぶんクラスメイトからしたら千鶴は変わった子とおもわれている節がある。なんせ普段クラスでは何を考えているかわからない感じなのにここ最近はおにぃと一緒に仲が良さそうな感じで校内を歩いている時がある。これを千鶴のクラスメイトがみたら不思議に思うというかびっくりの方がでかいかもしれない。
あとそもそもわたし自身が千鶴に近づいて事を起こさないのが問題だ。私が直接動いたら不自然におもうかもしれない。あと千鶴は私のことが嫌いだから私は近づかない。
うーん。なかなかちょっと考えただけでも難問だとおもった。
まあやっぱり誰かに頼んで動いてもらうのが1番だとはおもうけど私が直接動くわけじゃないから即座の対応ができないのが欠点だ。でもこれしかないのもしょうがないことだ。
まずはこの第三者に動いてもらうことからした方が無難なのかもしれないな。ダメだったら次の手を考えたらいいことだ。動かないと何もならないし。
よし。明日からまず行動に起こしてみようかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます